高円宮家のご活動

高円宮同妃両殿下のお写真
『高円宮様のカメラがとらえた「素晴らしい地球」』展をご覧になる高円宮同妃両殿下
(平成13年2月27日)(写真:読売新聞社)

高円宮殿下は、平成14年11月21日、御年47歳をもって薨去されました。

殿下は妃殿下とご一緒に公式行事にご参列になるとともに、国際交流基金でのお仕事を通じて、あるいは、名誉総裁にご就任の団体が行う学生の英語弁論大会等の活動を通じて国際交流の促進に寄与されました。

また、ご関心の深かった音楽・舞踊の領域、あるいはサッカー・ホッケー等スポーツの分野においても、活発な支援活動を続けて来られ、併せて環境・教育問題にも深い関心を寄せておられました。

両殿下は、これまで各国政府等からの招請により、式典ご参列や外国事情ご視察などのため、度々外国をご訪問になっており、平成12年5月から6月にかけ、エジプト・モロッコをそれぞれご訪問になり、国際親善に努められました。平成14年5月から6月にかけては、「FIFAワールドカップ」開会式ご臨席のため、大韓民国を公式にご訪問になり、両国の友好のために尽くされました。

妃殿下は、名誉副総裁として、日本赤十字地方大会にご臨席になるほか、殿下とご一緒に全国的規模の大会にご臨席になり関係者を励まして来られました。

妃殿下は、殿下のお志を継いで日本サッカー協会、日加協会、日本水難救済会等の名誉総裁就任をご受諾になりました。また、環境・鳥類保護を目的として活動を行い、世界120ヶ国の環境NGOのネットワークであるバードライフ・インターナショナルのほか、国際弓道連盟、高円宮記念日韓交流基金などの名誉総裁にご就任になりました。

妃殿下は、殿下のご遺志を継がれ、国際親善に努めてこられました。

令和以降では、令和元年5月、ストックホルム宮殿で開催の認知症フォーラムXにご臨席のため、スウェーデンへご旅行になりました。

令和元年8月、日加修好90周年記念行事にご臨席のため、カナダへご訪問になりました。カナダでは、トロント、オタワ、シャーロットタウン、エドモントン、バンクーバーとヴィクトリアの6都市をご訪問になりました。オタワではジュリー・ペイエット総督を表敬訪問されました。

令和2年以降、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、多くの行事が中止または延期となりましたが、感染状況によっては主催者からの願い出により新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえで都内や地方へお出ましになりました。また、オンラインやハイブリット形式の式典等への御臨席、ビデオメッセージをお寄せになるなど、新しい形式のご公務にも精力的に取り組まれました。

令和4年11月から12月にかけて、日本サッカー協会名誉総裁として「FIFAワールドカップカタール大会」に出場の日本代表チームをご激励及び試合ご視察のため、カタールをご訪問になりました。

令和5年5月から6月にかけて、承子女王殿下を伴われ、ヨルダン皇太子殿下の御結婚式ご参列のため、同国を公式訪問されました。

令和5年6月、フィンランド国立公文書館ミッケリ支部における「高円宮妃殿下が御撮影になった鳥写真の展示会」開会式、引き続き、英国で開催の「バードライフ・インターナショナル創立100周年記念祝賀会」に名誉総裁として御臨席のため、両国をご訪問になりました。

承子女王殿下は、平成18年3月ご成年をお迎えになり、平成20年英国ご留学を終えご帰国、早稲田大学国際教養学部(副専攻:生命科学)をご卒業。平成25年4月より、(公財)日本ユニセフ協会にご勤務。宮中の行事などにご参列になっています。同年8月、平成24年に日本との外交関係60周年を迎えたスリランカのラージャパクサ大統領閣下からのご招待により、同国を訪問され、同大統領夫妻から歓待を受けられました。また平成26年7月、日本ユニセフ協会の用務のため、ベトナムへ出張されました。平成30年1月に(公社)全日本アーチェリー連盟の名誉総裁及び同年2月に(公社)日本スカッシュ協会の名誉総裁にご就任になりました。

令和2年以降、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、多くの行事が中止または延期となりましたが、感染状況によっては主催者からの願い出により新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえで都内や地方へのお出ましがございました。また、コロナ禍にオンラインやハイブリット形式の式典への参加、またはビデオメッセージをお寄せになるなど、新しい形式のご公務にも精力的に取り組まれました。

令和5年5月から6月にかけて、妃殿下とご一緒にヨルダン皇太子殿下の御結婚式ご参列のため同国を公式訪問されました。

典子女王殿下は、平成20年7月ご成年をお迎えになり、平成23年学習院大学文学部心理学科をご卒業。

平成26年10月千家国麿氏とご結婚になりました。ご結婚まで宮中の行事などに参列されました。

絢子女王殿下は、平成22年9月ご成年をお迎えになりました。平成25年城西国際大学福祉総合学部福祉総合学科をご卒業。城西国際大学大学院にご在学中に、カナダのカモーソンカレッジとブリティッシュ・コロンビア大学に2年間ご留学になり、平成28年城西国際大学大学院福祉総合学研究科福祉社会専攻(修士課程)をご修了。

平成29年~令和元年まで城西国際大学福祉総合学部研究員としてご勤務。平成29年7月に日加友好庭園50周年を迎えたカナダ・レスブリッジ市長からのご招待により、同国を訪問されました。また、平成30年1月に日加協会の名誉総裁及び同年2月に(公社)日本海洋少年団連盟の名誉総裁にご就任になりました。

平成30年10月29日守谷慧氏とご結婚になりました。ご結婚まで宮中の行事などに参列されました。

令和元年8月(公社)日本海洋少年団の名誉副総裁にご就任、高円宮妃殿下が名誉総裁にご就任になりました。