皇居東御苑の自然・生き物情報(令和5年7月21日)

桜の島では、フヨウの花が咲き始めました。新雑木林や野草の島ではヤブランの花が咲いています。果樹古品種園では、ナシの実が大きくなってきました。

呉竹の 葉ずゑかたより 降る雨に 暑さひまある 水無月の空   遠島百首 後島羽院
 
令和5年7月21日
写真 説明
シオカラトンボ(メス)
○白鳥濠のシオカラトンボ(メス)
5月から10月頃にかけて見られます。メスは昔から通称ムギワラトンボとよばれ、腹部は麦わら色をしています。
令和5年7月19日撮影
ナガサキアゲハ
○野草の島のナガサキアゲハ
日本のチョウでは最大級です。元々南方に生息する種ですが、近年温暖化により関東でも見られるようになりました。
令和5年7月19日撮影
ニイニイゼミ
○二の丸雑木林のニイニイゼミ
「チィー」と透きとおる高い鳴き声の小型のセミです。抜け殻は小さくて丸く、泥をかぶっています。
令和5年7月19日撮影
ナシ
○果樹古品種園のナシ
ナシの実が大きくなってきました。大古河(写真)、類産梨、今村秋、淡雪の品種が見られます。
令和5年7月20日撮影

写真:宮内庁