皇居東御苑花だより

平成29年1月13日
写真 説明
ウメ(八重野梅)(バラ科)
○ウメ(八重野梅)(バラ科)Prunus mume
野梅から変化した原種に近い梅です。中国から渡来した梅の子孫といわれています。枝は細く,花も葉も比較的小さいですが,とても良い香りがします。
ウメ(未開紅)(バラ科)
○ウメ(未開紅)(バラ科)Prunus mume
花は淡紅色で八重咲きの中輪です。花のつきは非常に良いのですが,蕾が大きくなってよく落ちるのでこの名が付きました。花期は2月中旬から3月上旬です。
カンザクラ(バラ科)
○カンザクラ(バラ科)Prunus×kanzakura
カンヒザクラの雑種といわれています。樹皮は黒褐色で横に割れ,こぶができます。葉の出る前か同時に開花します。つぼみは紅色です。花は直径2.5~3.5cmあり,淡紅色でふちがやや濃く花弁は5個で蜜が多いです。
ハルサザンカ(ツバキ科)
○ハルサザンカ(ツバキ科)Camellia vernalis
サザンカとツバキ,それも主としてヤブツバキとその園芸品種の自然交配で生まれた種間雑種と考えられています。開花時期は12~4月になります。
ソシンロウバイ(ロウバイ科)
○ソシンロウバイ(ロウバイ科)Chimonanthus praecox 'Concolor'
中国原産で,ロウバイよりも花がやや大きく,内側の花被片も黄色になっています。庭木や鉢植え,花材としてよく使われます。
ロウバイ(ロウバイ科)
○ロウバイ(ロウバイ科)Chimonanthus praecox
中国原産です。江戸時代に渡来し,観賞用によく植えられています。よく分枝して高さ2~5mになります。1~2月,葉が出る前に香りのよい黄色の花を下向きまたは横向きに開きます。
シナマンサク(マンサク科)
○シナマンサク(マンサク科)Hamamelis mollis
中国原産で,高さ2~9mになります。1~3月,香りのいい黄金色の花が咲きます。花の基部は紅色です。葉は大きく,長さ8~16cmのややゆがんだ倒卵形で,褐色になっても落ちないで花期にも残るものが多くあります。
ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)
○ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)Lonicera gracilipes var. glandulosa
ヤマウグイスカグラの変種で,枝や葉,花冠などに毛が密生します。山野に生え,よく分枝して高さ1.5~2mになります。本年枝の葉腋に淡紅色の花を1~2個下垂します。液果は直径約1cmの楕円形で,6~7月に赤く熟し,表面や果柄に腺毛が密生します。
ヤブツバキ(ツバキ科)
○ヤブツバキ(ツバキ科)Camellia japonica
沿海地に多いが山地にも生え,大きいものは高さ10~15mになります。樹皮は灰色で灰白色の不規則な模様があり,なめらかです。枝先に赤色の花が1個ずつ咲きます。実は直径4~5cmの球形で果皮が厚く,熟すと3裂して暗褐色の種子を2~3個出します。種子から椿油をとります。
センリョウ(実)(センリョウ科)
○センリョウ(実)(センリョウ科)Chloranthus glaber
暖地の林内に生え,高さ50~80cmになります。葉は長さ6~14cm,薄い革質で光沢があり,ふちにはあらい鋸歯があります。6~7月,茎の先に2~3個の短い穂状の花序を出します。果実は直径5~6mmの球形で,12~3月に赤色に熟します。
○フユザクラ(バラ科)
○フユザクラ(バラ科)Prunus×parvifolia 'Parvifolia'
マメザクラ系の種類で,4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花弁は5枚で,咲きはじめはわずかに淡紅色を帯びますが,のちに白色になります。春の花には花弁の先端に切れ込みがありますが,秋の花は切れ込みがないことが多く,逆に凸形になることもあります。
スイセン(ヒガンバナ科)
○スイセン(ヒガンバナ科)Narcissus tazetta var. chinensis
暖地の海岸近くに生えていますが,もともと自生していたものではなく,植えられたものといわれています。20~30cmの花茎を線形で平たい葉の間から出し,芳香のある白花を数個つけます。和名は水仙で漢名の音読みからきています。
ボケ(バラ科)
○ボケ(バラ科)Chaenomeles speciosa
中国原産です。平安時代に渡来し,広く庭木として植えられ,多くの園芸品種があります。九州などでは野生化しています。赤や白の花を咲かせます。果実は長さ8~10cmの楕円形で,7~8月に黄色に熟します。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁