令和6年9月17日(火)
研究発表会ご入場
研究発表会でのご様子
懇談会ご入場
懇談会でのご様子
懇談会の全景
独立行政法人日本学術振興会の「特別研究員-RPD」制度とは、同会の特別研究員制度の一環として平成18(2006)年度に創設されたものであり、子育て支援や学術研究分野における男女共同参画に対応し、若手研究者が出産・育児による研究中断後に円滑に研究現場に復帰できるようにするものです(「RPD」とは、研究活動を再開(Restart)する博士学位取得後の研究者の意味です)。日本学術振興会は、RPD採用者を対象に、他分野の採用者との分野を越えた研究交流・情報交換の機会を提供するため、研究交流会を開催しています。
秋篠宮皇嗣妃殿下は、同制度が創設されてから初となる平成19(2007)年開催の第1回以来、これまで毎回研究交流会にご臨席になっています。
今回の研究交流会では、まず研究発表会にご臨席になりました。冒頭の杉野剛・日本学術振興会理事長や本田顕子・文部科学大臣政務官の挨拶に続き、2名のRPD採用経験者(1名は平成26(2014)年度研究交流会出席者(専門分野:人文学)、もう1名は平成20(2008)年度研究交流会出席者(専門分野:数物系科学))が、特別研究員-RPD制度を活用した際の体験談などを発表しました。その後のRPD採用者の代表者7名(専門分野:人文学、社会科学、工学系科学、数物系科学、生物系科学、農学・環境学、医歯薬学)による研究発表において、秋篠宮皇嗣妃殿下は、RPD採用者の研究内容の紹介や、国内や海外におけるフィールドワークなどの研究活動を行う際の苦労話、ご自分の研究を継続するために工夫した点などの説明に耳を傾けられました。
研究発表会に続いて行われた懇談会では、2名のRPD採用経験者や、7名の発表者を含む18名のRPD採用者とご懇談になりました。参加者一人一人と、出産・育児と研究を両立させるための努力などについて和やかにご歓談になり、また参加者間でも活発な意見交換や交流がなされました。