「再興第110回院展記念展」ご覧(日本橋三越本店/東京都中央区)
令和7年2月20日(木)



ご鑑賞
秋篠宮皇嗣同妃両殿下は、日本橋三越本店で開催の「再興第110回院展記念展(同人たちの出世作といま―無窮をめざして―)」をご覧になりました。
日本美術院は、明治31(1898)年に岡倉天心、橋本雅邦、横山大観、下村観山、菱田春草らによって創立され、その展覧会は「院展」の名で親しまれています。大正3(1914)年、岡倉天心の遺志を継ぐべく、横山大観らを中心に停滞していた日本美術院を再興し、展覧会も「再興」院展として再出発しました。その再興の本旨は「芸術の自由研究を主とする。故に教師なし先輩あり。教習なし研究あり。」というものです。「再興」院展はそれ以来の長い歴史を持つ展覧会です。
両殿下は、田渕俊夫理事長のご案内のもと、横山大観作「生々流転<未完>」をはじめ、歴代理事長の出世作と円熟作及び現役の同人の出世作と近作の説明を受けられました。また、各理事ご自身の作品の説明にも耳を傾けられ、日本画材特有の顔料など日本画の制作のことについてご質問されながら熱心にご覧になりました。