皇居東御苑の自然・生き物情報(令和5年7月28日)

各所で、サンゴジュの実が色づき始めました。二の丸池周辺では、サルスベリの花が咲いています。新雑木林や野草の島ではヤブランの花が咲いています。

ひぐらしの 鳴きぬる時は をみなへし 咲きたる野辺を 行きつつ見べし   万葉集 秦八千島
 
令和5年7月28日
写真 説明
アブラゼミ
○二の丸雑木林のアブラゼミ
二の丸雑木林で、木に止まって「ジージリジリ」と鳴くアブラゼミを見かけました。アブラゼミは全長5.3~6.0cmで、茶色いまだら模様の翅が特徴です。
令和5年7月25日撮影
ウチワヤンマ
○二の丸池のウチワヤンマ
全長約8cm、腹の先端近くにうちわ状の突起があるのが特徴です。6~9月、平地や丘陵地の大きな池や湖で見られます。
令和5年7月26日撮影
アオスジアゲハ
○本丸休憩所周辺のアオスジアゲハ
夏空を切り裂くように敏速に飛び、翅の水色のラインは陽射しに透けます。せわしなく翅を震わせては、花の蜜を吸っています。
令和5年7月25日撮影
ツマグロヒョウモン(雄)
○果樹古品種園のツマグロヒョウモン(雄)
低い場所を緩やかに飛んで、各種の花を訪れます。雄の翅の表側は豹柄で、後翅の外縁が黒く縁取られています。
令和5年7月26日撮影

写真:宮内庁