皇居東御苑花だより

平成29年2月17日
写真 説明
ツバキカンザクラ(バラ科)
○ツバキカンザクラ(バラ科)Cerasus × introrsa 'Introrsa'
シナミザクラとカンザクラまたはカンヒザクラの雑種といわれています。樹皮は紫褐色です。3月上旬から下旬に,葉より早く濃紅色で直径約3cmの花が咲きます。
カワヅザクラ(バラ科)
○カワヅザクラ(バラ科)Prunus×kanzakura
オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されているようです。ピンクの強い一重の花です。 1974年にカワヅザクラと名付けられたそうです。
シナマンサク(マンサク科)
○シナマンサク(マンサク科)Hamamelis mollis
中国原産で,高さ2~9mになります。1~3月,香りのいい黄金色の花が咲きます。花の基部は紅色です。葉は大きく,長さ8~16cmのややゆがんだ倒卵形で,褐色になっても落ちないで花期にも残るものが多くあります。
フクジュソウ(キンポウゲ科)
○フクジュソウ(キンポウゲ科)Adonis amurensis
東日本に多い多年草です。よく栽培され,花期が早いので,正月用の春飾りなどにもよく使われます。2~4月に黄色で直径4cmほどの花を咲かせます。福寿草(フクジュソウ)の名は,新年を祝うめでたい名前です。
ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)
○ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)Daphne odora
日本には室町時代に渡来し,早春の花として親しまれています。基部から密に分枝して形のよい球状の樹形になります。葉は互生し,長さ5~10cmの倒披針形でふちは全縁で,厚い革質で光沢があります。3~4月,枝先に香りのよい花を10~20個頭状につけます。
オガタマノキ(モクレン科)
○オガタマノキ(モクレン科)Mchelia compressa
暖地の山地に自生します。神社によく植え,神前に供えます。葉は互生し,長さ8~14cmの長楕円形で革質,表面は光沢があり,裏面は有毛で灰白色です。2~4月,葉の脇に直径3~4cmの芳香のある花をつけます。花弁は萼片とともに白色で基部は紅色を帯び,併せて12枚あります。
サンシュユ(実)(ミズキ科)
○サンシュユ(実)(ミズキ科)Cornus officinalis
中国原産で,享保年間(1720年頃)に渡来しました。高さ5~15mになり,樹皮は帯褐色で鱗片状にはがれます。葉は長さ3~10cmの卵状楕円形で,先が鋭くとがっています。3月頃,葉に先立ち枝一面に散状花序をつけ,黄色の小さな花を20~30個密に開きます。果実は長さ1.5cmの楕円形で赤く熟します。
ヒイラギナンテン(メギ科)
○ヒイラギナンテン(メギ科)Mahonia japonica
江戸時代前期に渡来したといわれ,庭木としてよく植えられています。高さ1~3mになり,まばらに枝分かれします。樹皮はコルク質で,材は黄色です。葉は奇数羽状複葉で,茎の先に集まって互生します。小葉は5~9対あり,厚い革質で光沢があり,卵状披針形で,先端は針状に鋭くとがっています。
オニシバリ(ジンチョウゲ科)
○オニシバリ(ジンチョウゲ科)Daphne pseudomezereum
林下に生え,高さ1mになります。葉は枝先に集まって互生します。秋にのびて冬を越し,夏に落葉するので夏坊主とも言われています。3~4月,葉腋に小さな花を数個つけます。雌雄異株です。
ミツマタ(ジンチョウゲ科)
○ミツマタ(ジンチョウゲ科)Edgeworthia chrysantha
樹皮の繊維を和紙や紙幣用紙の原料にするため,栽培されています。樹皮は黄褐色で枝が3つに分かれています。高さ1~2mになります。3~4月,葉に先立って球形の頭状花序をつけます。萼は筒形で先は4裂し,内側は黄色,外側には白い毛が密生します。
○ハルサザンカ(ツバキ科)
○ハルサザンカ(ツバキ科)Camellia vernalis
サザンカとツバキ,それも主としてヤブツバキとその園芸品種の自然交配で生まれた種間雑種と考えられています。開花時期は12~4月になります。
アケボノアセビ(ツツジ科)
○アケボノアセビ(ツツジ科)Pieris japonica f.rosea
やや乾燥した山地に生え,高さ2~9mになります。葉は互生し,長さ3~8cmの倒披針形で厚い革質です。ふちには鈍い鋸歯があり,両面とも無毛です。3~5月,枝先に円錐花序をだし,紅色の花が多数垂れ下がって咲きます。花冠は長さ6~8mmの壺形で先は浅く5裂します。花の色に濃淡があります。
アセビ(ツツジ科)
○アセビ(ツツジ科)Pieris japonica
やや乾燥した山地に生え,高さは2~9mになります。葉は互生し,長さ3~8cmの倒披針形で厚い革質です。ふちには鈍い鋸歯があり,両面とも無毛です。3~5月,枝先に円錐花序をだし,白い花が多数垂れ下がって咲きます。花冠は長さ6~8mmの壺形で先は浅く5裂します。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁