皇居東御苑花だより(令和5年3月17日)

令和5年3月17日
写真 説明
アマギヨシノ(バラ科)
○ソメイヨシノ(バラ科)Cerasus ×yedoensis‘Somei-yoshino’
オオシマザクラとエドヒガンの雑種で、同一の個体から接木して増殖されたものが、観賞用として広く植栽されています。高さは10~15mになります。3~4月、葉より先に淡紅色の花を咲かせます。
アマギヨシノ(バラ科)
○アマギヨシノ(バラ科)Pranus×yedoensis Amagi-yoshino
オオシマザクラとエドヒガンの雑種で、同一の個体から接木して増殖されたものが、観賞用として広く植栽されています。高さは10~15mになります。3~4月、葉より先に淡紅色の花を咲かせます。
カジイチゴ(バラ科)
○カジイチゴ(バラ科)Rubus trifidus
3~4月、冬芽から伸びた枝先に、直径3~4㎝、白い花を3~5輪咲かせます。6月頃、直径2㎝、淡黄色に熟した果実は食べられます。
ミヤマシキミ(ミカン科)
○ミヤマシキミ(ミカン科)Skimmia japonica var. japonica
林下に生え、高さ0.6~1.2mになります。葉は枝先に集まって互生し、表面は革質で光沢があります。3~5月、枝先に直径5~6mmの白い花を密に咲かせます。果実は直径8~10mm、球形で、冬に紅く熟し、有毒です。雌雄異株です。
シャガ(アヤメ科)
○シャガ(アヤメ科)Iris japonica
中国原産の帰化植物で、湿った林下などに群生する常緑の多年草です。3~4月、白紫色のアヤメに似た美しい花を多数咲かせます。
シナレンギョウ(モクセイ科)
○シナレンギョウ(モクセイ科)Forsythia viridissima
中国原産で、世界各地に植えられて、高さ2~3mになります。枝垂れるレンギョウと比べ、枝は上向きです。4月、葉より先に、直径2.5cm、黄色い花を咲かせます。
クサボケ(バラ科)
○クサボケ(バラ科)Chaenomeles japonica
日当たりのよい山野に生え、高さ0.3~1mになります。茎の下部は地に伏し、地下茎になります。3~4月、直径約2.5cm、朱赤色の花を2~4輪集めて咲かせます。
キブシ(キブシ科)
○キブシ(キブシ科)Stachyurus praecox
日本各地、明るい場所に普通に生え、高さ3~5mになります。3~4月、葉が広がる前、長さ4~10cmの花序を垂らし、長さ7mm程、鐘形、淡黄色の花を連ねて咲かせます。
ユキヤナギ(バラ科)
○ユキヤナギ(バラ科)Spiraea thunbergii
川沿いの岩場などに生え、庭や公園によく植えられています。茎は弓状に曲がり、高さ1~1.5mになります。3~4月、前年枝の枝全体に、直径約8mm、白い花を多数咲かせます。
シュンラン(ラン科)
○シュンラン(ラン科)Cymbidium goeringii
日本を代表する野生のランで、落葉樹林などに生える多年草です。3~4月、高さ10~25cmの花茎の先に淡黄緑色の花が1輪開きます。根元から立ち上がる線形の葉は、縁に鋸歯があります。
トサミズキ(マンサク科)
○トサミズキ(マンサク科)Corylopsis spicata
高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地などに自生し、高さ2~4mになります。3~4月、葉が広がる前、淡黄色の小花を7~8輪下向きに集めて咲かせます。
ヒュウガミズキ(マンサク科)
○ヒュウガミズキ(マンサク科)Corylopsis pauciflora
本州の日本海側を原産とする落葉低木で、誤って日向(ヒュウガ)として名付けられました。3~4月、長さ2cmの短い花序に、黄色い小花を1~3輪咲かせます。
バイモ(ユリ科)
○バイモ(ユリ科)Fritillaria Thunbergii
中国原産の多年草で、中国では咳止めの薬用植物として栽培されています。3~5月、上部の葉の脇から、花径2~3㎝、鐘形、淡黄緑色の花を下向きに咲かせます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」、山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁