皇居東御苑の自然・生き物情報(令和5年9月8日)

書陵部北側では、コムラサキとシロミノコムラサキの実が色づいています。二の丸池周辺では、サルスベリの花が咲いています。二の丸池では、ヒツジグサ、ヒメコウホネ、アサザの花が咲いています。二の丸雑木林では、ヌスビトハギの花が咲き始めました。

秋の日の 穂田を雁がね 暗けくに 夜のほどろにも 鳴き渡るかも   万葉集 聖武天皇
 
令和5年9月8日
写真 説明
オンブバッタ
○本丸マツの芝生のオンブバッタ
緑色又は褐色で、頭部が尖っています。草原や庭などに多く、キク科、シソ科などの植物を好みます。その名のとおり、雄が雌の背中に乗っていることが多いです。
令和5年9月5日撮影
ツクツクボウシ
○本丸休憩所周辺のツクツクボウシ
本丸休憩所周辺で、木に止まって「オーシーツクツク」と鳴くツクツクボウシを見かけました。ツクツクボウシは全長4.0~4.7cmで、翅は透明、頭に緑や黒の模様があります。
令和5年9月5日撮影
ヤマガラ
○二の丸雑木林のヤマガラ
クチバシが強く、木の実をくわえて枝に叩きつけ、殻を割って中身を食べます。どんぐりなどの固い実を好みます。
令和5年9月6日撮影
ムラサキツバメ
○野草の島のムラサキツバメ
公園や人家周辺で見られ、夕方から活発に飛び回ります。翅の裏面は、薄い褐色で色の濃い波紋が数個並び、後翅には、細い尾状突起が1対あります。成虫は、花の蜜や樹液などを吸っています。
令和5年9月5日撮影

写真:宮内庁