常設展示歴史展示室「結核」ご覧(清瀬市郷土博物館/東京都清瀬市)

令和6年4月30日(火)

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常設展示御覧

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展示内容

 清瀬市には、昭和6(1931)年に、結核を専門とする東京府立清瀬病院ができたことをきっかけとし、その後、府立清瀬病院の周辺の広大な雑木林に、次々と結核療養所が建てられました。有効な薬がなく、きれいな空気の中で、安静にし、栄養をとって体力をつける療養のためには、清瀬の療養所の環境が適していたといわれています。現在も、結核予防会結核予防研究所や複十字病院を始め、BCGワクチンの製造など、結核の治療に関連する施設が多く立地しています。このようなことから、結核療養の街として知られており、結核予防会総裁の秋篠宮皇嗣妃殿下は、結核予防会の施設がある清瀬市を、たびたび訪問されています。
 清瀬市郷土博物館では、令和5(2023)年に展示ホール、歴史展示室のリニューアルを行い、清瀬市の旧石器時代から近現代までの歴史に関わる展示をしています。
 妃殿下は、郷土博物館館長からご説明を受けながら、市指定有形文化財の有孔鍔付土器や、市内の出土品をご覧になりました。また、「結核」コーナーでは、市内病院街の歴史や食器などの出土物などをご覧になり、熱心に質問をされておられました。