主な式典におけるおことば(令和5年)

秋篠宮皇嗣妃殿下のおことば

第68回青少年読書感想文全国コンクール表彰式
令和5年2月3日(金)(経団連会館)

 本日、第68回青少年読書感想文全国コンクールの表彰式に出席し、皆さまにお会いできましたことを、大変うれしく思います。長年にわたり、本コンクールの開催に力を尽くしてこられた方々に、深く敬意を表します。

 今回は、海外の日本人学校56校を含む約2万4450校で学ぶ児童・生徒から、297万編を超える作品が寄せられました。本を読み、その感想を書くことは、自分の考えを深める、とても大切な機会になったことでしょう。これから表彰を受けられる皆さまに、お祝いを申し上げます。

 受賞作品を読んでおりますと、皆さまが本と出会い、多様な視点に気づき、不思議に思ったり、思考を重ねたりしながら、ご自身の言葉を大事に紡いでいることが感じられました。また、感想文に綴られた、お一人お一人の経験とそれぞれの思いや考えを読むことを通して、私自身も本との対話をさらに深めることができました。すばらしい読書体験を伝えてくださり、ありがとうございます。

 この一年も、本に親しむための取り組みがおこなわれました。学校や図書館などでは、小学生、中学生、高校生が、気に入った本を紹介したり、同じ分野の本について語り合ったり、自分の本を作ったりしてきました。また、より多くの子どもたちが本とふれ合えるように、教職員や司書、地域のボランティアによる活動がおこなわれてきました。そして、著者や翻訳者をはじめとする、本作りや本の流通に携わる方々のご努力もありました。子どもたちの読書を支えてこられたすべての方々に、心から感謝いたします。

 読書を通じて、様々な状況で生きる人の思いにふれたり、科学や技術の世界に視野を広げたり、社会、自然や文化について考えたりすることは、大変意義深いと思います。これからも、子どもたちが本を読み、未来に向かって歩んでいくことを願い、表彰式に寄せる言葉といたします。

第74回結核予防全国大会
令和5年2月15日(水)

以下のURLをご参照ください

「第27回結核予防関係婦人団体中央講習会」開講式
令和5年2月28日(火)(KKRホテル東京)

以下のURLをご参照ください