皇居東御苑花だより

平成28年6月24日
写真 説明
オオバギボウシ(ユリ科)
○オオバギボウシ(ユリ科)Hosta sieboldiana
山地の草原や丘陵地などに生える多年草。葉は根生し卵円形または卵状隋円形で,先は短くとがり基部は心形です。7~8月,長い総状花序をつけ淡紫色または白色の花が多数開きます。和名は大葉ギボウシで葉が大きいことによります。
ノリウツギ(ユキノシタ科)
○ノリウツギ(ユキノシタ科)Hydrangea
日当たりのよい山野に生え,高さ2~4mになります。7~8月,枝先に,小形で5弁の両性花多数とその周囲に直径1~5cmの白色,時に淡紅色の装飾花をつけます。枝を折ると,ノリ状の糸を引きます。
ハマナス(バラ科)(実)
○ハマナス(バラ科)(実)Rosa rugosa
海岸の砂地に生え,群落をつくることが多いです。高さ1~1.5mで,枝に細かい刺がびっしりと生えています。6~8月,枝先に紅色で直径6~8cmの大形の花が1~3個開き,強い芳香を放ちます。8~9月に果実は赤く熟し,酸味があって食べられます。花は香水の原料,根と樹皮は染料として利用されます。
ハンゲショウ(ドクダミ科)
ハンゲショウ(ドクダミ科)Saururus chinensis
水辺に白い根茎をのばして群生する多年草。臭気があります。茎は高さ60~100cmで直立します。6~8月,花のころ上部の葉は白くなります。和名は半夏生(7月初旬)のころ白い葉をつけるからとか,半化粧の意味ともいいます。
アジサイ(ユキノシタ科)
○アジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla form.macrophylla
ガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変わったもので,古くから栽培されています。高さ1.5mほどになります。6~7月に,枝先に直径約3~6cmの装飾花を球状につけます。淡い青紫色の花弁のように見えるのは萼片で,花弁はごく小さく,雄しべと雌しべともありますが,結実はしません。
ガクアジサイ(ユキノシタ科)
○ガクアジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla from. Normalis
暖地の海岸沿いに生えるほか,古くから園芸化されています。高さ2mほどになり,6~7月に,枝先に小形の両性花多数と装飾花をつけます。花の色は,淡紅色,淡青紫色,紫色,まれに白色など多様です。
マヤラン(ラン科)
○マヤラン(ラン科)Cymbidium nipponicum(Franch. et.Savat.)makino
常緑広葉樹林下にはえる腐生植物です。高さ10~30cmで,7~8月にかけて白色で紅紫色を帯びた1.5cmほどの花をつけます。和名は,最初の発見地,神戸市麻耶山にちなみます。
キキョウ(キキョウ科)
○キキョウ(キキョウ科)Platycodon grandiflorum
日当たりのよい山地や野原などに生える50~100cmの多年草。花が美しいために昔からよく栽培されており,八重咲きや白花など園芸種も多いです。根は太くて黄白色をしており,多肉質で薬用とされます。7~9月に,青紫色で鐘形の花が咲きます。秋の七草の「朝貌(あさがお)」はキキョウのことだと言われています。秋の七草コーナーで見られます。
リョウブ(リョウブ科)
○リョウブ(リョウブ科)Clethra barbinervis
高さ8~10mになります。樹皮は薄片となってはがれ,あとは茶褐色でなめらかです。薄片をつけたまま床柱としても使われます。7~9月,枝先に小さな白い花を密につけます。
モクゲンジ(ムクロジ科)
○モクゲンジ(ムクロジ科)Koelreuteria paniculata
高さ20mになり,枝先の大形の円錐花序に黄色の小さな花を多数つけます。本州の主に日本海側,朝鮮,中国に分布し,寺院によく植えられます。果実は袋状です。
○ノカンゾウ(ユリ科)
○ノカンゾウ(ユリ科)Hemerocallis longituba
野原や溝のふちなどに生える多年草。葉は広線形で長さ40~70cm,主脈はへこみます。7~8月,葉の間から70cmくらいの太い花茎をだし,橙赤色のラッパ状の花が10個ほど咲きます。一日花で昼間だけ開きます。結実はまれにあります。
オカトラノオ(サクラソウ科)
○オカトラノオ(サクラソウ科)Lysimachia clethroides
野や山,丘陵などの日当たりのよい草地に多い多年草。茎は60~100cmになり,花穂の軸とともに白い毛があります。6~7月,一方にかたよって白色の花を多数つけます。花穂がトラの尾のようだということで,この名があります。
ヤマハギ(マメ科)
○ヤマハギ(マメ科)Lespedeza bicolor var. japonica
山地に生え,高さ約2mになります。枝はほとんどしだれません。6~9月,葉のわきから紅紫色の蝶形花を開きます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁