三の丸尚蔵館 第88回展覧会について

1.展覧会名

「近代陶磁をふりかえる-明治・大正・昭和初期」

2.会期

令和3年6月8日(火)~9月5日(日)

前期:6月8日(火)~7月18日(日)

後期:7月22日(木・祝)~9月5日(日)

休館日:毎週月曜日・金曜日

ただし,7月23日(金・祝),8月9日(月・振休)は開館し,8月10日(火)は休館します。

展示替の期間は,7月19日(月)~7月21日(水)です。

当面の開館時間:午前9時~午後4時15分

*入館は閉館の15分前まで


3.概要

三の丸尚蔵館が所蔵する陶磁作品の多くは,明治時代から昭和時代にかけて製作されたものです。それらは,全国の産地から皇室へ献上されたものだけでなく,展覧会などで買い上げられた著名な陶芸家の作品が含まれ,わが国の近代陶磁史の主要な流れをふりかえることができるコレクションとなっています。

日本における近代陶磁の大きな特色は,茶の湯の器や日用雑器として用いられた近世までの実用的なあり方から,西洋的な室内空間を飾る調度として,あるいは展覧会への出品を通じて陶磁それ自体の美術的な価値が見いだされたことです。明治前期の陶磁は殖産興業政策の下でわが国の主力製品の一つとして輸出されました。折しも欧米各国では万国博覧会が開催され,ジャポニスムと呼ばれる日本趣味の流行が最盛期を迎えていました。しかし,明治30年代になるとジャポニスムの終焉とともに陶磁の海外輸出も減少することになり,それを受けて西洋の新しいデザインや,中国・朝鮮古陶磁の技法研究など,目指すべき新たな方向性が模索されました。そして,大正時代から昭和初期にかけては,個性の発露を重視した作陶姿勢を表明する次世代の陶芸家が登場し,戦後陶芸の礎が築かれました。

本展では,このような歴史的背景をもつ皇室に伝わった近代陶磁の優品をいくつかのテーマにわけて紹介いたします。

4.新型コロナウイルス感染症予防対策について
(1)以下のご来館の方につきましては,ご入館をお控えいただきますようお願いいたします。
  • ・発熱や咳,くしゃみ,鼻水などの風邪の症状がある方。
  • ・体調がすぐれない方。
  • ・過去14日以内に発熱や風邪の症状等で受診や服薬等をした方。
  • ・感染拡大している地域や国への渡航歴が14日以内にある方。
(2)手指の消毒にご協力をお願いいたします。
(3)マスク着用など,「咳エチケット」にご協力をお願いいたします。
(4)体温計による体温測定を入館時に実施いたします。
(5)飛沫予防のため,会場内での会話等は極力お控えいただきますようお願いいたします。
(6)他のご来館の方と1.5メートル程度を目安に十分な間隔を保ってご観覧ください。
(7)混雑時には入館制限を行いますので,入場をお待ちいただく場合がございます。
(8)展示室内等で激しく咳き込まれる等,風邪のような症状のある方には,スタッフがお声がけし,ご退出をお願いする場合がございます。
(9)館内で体調がすぐれなくなった場合は,お近くのスタッフまでお申し出ください。
<主な出品作品>
展示番号5 初代宮川香山 《青華氷梅文花瓶》 明治27年(1894) 通期展示

展示番号11 板谷波山 《葆光彩磁花鳥図花瓶》 昭和3年(1928) 通期展示

展示番号17 精磁会社 《上絵金彩四季花卉図花瓶》 明治13年(1880) 通期展示

展示番号31 二代諏訪蘇山 《文乃友》 大正13年(1924) 前期展示


展示番号38 加藤友太郎 《釉下彩玉蜀黍図花瓶》 明治34年(1901) 通期展示

展示番号47 楠部彌弌 《彩埏蟠桃文花瓶》 昭和13年(1938) 前期展示
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