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三笠宮寬仁親王妃家のご活動

寬仁親王邸での両殿下
(写真:青柳陽一)

寬仁親王殿下は、平成24年6月6日、公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院において、御年66歳をもって薨去されました。殿下は、障害者福祉・スポーツ振興・青少年育成・国際親善を軸に幅広い活動を続けておられました。特に、心身に障害を持つ者がスキー・ボウリング・ダンス・マラソン等のスポーツを通じて自立し、社会参加の出来るように自ら指導に当たられたほか、筋ジストロフィー等の難病者や重度障害者の自立のための施設の建設・運営管理にも積極的に取り組まれ、障害を持つ者も持たない者も、「共に生きる」社会基盤づくりのため、啓発・実践両面の活動を続けておられ、7冊の著作を始め全国各地での講演や新聞・雑誌等への著述もなさっていました。

三笠宮寬仁親王妃殿下は、昭和30年(1955年)4月9日、故麻生太賀吉(あそうたかきち)氏の第三女子としてご誕生になられました。聖心女学院を経て、英国ロスリンハウス・コレッジをご卒業後、昭和55年11月7日、故寬仁親王殿下とご結婚、お子様は彬子女王殿下と瑶子女王殿下のお二人がいらっしゃいます。

妃殿下は、日本赤十字社名誉副総裁として、日本赤十字の活動に尽力されているほか、公益社団法人東京慈恵会総裁、公益財団法人日本ばら会名誉総裁、一般社団法人日本童謡学会名誉総裁、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会名誉総裁、公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会名誉総裁、国際柔道連盟アンバサダーとして、各分野の普及・発展に尽力されています。

また、「特定非営利活動法人NSCAジャパン(NSCA:National Strength and Conditioning Association)」においてはスポーツ振興に寄与されています。さらには、「AJU自立の家後援会(AJU:「愛の実行運動」の頭文字を略称としたもの)」等の団体を通じ復興支援、障害者福祉、食育の普及や青少年育成など幅広い分野でご活動されています。「公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会」においては、同協会認定「女性の健康相談対話士」の有資格者として、更年期の様々な症状に悩む全国の女性から寄せられる電話相談をお受けになっておられます。加えて、そのご経験を活かし、お住まいでは、東北や熊本で被災した地域の方々のために電話相談をお受けになっておられます。

妃殿下は、現在の天皇陛下が皇太子殿下であられた際の行啓の一つである担い手サミットをお受け継ぎになりました。農業経営の発展と地域農業の振興を目的に、全国の農業の担い手が集まり交流や意見交換を行う場として、一般社団法人全国農業会議所が主催している「全国農業担い手サミット」へのご臨席を通じて、我が国の農業の発展に貢献されています。

妃殿下は料理にも強いご関心をお持ちで、『四季の家庭料理』(光文社)、『思い出の先にはいつも家庭料理』(マガジンハウス)、の2冊のレシピブックを出版されています。これらのご著書においては、被災地である福島県等の生産者の方々への思いやりのお気持ちを綴られています。

平成4年12月、両殿下は、ニューヨーク・メディカル・コレッジに新設される癌病棟の支援のため訪米され、慈善舞踏会で基調講演をされました。また、平成6年5月、ハワイ州においてクアキニ病院改築の際にも慈善晩餐会で同様の協力をされました。

平成6年2月、両殿下は第17回冬季オリンピック競技会・リレハンメル大会閉会式及び各種競技をご覧のためノルウェーを公式訪問されました。

平成6年7月、妃殿下は、桂宮殿下が実行委員長を務められたシドニー市の王立視聴覚障害児研究所支援のためオーストラリアを訪問され、寬仁親王殿下が4年越しで計画された在留邦人のボランティア精神に基づいた手づくりの慈善舞踏会に臨まれました。

平成10年5月、両殿下はトルコ政府からのご招待によりトルコ・日本基金文化センター開所式典(オープニングセレモニー、レセプション)及び政府主催の歓迎式典、大統領主催夕食会にご臨席のため同国を公式訪問されました。

平成13年1月、殿下は、(財)中近東文化センターアナトリア考古学研究所建設募金委員会を設立され、国内での募金活動のかたわら、平成14年10月、15年6月、同年10月には、200名を超える協賛者を3回に分けて、「トルコ共和国遺跡巡りの旅」を計画され、自ら総指揮を執り、同国を訪問されました。このうち、平成15年6月の回には、彬子女王殿下もご一緒になりました。

平成15年4月、殿下と彬子女王殿下は、視覚障害者のためのクロスカントリースキー世界選手権「リッデレンネ40周年大会」のためにノルウェーを訪問され、国王妃ソニア陛下とともに大会に出席されました。

平成15年7月、妃殿下は日本ばら会名誉総裁のお立場で、英国グラスゴー市において開催された「世界バラ会議」及び関係行事にご出席されました。

平成29年11月、妃殿下は、オランダ国アムステルダム市において開催された国際青年会議所世界会議アムステルダム大会にご出席になりました。

平成30年9月、妃殿下は、イタリア国ミラノ市において開催された「伊日研究学会2018年年次総会」開会式にご臨席になりました。

令和2年2月、妃殿下は、国際柔道連盟からの招待により、国際柔道連盟アンバサダーのお立場で、グランドスラム・パリ柔道大会をご視察のためフランスをご訪問になりました。

令和5年8月、妃殿下は、国際柔道連盟からの招待により、国際柔道連盟アンバサダーのお立場で、ワールドマスターズ・ハンガリー大会をご視察のため、ハンガリーをご訪問になりました。

令和7年6月、妃殿下は、国際柔道連盟からの招待により、国際柔道連盟アンバサダーのお立場で、世界柔道選手権大会をご視察のため、ハンガリーをご訪問になりました。

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