主な式典におけるおことば(令和6年)

秋篠宮皇嗣妃殿下のおことば

第69回青少年読書感想文全国コンクール表彰式
令和6年2月2日(金)(経団連会館)

 はじめに、令和6年能登半島地震による影響を受けた多くの方々に心よりお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。
 この度のコンクールの受賞者の中にも、被災された方がいらっしゃると伺いました。被災された皆さまが安心して暮らすことができるようになりますことを願っております。

 本日、第69回青少年読書感想文全国コンクールの表彰式に出席し、皆さまにお会いできましたことを、大変うれしく思います。

 今回は、海外の日本人学校55校を含む2万3832校で学ぶ児童・生徒から、265万編を超える作品が寄せられました。本を読み、その感想を書くことは、しっかりと読み解く力や深く考える力、文章で表現する力を養う貴重な機会になったことでしょう。これから表彰を受けられる皆さまに、お祝いを申し上げます。

 受賞作品を読んでおりますと、皆さまが本と出会い、さまざまな視点があることに気づき、不思議に思ったり、思考を重ねたりしながら、ご自身の言葉を紡いでいることが感じられました。また感想文に綴られた、お一人お一人の経験と思いや考えに接することで、私自身も本との対話をさらに深めることができました。心に残る読書体験を伝えてくださり、ありがとうございます。

 こうした本との出会いのために、この1年もさまざまな取り組みがおこなわれました。学校や図書館では、児童・生徒が、お気に入りの本を紹介したり、同じ分野の本について語り合ったりしてきました。また、より多くの子どもたちが本とふれ合えるように、教職員や司書、地域のボランティアによる活動も展開されてきました。そして、著者や翻訳者をはじめ、本作りや本の流通に携わる方々のご努力もありました。さらに、紙の本を手に取って読むことが難しい人たちが、音声や点字、デジタルデータなどで読書ができるようにする、「読書バリアフリー」も進みつつあります。青少年の読書を支えてこられたすべての方々に、心より感謝いたします。
 長年にわたる関係者のご尽力により、本コンクールは、児童・生徒が本を読み、その感想を書く機会を育んできました。読書を通じて、様々な状況で生きる人に思いをはせたり、科学や技術の世界に視野を広げたり、歴史や自然、文化などについて考えたりすることは、大変意義深いと思います。これからも、子どもたちが本に親しみ、心豊かに、未来へと歩んでいくことを願い、表彰式に寄せる言葉といたします。

「第28回結核予防関係婦人団体中央講習会」開講式
令和6年2月7日(水)(KKRホテル東京)

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