ナガサキアゲハ(アゲハチョウ科)
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- ○大きさ、形態
- 前翅長:60~70mm
- 大型。黒いアゲハチョウのなかでは例外的に翅に尾がありません。また前翅裏側の付け根に赤い紋を持つのが他種との区別点です。オスはほぼ全面が黒色で、表に暗青色の鱗粉をちりばめ、メスは後翅によく目立つ白紋があります。
- ○生態特性
- 日中、食草の付近を中心に、やや高所を緩やかに飛翔し、クサギやハイビスカスなど各種の花を訪れます。かつての分布は九州や四国南部まででしたが、食草栽培の普及や温暖化に伴い北上し、現在では東京近郊でも普通に見られます。
- ○観察時期・難易度
- 夏から秋に花の周辺や樹林で観察できます。
- ○観察のポイント
- 場所:二の丸雑木林、桜の島、野草の島など
- 東御苑では、夏から秋にかけて二の丸の樹林の林縁で飛翔したり休憩していたりする姿が観察できます。
ナガサキアゲハを観察できる地域(PDF形式:283KB)1ページ(別ウインドウで開きます)
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参考資料:里山の昆虫ハンドブック(NHK出版)、フィールドガイド日本のチョウ((株)誠文堂新光社)、新版東京都の蝶((株)けやき出版)
写真:宮内庁