皇居東御苑花だより

令和元年6月14日
写真 説明
ハナショウブ(アヤメ科)
○ハナショウブ(アヤメ科)Iris ensata var.ensata
ノハナショウブの園芸種です。水辺など湿地に栽培する多年生草本です。高さ60~80cm位で群生します。花色は,紅紫色の他,青紫,青,白,桃,黄色など様々あります。
ナツツバキ(ツバキ科)
○ナツツバキ(ツバキ科)Stewartia pseudo-camellia
別名はシャラノキといいます。山地に生え,高さ10~20mになります。樹皮は帯黒赤褐色で薄くはがれます。6~7月,葉腋に直径5~6cmの白い花が開きます。
アジサイ(ユキノシタ科)
○アジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla form.macrophylla
ガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変わったもので,古くから栽培されています。高さ1.5mほどになります。6~7月に,枝先に直径約3~6cmの装飾花を球状につけます。淡い青紫色の花弁のように見えるのは萼片で,花弁はごく小さく,雄しべと雌しべともありますが,結実はしません。
ガクアジサイ(ユキノシタ科)
○ガクアジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla form. normalis
暖地の海岸沿いに生えるほか,古くから園芸種化されています。高さ2mほどになり,6~7月に,枝先に小形の両性花多数と装飾花をつけます。花の色は,淡紅色,淡青紫色,紫色,まれに白色など多様です。
ノリウツギ(ユキノシタ科)
○ノリウツギ(ユキノシタ科)Hydrangea paniculata
日当たりのよい山野に生え,高さ2~4mになります。7~8月,枝先に,小形で5弁の両性花多数とその周囲に直径1~5cmの白色,時に淡紅色の装飾花をつけます。和名は,枝を折ると糊状の糸を引くことによります。
ノカンゾウ(ユリ科)
○ノカンゾウ(ユリ科)Hemerocallis longituba
野原や溝のふちなどに生える多年草です。葉は広線形で長さ40~70cm,主脈はへこみます。7~8月,葉の間から70cmくらいの太い花茎をだし,橙赤色のラッパ状の花が10個ほど咲きます。一日花で昼間だけ開きます。結実はまれにあります。
ヒョウタンボク(実)
○ヒョウタンボク(実)Lonicera morrowii
山地に自生し,高さ1~1.5mになります。よく枝分かれし,古くなると灰褐色になります。長楕円形の葉は対生し,両面に軟毛が生え,4~6月に白色の花が咲きます。6~7月に赤い液果が付き,これがしばしばヒョウタン形に合着することが名前の由来になっています。
クチナシ(アカネ科)
○クチナシ(アカネ科)Gardenia jasminoides
暖地の常緑樹林のふちなどに生え,高さ1.5~3mになります。6~7月,枝先に芳香のある白い花を1個ずつつけます。果実は長さ約2cmの楕円形で5~7個の稜があり,先に5~7個の細い萼片が残り,冬に黄赤色に熟します。熟した実はクロシンと呼ばれる色素を含み,染料,薬用,食品の着色料などに使われています。
カイコウズ(マメ科)
○カイコウズ(マメ科)Erythrina crista-galli
江戸時代に渡来し,暖地で庭木や街路樹として植えられています。6月頃から,枝先に深紅色の長さ5cm程度の蝶形花を咲かせます。
ヤブレガサ(キク科)
○ヤブレガサ(キク科)Syneilesis palmata
日本や朝鮮の山地の林下などに生える50~120cmの多年草です。葉には長い柄があって円形で35~50cm,掌状に深く裂け,裂片は7~9個でさらに欠刻または,あらい鋸歯があります。頭花は白または淡紅色で8~10mm,円錐花序に多数咲きます。和名は破れ傘の意味で,若い葉のとき葉柄は立っているのに,葉はすぼめた傘の様子をし,かつ羽裂した形もあわせて名づけられたものです。
ヤマハギ(マメ科)
○ヤマハギ(マメ科)Lespedeza bicolor var. japonica
山地に生え,高さ約2mになります。枝はほとんど枝垂れません。6~9月,葉のわきから紅紫色の蝶形花を開きます。
オカトラノオ(サクラソウ科)
○オカトラノオ(サクラソウ科)Lysimachia clethroides
野や山,丘陵などの日当たりのよい草地に多い多年草です。茎は60~100cmになり,花穂の軸とともに白い毛があります。6~7月,一方にかたよって白色の花を多数つけます。花穂がトラの尾のようだということで,この名があります。
ホタルブクロ(キキョウ科)
○ホタルブクロ(キキョウ科)Campanula punctata
各地の山野に普通に見られる多年草です。6~7月,紅色または白色の花をつけます。チョウチンバナ,トッカンバナなど多くの呼び名で親しまれていますが,ホタルブクロの名もちょうちんの昔の呼び名「火垂る袋(ホタルブクロ)」によるといわれます。一般にはこの花のなかにホタルを入れて遊んだことから名づけられたとの説があります。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁