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「昭憲皇太后百十年祭記念国際シンポジウム「受け継がれし明治のドレス」」ご聴講(明治神宮会館/東京都渋谷区)

令和6年4月6日(土)

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シンポジウムをご聴講されるご様子(写真:明治神宮)

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シンポジウムの模様(写真:明治神宮)

 秋篠宮皇嗣妃殿下は大聖寺文化・護友会名誉総裁をお務めでいらっしゃいます。大聖寺(京都市)には皇室ゆかりのご宝物が数多く所蔵されていますが、そのひとつである昭憲皇太后ご下賜の大礼服は、経年による傷みが生じており、修復に際しては、布地や糸などの材質や刺繍の技術などを調査・研究する必要がありました。このため、2018(平成30)年に国内外の研究者と修復家によって「昭憲皇太后大礼服研究修復復元プロジェクト」が始まり、コロナ禍の間もオンラインでの会合なども交えて活発に進められて、このたび無事に終了しました。修復の過程では、この大礼服が日本で作られた可能性があることも浮かび上がってきました。
 この国際シンポジウムは、昭憲皇太后百十年祭の機会に修復・復元した大礼服を明治神宮ミュージアムで展示公開することに合わせて開催されました。プロジェクトに取り組んだ国内外の研究者および修復、復元の専門家や実務に携わった専門家が一堂に集い、5年に及ぶ取り組みの成果が報告されました。妃殿下は、大聖寺や明治神宮の関係者とご一緒に、染織の専門家でもあるモニカ・ベーテ中世日本研究所所長によるプロジェクトの概要・成果報告、かたち・織り・刺繍・歴史というテーマ別の報告、プロジェクトを支えた人々のお話など、オープニング・セッションからセッション3まですべてのセッションをお聞きになりました。
 シンポジウムご聴講に先立つ4月3日(水)には、明治神宮ミュージアムで開催された「受け継がれし明治のドレス 昭憲皇太后の大礼服」展に向けた大礼服の立体展示作業を1時間以上にわたってご覧になり、これまでにもお会いになられたモニカ・ベーテ所長やシンポジウムにも登壇された研究者の方々から大礼服の復元や展示の方法などについて具体的におたずねになりながらお話をお聞きになりました。