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「第35回大聖寺文化・護友会総会」ご臨席(大聖寺/京都府京都市)

令和7年5月11日(日)

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明治天皇の御椅子、「大乗妙典一字一石」の石塔の拓本 ご覧

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おことば

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総会ご臨席(琴の奉納演奏)

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チャリティーコンサート

 秋篠宮皇嗣妃殿下は、昨年に引き続いて「第35回大聖寺文化・護友会総会」にご臨席になりました。妃殿下は、平成27(2015)年以降、大聖寺文化・護友会の名誉総裁をお務めです。
 初めに、本堂の奥に位置する貴人の間において、大聖寺が長年大切に保存され、近く修復予定の明治天皇の御椅子や比叡山戒壇院に建立された「大乗妙典一字一石」の石塔の拓本をご覧になりました。総会では、献香、読経に続いて、畑大聖寺文化・護友会会長の挨拶があり、妃殿下がおことばを述べられました。また、3 面の琴による「さくらに寄せる幻想」、「光と風と」、「白い渚」の3曲の美しい奉納演奏が行われました。
 妃殿下はおことばの中で、3月に京都、奈良の尼門跡寺院の御門跡様方が大聖寺に集われた会合にご臨席になったことにふれられつつ、尼門跡寺院に関わる皆様がご宝物の保存・修復活動に尽力されてきたことに感謝を表されました。また、大聖寺において、ご宝物のひとつである昭憲皇太后の大礼服の研究・修復・復元プロジェクトの最終報告書を書籍化するためのクラウドファンディングが行われたり、京都いのちの電話の活動を支援するためのチャリティーコンサートが開催されたりと、新たな試みがなされていることを紹介されました。そして、大聖寺の文化や歴史が、文化・護友会の皆様のご理解とご支援によって護られ、紡がれていくことを願われました。
 また、妃殿下は、同日夕刻、大聖寺において、京都いのちの電話の活動に携わっている方々と懇談され、電話相談に実際に携わってきた音楽家が中心となって、大聖寺を会場に初めて開催したチャリティーコンサートにご臨席になり、心にしみる音色に耳を傾けておられました。

 大聖寺は、皇族や公家などの女性が代々住職を務める尼門跡寺院の筆頭とされ、「お寺の御所」とも呼ばれています。皇室ゆかりの品々も所蔵されており、大聖寺文化・護友会は、これら貴重な文化と伝統がより良い形で保存され、正しく護られるよう支援することを目的にしています。大聖寺は、文化・護友会の皆様のご支援によって様々な修復が進められています。