ユリカモメ(カモメ科)
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- ○大きさ、形態、鳴き声
- 全長:40cm、翼開長:93cm
- 体と尾は白色で、背と翼の上面は淡い青灰色です。たたんだ翼の先端は黒く、冬羽では目の後方に黒斑が見られます。くちばしは暗赤色で、足も赤色です。ギィーと聞こえるしわがれた声で鳴きます。水面に浮いたとき、尾が斜め上に向けます。
- ○生態特性
- 冬鳥として全国で見られます。海岸、港、河口などで主に見られますが、他のカモメ類より内陸に入り、川の中・下流、湖、堀などにも姿を現します。採餌法は変化に富み、ダイビングして魚を捕まえたり、浮いて水面の餌を採ったり、上空からくちばしで摘み取ったりなど、いろいろな行動を見せます。
- ○観察時期・難易度
- 秋季と冬季に、容易に観察できます。
- ○観察のポイント
- 場所:大手濠、桔梗濠、清水濠、平川濠
- 東御苑では、秋季から冬季に、外側の開けた濠で休息や採餌する姿が観察できます。大手門付近のコブハクチョウの採餌場でよく見られます。集団ねぐらが東京湾にあると考えられ、朝ねぐらから飛来し、夜は東京湾に帰るようです。
ユリカモメを観察できる地域(PDF形式:1,041KB)1ページ(別ウインドウで開きます)
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参考資料:鳥630図鑑((財)日本鳥類保護連盟)、東京都レッドリスト鳥類2010年版
写真:宮内庁