瑶子女王殿下の記者会見の内容(要旨)

会見目的:ご成年を迎えられて

会見年月日:平成15年10月23日

会見場所:寬仁親王邸

記者会見をなさる瑶子女王殿下
(寬仁親王邸)
(写真:宮内庁)
問 ご成年を迎えるに当たってのご感想,ご心境をお聞かせください。
殿下

まだ,実感はございませんが,20歳になるまでとても長かったように思います。20歳になりたかったというわけではございませんが,やはり部活や学業等が長く感じました。こんな私のような者が20歳になってよいのかなという気持ちがございます。まだ未熟だと思っておりますので。

問 学生としてご学業がご優先であるとは思いますが,成年皇族として今後の生活への抱負をお聞かせください。
殿下

私も姉と同じように学業の方を優先し,大学4年間は様々なことについて学び,それを吸収して自分のものにしていこうと思っております。時間が許せば,宮中行事や父の関係しているお仕事に参加できればと思っておりますし,卒業後は父の力を入れている障害者福祉のお手伝いが主にできれば良いなと思っております。

30日に園遊会に初めて参加させていただこうと思っております。皆様の前に出ることが多くなりますので,皆様にちゃんとしているというか,しっかりしている方だなと思われるように,一般の方々が見習えるような成年皇族として,やっていきたいと思っております。

問 現在,日本文化学科に在籍されていますが,日本文化の主にどのような分野や時代に関心を持ち,勉強されていますか。今後,彬子女王殿下のように外国留学を考えていらっしゃいますか。
殿下

様々な日本文化を深くではなく,広く学びたいと思っております。

外国留学に関しましては,語学というものは必要だと思っておりますので,チャンスがあれば留学できればと思っております。イタリアなどには行ってみたいなという希望はございます。

問 学習院初等科時代から剣道を続けておられ,スポーツを通じて学ばれたこと,これまでに印象的な体験があればお聞かせください。また,どのような学生生活をお過ごしでしょうか。
殿下

スポーツを通じて学びましたことは,やはり礼に始まり礼に終わるということと,忍耐力や粘り強さだと思っております。学生生活に関しましては,学業以外に学習院大学の剣道部に所属しておりまして,週6日厳しい稽古に励んでおります。他の女子大生の子よりも忙しいというような感じでございます。剣道部で一番学んだことといえば,やはり一番大きいのは上下関係というものだったように思います。一応二段を持っておりまして,11月2日に三段の試験を受けることになっております。

問 お父さまの寬仁親王殿下は特に福祉の分野で積極的に活動をされています。また,今年8月には,のどのがんの切除手術を受けられました。こうしたお父さまの姿を間近でご覧になり,どのように感じられていますか。
殿下

父は,本当に尊敬できる方だと思っております。とても頼りになる方ですし,自慢の父でございます。しかし,時々ちょっと細か過ぎるところがございますので,それがちょっと玉に瑕だなというふうに思います。父は今年,のどのがんの手術をなさいまして,手術後麻酔が覚めましたら,すぐに書類に目を通されたりですね,本をお読みになったりなさっていて,さっき手術した方とは思えないほどでございまして,もう本当にすごいなぁというふうに思っております。もう少しのんびりした方がいいんじゃないかなというふうに思う方が多うございます。

問 お母様はご覧になっていてどのようなお母様でいらっしゃいますか。
殿下

私は余り料理とかができませんので,母のように料理がすごくうまいというのはとても自慢でございますし,とても母は洋服のセンスというものが良いと思いますので,やはりどこかに行く時には私も一応考えるのですけれども,最終的に「これで良いと思う。」と聞いて母に判断をしていただいてからいろいろな旅行先に着ていく洋服などを決定したりしております。

問 将来のご結婚と理想の男性のタイプをお聞かせ願います。
殿下

結婚ということは考えてはおりますけれども,まだ相手もおりませんですし,運命の方がいらっしゃれば結婚させていただきたいと思っております。好みに関しましては,父のような・・父はちょっと細か過ぎるところがありますので,ちょっと少なくした男性がいいかなと思っております。