皇居東御苑花だより

平成30年10月12日
写真 説明
シュウメイギク(キンポウゲ科)
○シュウメイギク(キンポウゲ科)Anemone hupehensis var. japonica
本州,四国,九州地方及び中国に自生する多年草です。日本に野生状態で生育しているものは,古く中国から渡来したものと考えられています。草丈50~80cmで,地下茎をもちます。株全体に白い伏毛があり,根出葉は大きく,有枝で3出複葉を形成し,小葉は3中裂します。また,茎葉は3裂し,無柄で互生します。茎頂で分枝し,直径5~7cmの淡い紫紅色の花を多数つけます。
ノコンギク(キク科)
○ノコンギク(キク科)Aster ageratoides ver. ovatus
野や山にごく普通に生える高さ50~100cmの多年草です。茎は直立します。葉は両面に毛があり,ざらざらしています。花期は8~11月で,頭花は淡い青紫色で茎の先に多数が散房状につきます。
ハマギク(キク科)
○ハマギク(キク科)Chrysanthemum nipponicum
海岸の崖や砂丘などに生える高さ50~100cmの亜低木です。花は白色で枝先に1個つきます。花が大きく美しいので江戸時代から観賞用に栽培されています。
コウシンバラ(バラ科)
○コウシンバラ(バラ科)Rosa chinensis
バラの原種のひとつで,古くから庭で栽培されてきました。花は四季咲きで,枝先に1~数個つきます。花冠は直径5~7cmあり,淡紅色~紅色で基部は白くなっています。
ツバキ(秋一番)(ツバキ科)
○ツバキ(秋一番)(ツバキ科)Camellia cv. Akiichiban
ツバキの園芸品種です。ツバキは園芸種が多く,庭木や公園樹としてよく植えられます。沿岸地,山地によく自生し,大きいものは高さ10~15mにもなります。樹皮は灰色で灰白色の不規則な模様があり,なめらかです。花色は,品種により紅色,白色,紅色に白い斑入りなど様々あります。
チャノキ(ツバキ科)
○チャノキ(ツバキ科)Camellia sinensis
原産は中国南西部で,1191年に僧栄西が中国から持ち帰ったとされ,緑茶用に各地で栽培されています。丸く刈りこまれることが多く,そのままにしておくと高さ7~8mになるものもあります。10~11月,直径2.5cmほどの白い5弁の花を下向きに開きます。果実は直径約2cmで,熟すと3裂して暗褐色の種子を3個出します。
サザンカ(ツバキ科)
○サザンカ(ツバキ科)Camellia sasanqua
日本特産種で数多くの園芸種があり,庭木や公園樹としてよく植えられます。暖地の山地に生え,高さは普通5~6mになりますが,大きいものでは15mにもなります。10~12月,枝先に直径4~7cmの白い花を咲かせます。花弁は5個で平開し,ツバキと異なりバラバラになって散ります。
センリョウ(実)(センリョウ科)
○センリョウ(実)(センリョウ科)Chloranthus glaber
暖地の林内に生え,高さ50~80cmになります。葉は長さ6~14cm,薄い革質で光沢があり,縁には粗い鋸歯があります。6~7月,茎の先に2~3個の短い穂状の花序を出します。果実は直径5~6mmの球形で,12~3月に赤色に熟します。
ガマズミ(実)(スイカズラ科)
○ガマズミ(実)(スイカズラ科)Viburnum dilatatum
各地の山野に普通に生え,高さ2~4mになります。昔から人々の生活と結びつきが深く,地方名も多くあります。5~6月に,枝の先端から小さな白い花を多数開きます。9~10月に実が赤く熟し,霜が降りる頃になると,白い粉をふいて甘くなり,食べられます。
オトコヨウゾメ(実)(スイカズラ科)
○オトコヨウゾメ(実)(スイカズラ科)Spiraea prunifolia
別名をコネソともいいます。山野の日あたりのよいところに生え,高さ2mくらいになります。4~6月,枝先から淡紅色を帯びた白い花が5~10個垂れてつきます。9~10月になると,核果は赤く熟し,垂れ下がります。
○ジュウガツザクラ(バラ科)
○ジュウガツザクラ(バラ科)Prunus×subhirtella cv. Autumnalis
4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花は白色のものが多く,淡紅色,濃紅色などもあります。冬に咲く花は小形で,春に咲く花はやや大形なものになります。果実はまれにつきます。
○カリン(実)(バラ科)
○カリン(実)(バラ科)Chaenomeles sinensi
中国原産で,甲信越,東北で多く植えられています。高さ6~10mで4~5月に淡紅色の花を咲かせます。果実は楕円形または倒卵形で,10月に黄色に熟し,芳香があります。
ミヤマシキミ(実)(ミカン科)
○ミヤマシキミ(実)(ミカン科)Skimmia japonica
林下に生え,高さ0.5~1mになります。葉は枝先に集まって互生し,皮質で表面に光沢があります。3~5月,枝先に円錐花序に直径5~6mmの白い花を密につけます。果実は直径8~9mmの球形で紅色に熟しますが,有毒で雌雄異株です。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁