皇居東御苑花だより

平成28年5月20日
写真 説明
ウツギ(ユキノシタ科)
○ウツギ(ユキノシタ科)Deutzia crenata
山野に普通に生えますが,生垣や庭木としてもよく植えられています。下部からよく分枝して高さ1.5~2mになります。5月下旬から7月にかけて,直径1~1.5cmの白い花が密に垂れ下がって咲きます。幹が中空なので,空木(ウツギ)の名があります。
サツキ(ツツジ科)
○サツキ(ツツジ科)Rhododendron indicum
川岸の岩上に野生しますが,広く栽培され,多数の園芸種があります。高さは1mほどになります。5~7月,枝先に朱赤色または紅紫色の花が1個まれに2個咲きます。
ヤマボウシ(ミズキ科)
○ヤマボウシ(ミズキ科)Cornus kousa
各地の山野に普通に生え,高さ5~10mになります。6~7月,小さな花が20~30個集まった球形の頭状花序をつくります。白い花弁のように見えるのは4個の総苞片です。果実は集合果で直径1~1.5cmの球形で,10月頃に赤く熟し,食べられます。
ネジキ(ツツジ科)
○ネジキ(ツツジ科)Lyonia ovalifolia var.elliptica
日当たりのいい山地に多く,高さ5mほどになります。幹がねじれているところから,「ネジキ」の名があります。若枝と葉は赤みを帯びます。5~6月頃,前年枝の葉のわきから,白色の花を吊り下げます。
ヒツジグサ(スイレン科)
○ヒツジグサ(スイレン科)Nymphaea tetragona
池沼に生える多年生の水草。多数の根生葉をだします。葉は水面に浮かび光沢があります。6~9月に白色の清楚な花が1個開きます。和名は未草で,未の刻(午後2時)に開くことによります。
コアジサイ(ユキノシタ科)
○コアジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea hirta
山地や丘陵の林下に生え,下部からよく分枝して高さ1~1.5mになります。若葉は紫褐色を帯び,上向きの毛がまばらにあります。6月頃,枝先に小形の散房花序をだし,直径約4mmの淡青緑色の花を多数つけます。
ヤブムラサキ(クマツヅラ科)
○ヤブムラサキ(クマツヅラ科)Callicarpa mollis
高さ2~3mになります。葉,花冠,萼,花序には星状毛が多いです。6~7月に葉腋に短い集散花序をだして,淡紫色の小さな花を数個つけます。果実は直径約4mmの球形で紫色に熟します。
アジサイ(ユキノシタ科)
○アジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla form.macrophylla
ガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変わったもので,古くから栽培されています。高さ1.5mほどになります。6~7月に,枝先に直径約3~6cmの装飾花を球状につけます。淡い青紫色の花弁のように見えるのは萼片で,花弁はごく小さく,雄しべと雌しべともありますが,結実はしません。
ハマナス(バラ科)
○ハマナス(バラ科)Rosa rugosa
海岸の砂地に生え,群落をつくることが多いです。高さ1~1.5mで,枝に細かい棘がびっしりと生えています。6~8月,枝先に紅色で直径6~8cmの大形の花が1~3個開き,強い芳香を放ちます。8~9月に果実は赤く熟し,酸味があって食べられます。花は香水の原料,根と樹皮は染料として利用されます。
ハナショウブ(アヤメ科)
○ハナショウブ(アヤメ科)Iris
ノハナショウブの園芸種。水辺など湿った地に栽培する多年生草木,高さ60~80cm位で群生します。花色は,紅紫色の他,青紫,青,白,桃,黄色など様々あります。
ヒメコウホネ(スイレン科)
○ヒメコウホネ(スイレン科)Nuphar japonicum
コウホネの小型種。浅い池や沼などに生える多年生の水草です。5~9月に長く直立した円柱形の花柄の先に黄色の花を1個上向きに開く。コウホネの名は,川に生え,根茎が白骨のように見えることから,河骨(コウホネ)となったといわれています。
クロガネモチ(モチノキ科)
○クロガネモチ(モチノキ科)Ilex rotunda
暖地の山野に生え,高さ約20mになります。葉の革質で表面は光沢があり,裏面は淡緑色です。5~6月,直径4mmの淡紫白色の花を開きます。果実は,直径5~8mmの球状で赤く熟します。
シモツケ(バラ科)
○シモツケ(バラ科)Spiraea japonica
日当たりのいい草地や礫地などに生え,高さ0.2~1mになります。5~8月,枝先の複散房花序に直径3~6mmの花が多数開きます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁