皇居東御苑花だより

平成29年11月17日
写真 説明
ジュウガツザクラ(バラ科)
○ジュウガツザクラ(バラ科)Prunus×subhirtella cv. Autumnalis
4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花は白色のものが多く,淡紅色,濃紅色などもあります。冬に咲く花は小形で,春に咲く花はやや大形なものになります。果実はまれにつきます。
ムラサキシキブ(実)(クマツヅラ科)
○ムラサキシキブ(実)(クマツヅラ科)Callicarpa japonica
山野に生え,高さ2~3mになります。6~7月,淡紫色の花を多数つけます。果実は直径3~4mmの球形で,きれいな紫色に熟し,秋も深まり,葉が落ちた後も実は残ります。幹はまっすぐで強いので,道具の柄や杖などに用いられ,昔から親しまれてきました。
○ツワブキ(キク科)
○ツワブキ(キク科)Farfugium japonicum
海岸や海辺の山などに生える30~70cmの常緑の多年草です。花や葉が美しいのでよく庭に植えられています。また園芸種も多数あります。10~12月,直径5cmほどの黄色の頭花を散房状につけます。葉はフキに似て厚く,表面に艶があるのでこの名があります。綿毛をかぶった若い葉柄をつくだ煮にしますが,これが本当のキャラブキです。また,葉はあぶって,はれものなどに貼ったりします。
センリョウ(実)(センリョウ科)
○センリョウ(実)(センリョウ科)Chloranthus glaber
暖地の林内に生え,高さ50~80cmになります。葉は長さ6~14cm,薄い革質で光沢があり,ふちにはあらい鋸歯があります。6~7月,茎の先に2~3個の短い穂状の花序を出します。果実は直径5~6mmの球形で,12~3月に赤色に熟します。
ヤブツバキ(ツバキ科)
○ヤブツバキ(ツバキ科)Camellia japonica
沿海地に多いですが山地にも生え,大きいものは高さ10~15mになります。樹皮は灰色で灰白色の不規則な模様があり,なめらかです。枝先に赤色の花が1個ずつ咲きます。実は直径4~5cmの球形で果皮が厚く,熟すと3裂して暗褐色の種子を2~3個出します。種子から椿油をとります。
リュウノウギク(キク科)
○リュウノウギク(キク科)Chrysanthemum makinoi
日当たりのよい山地に生える高さ30~90cmの多年草です。10~11月,白色のちに淡紅色となる花をつけます。和名は竜脳(りゅうのう)に似た香りの油が含まれていることに由来しています。
タラヨウ(実)(モチノキ科)
○タラヨウ(実)(モチノキ科)Ilex latifolia
別名モンツキシバといい,暖地の山地に生え,庭や寺院などにもよく植られています。高さ20mほどになります。果実は直径6~8mmの球形で,多数集まってつき,赤く熟します。雌雄異株です。
フユザクラ(バラ科)
○フユザクラ(バラ科)Prunus×parvifolia 'Parvifolia'
マメザクラ系の種類で,4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花弁は5枚で,咲きはじめはわずかに淡紅色を帯びますが,のちに白色になります。春の花には花弁の先端に切れ込みがありますが,秋の花は切れ込みがないことが多く,逆に凸形になることもあります。
シロダモ(シロダモ科)
○シロダモ(シロダモ科)Neolitsea sericea
山地に生え,高さ10~15mになります。花と実が同時に見られるのが特徴です。10~11月に黄褐色の花を散形状に数個開き,果実は長さ1.2~1.5cmの楕円形で赤く熟します。
サザンカ(ツバキ科)
○サザンカ(ツバキ科)Camellia sasanqua
日本特産種です。数多くの園芸種があり,庭木や公園樹としてよく植えられます。暖地の山地に生え,高さは普通5~6mになりますが,大きいものでは15mにもなります。10~12月,枝先に直径4~7cmの白い花を咲かせます。花弁は5個で平開し,バラバラになって散ります。
カンツバキ(ツバキ科)
○カンツバキ(ツバキ科)Camellia sasanqua cv. Fujikoana
サザンカの園芸品種として認められていますが,異説もあります。枝は横に広がり,あまり高くなりません。葉の表面は濃緑色で光沢があり,ふちには鋭い鋸歯があります。遅咲きで12~2月に開花します。花は桃紅色の八重で直径7~9cm,花弁は14~18個で大小があり,先端は浅く裂け,ふちは波をうっています。
ツバキ(白侘助)(ツバキ科)
○ツバキ(白侘助)(ツバキ科)Camellia wabisuke 'Wabisuke'
ツバキとチャノキの雑種で,園芸種の一つです。花期は11~3月です。花は白色の一重で直径4~5cmと小さくラッパ状に咲きます。
ボケ(バラ科)
○ボケ(バラ科)Chaenomeles speciosa
中国原産です。平安時代に渡来し,広く庭木として植えられ,多くの園芸品種があります。九州などでは野生化しています。赤や白の花を咲かせます。果実は長さ8~10cmの楕円形で,7~8月に黄色に熟します。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁