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「圓照寺門跡山村御流いけばな展」ご覧(日本橋髙島屋S.C.本館/東京都中央区)

令和6年4月10日(水)

正面ホール会場入り口にてお出迎えをお受けになる様子

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正面ホールの作品をご覧になる様子

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御家元の作品をご覧になる様子

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御家元萩原道秀御門跡の作品

 4月10日(水)、秋篠宮皇嗣妃殿下は、都内百貨店で開催された「圓照寺門跡 山村御流いけばな展」をご覧になりました。
 山村御流は「花は野にあるように」の御心を大切に継承している華道の流派で、奈良の大和三門跡尼院の一つで皇室とゆかりの深い圓照寺の御門跡が御家元を務める御流派です。圓照寺は、後水尾天皇の第一皇女である大通文智女王により開山され、歴代、皇室や公家の女性が住職を務めておられます。山内に咲くさまざまな草花を自然のままに仏前に御供えし、御供養されていたのに始まります。今日の山村御流の草花を愛する心は代々の御門跡に受け継がれました。開山の宮文智女王から受け継がれた御心は明治に入り、圓照皇禅寺第六代御門跡の伏見宮文秀女王により基礎が築かれ、第十代山本静山御門跡が華道山村御流初代御家元に就任されました。その心は現在第十三代萩原(はぎわら)道秀(どうしゅう)御門跡に受け継がれています。

 いけばな展の期間中120点を超える作品が展示されました。御門跡の作品は、山本静山御門跡筆の御軸「一心に となふる みなは 極楽の 道しるべする 光なりけり」をお床に掛け、扁壺銅器の花器に初日はモッコウバラとキイチゲ、以降生けかえでコアジサイとニリンソウが生けられ、静かな時が流れていました。

 秋篠宮皇嗣妃殿下は、御門跡をはじめ山村御流の皆様のお出迎えを受けられ、初めに入口正面ホールに展示された作品をご覧になりました。次に、上層階で開催されていた会場で、御門跡から説明を受けながら、ひとつひとつの作品を丁寧にご覧になりました。秋篠宮皇嗣妃殿下は、作品を出展された方々から作品の背景を伺ったり、花材や花器の選び方などについて熱心にご質問されたり、和やかな時間を過ごされました。