皇居東御苑花だより

平成29年9月22日
写真 説明
シュウメイギク(キンポウゲ科)
○シュウメイギク(キンポウゲ科)Anemone hupehensis var. japonica
本州,四国,九州及び中国に自生する多年草です。日本に野生状態で生育しているものは,古く中国から渡来したものと考えられています。草丈50~80cmで,地下茎をもちます。株全体に白い伏毛があり,根出葉は大きく,有枝で3出複葉を形成し,小葉は3中裂します。また,茎葉は3裂し,無柄で互生します。茎頂で分枝し,直径5~7cmの淡い紫紅色の花を多数つけます。
コムラサキ(実)(クマツヅラ科)
○コムラサキ(実)(クマツヅラ科)Callicarpa dichotoma
別名をシキブともいいます。山麓や原野の湿地にまれに生え,高さ1~1.5mになります。枝は紫褐色で細く6~7月,長さ約4mmの淡紫色の花を多数つけます。果実は直径約3mmの球形で,きれいな紫色に熟します。
ヤマホトトギス(ユリ科)
○ヤマホトトギス(ユリ科)Tricyrtis macropoda
山野の林内に生える高さ40~70cmの多年草です。茎には下向きの毛が生え,花被片の上半部がそり返るのが特徴です。花は,7~9月にかけて咲きます。
キンモクセイ(モクセイ科)
○キンモクセイ(モクセイ科)Osmanthus fragrans var. aurantiacus
中国原産で,ギンモクセイの変種です。庭などに広く植えられています。高さは普通4~6m,大きいものは10mを超え,よく分枝します。10月,葉のわきに橙黄色の小さな花が多数束生して,強い芳香を漂わせます。雌雄異株ですが,日本には雄株しか渡来していないので,雌花はなく,果実は見られません。空気が汚れていると,花つきが悪いといわれています。
チャノキ(ツバキ科)
○チャノキ(ツバキ科)Camellia sinensis
原産は中国南西部で,1191年に僧栄西が中国から持ち帰ったとされ,緑茶用に各地で栽培されています。丸く刈りこまれることが多く,そのままにしておくと高さ7~8mになるものもあります。10~11月,直径2.5cmほどの白い5弁の花を下向きに開きます。果実は直径約2cmで,熟すと3裂して暗褐色の種子を3個出します。
ヤマハギ(マメ科)
○ヤマハギ(マメ科)Lespedeza bicolor var. japonica
山地に生え,高さ約2mになります。枝はほとんどしだれません。6~9月,葉のわきから紅紫色の蝶形花を開きます。
サザンカ(ツバキ科)
○サザンカ(ツバキ科)Camellia sasanqua
日本特産種です。数多くの園芸種があり,庭木や公園樹としてよく植えられます。暖地の山地に生え,高さは普通5~6mになりますが,大きいものでは15mにもなります。10~12月,枝先に直径4~7cmの白い花を咲かせます。花弁は5個で平開し,バラバラになって散ります。
ガマズミ(実)(スイカズラ科)
○ガマズミ(実)(スイカズラ科)Viburnum dilatatum
各地の山野に普通に生え,高さ2~4mになります。昔から人々の生活と結びつきが深く,地方名もあります。5~6月に,枝の先端から小さな白い花を多数開きます。9~10月に実が赤く熟し,霜が降りる頃になると,白い粉をふいて甘くなり,食べられます。
オミナエシ(オミナエシ科)
○オミナエシ(オミナエシ科)Patrinia scabiosaefolia
秋の七草のひとつとしてあまりにも有名です。日当たりのよい草原などに生える多年草で,高さ1m内外になります。7~10月に,黄色の小さな花を多数つけます。秋の七草コーナーで見られます。
タイワンホトトギス(ユリ科)
○タイワンホトトギス(ユリ科)Tricyrtis formosana
台湾ではもっとも普通にみられ,沖縄の西表島にも野生します。高さ60~100cmになります。9~10月頃に淡紅色で紅紫色の斑点がある上向きの花が咲きます。
ツリバナ(実)(ニシキギ科)
○ツリバナ(実)(ニシキギ科)Euonymus oxyphyllus
山地に生え,高さ4mになりますがまれに6mくらいになるものもあります。5~6月,葉腋から6~15cmの柄をだし,直径6~7mmで淡緑色または淡紫色を帯びた花を開きます。になります。9~10月頃に淡紅色で紅紫色の斑点がある上向きの花が咲きます。蒴果は球形で熟して5裂すると,朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。
ナンテン(実)(メギ科)
○ナンテン(実)(メギ科)Nandina domestica
暖地の山地に野生もありますが,庭木としてよく植えられています。茎は叢生し,高さ約2mになります。5~6月,大形の円錐花序をだし,白い花を多数つけます。果実は球形で11~12月に赤く熟し,せき止めの薬として利用されます。
シロダモ(実)(シロダモ科)
○シロダモ(実)(シロダモ科)Neolitsea sericea
山地に生え,高さ10~15mになります。花と実が同時に見られるのが特徴です。10~11月に黄褐色の花を散形状に数個開き,果実は長さ1.2~1.5cmの楕円形で赤く熟します。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁