令和5年11月17日(金)
母子保健功労顕彰会会長の挨拶
受賞者とのご懇談
母子保健奨励賞は、昭和54年(1979年)の国際児童年を契機として創設されました。母子保健に携わる保健師、助産師、看護師、医師、歯科医師、栄養士、歯科衛生士、保育士、母子保健推進員などを対象に、全国各地で母子保健の発展向上に寄与し、その業績が顕著であり、将来も引き続き優れた活躍が期待できる個人に対して贈呈されています。公益財団法人母子衛生研究会が主催する表彰式典「母子保健功労顕彰会」において、毎年15名が表彰され、今回で受賞者は675名となります。
昭和54年の第1回から昭和63年の第10回までは当時の皇太子同妃両殿下(現 上皇上皇后両陛下)、平成元年の第11回から平成15年の第25回までは当時の天皇皇后両陛下(現 上皇上皇后両陛下)、平成16年の第26回から平成30年の第40回までは当時の皇太子同妃両殿下(現 天皇皇后両陛下)がご接見になられました。お代替わりに伴い、令和元年の第41回からは、秋篠宮皇嗣妃殿下がご接見になられ、今回で5回目となります。
妃殿下は、わが国の母子の保健と福祉の向上のための事業を行っている恩賜財団法人母子愛育会の総裁を務め、長年、母子保健の分野に携わっておられます。この度のご接見では、受賞された助産師、保健師、看護師、医師、管理栄養士、子育て支援ボランティアに対して、お祝いのお言葉を述べられました。そして、受賞者から、母子の健康に関わるさまざまな分野の活動や新たな取り組みについて、熱心に話をお聞きになりました。妃殿下は、受賞者が、子育てなどの情報を得られる小冊子やDVDの作成、母親が集う場の設置、食育やアレルギーに関する活動、ボランティア活動をしている母子保健推進委員の育成や新生児の戸別訪問、若者への性教育等の包括的なサポートなど、一人一人の立場にあわせた必要な支援活動を行っていることに深く感銘を受けておられました。
ご接見は和やかな雰囲気で行われ、妃殿下は、受賞者が健康に気をつけながら、それぞれの地域で母子保健に尽力されることを願っておられました。受賞者の方々も、妃殿下が母子保健にかかわる幅広い分野の活動に耳を傾け、うなずかれるたびに、微笑まれる方や、涙ぐまれる方もおられ、それをこれからの活動の励みに思っている様子でした。