皇居東御苑花だより

平成30年2月23日
写真 説明
カワヅザクラ(バラ科)
○カワヅザクラ(バラ科)Prunus lannesiana
オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されているようです。1974年にカワヅザクラと名付けられたそうです。ピンクの強い一重の花です。
ウメ(鹿児島紅)(バラ科)
○ ウメ(鹿児島紅)(バラ科)Prunus mume
濃い紅色花の代表的な品種です。花の大きさは2.2~2.6cmです。2月中旬頃から3月にかけて開花します。枝の切り口が紅色になります。
ウメ(白加賀)(バラ科)
○ウメ(白加賀)(バラ科)Prunus mume
野梅の一種です。花は葉より早く3月頃咲き,白色一重の中輪で直径2.5cmくらいです。採果用や庭木用の品種です。
ツバキカンザクラ(バラ科)
○ツバキカンザクラ(バラ科)Cerasus × introrsa 'Introrsa'
シナミザクラとカンザクラまたはカンヒザクラの雑種といわれています。樹皮は紫褐色です。3月上旬から下旬に,葉より早く濃紅色で直径約3cmの花が咲きます。
シナマンサク(マンサク科)
○シナマンサク(マンサク科)Hamamelis mollis
中国原産で,高さ2~9mになります。1~3月,香りのいい黄金色の花が咲きます。花の基部は紅色です。葉は大きく,長さ8~16cmのややゆがんだ倒卵形で,褐色になっても落ちないで花期にも残るものが多くあります。
フクジュソウ(キンポウゲ科)
○フクジュソウ(キンポウゲ科)Adonis amurensis
東日本に多い多年草です。よく栽培され,花期が早いので,正月用の春飾りなどにもよく使われます。2~4月に黄色で直径4cmほどの花を咲かせます。福寿草(フクジュソウ)の名は,新年を祝うめでたい名前です。
マンサク(マンサク科)
○マンサク(マンサク科)Hamamelis japonica
早春,山では一番早く花を咲かせて,春の訪れを告げる木です。花の形がおもしろく,花の少ない時期に咲くので,よく庭にも植えられます。高さは5~6mになります。葉は互生し,長さ5~11cm,幅3~7cmの菱形状遠景または広卵形で,基部は左右の形が異なります。2~3月,葉に先立って黄色の花が咲きます。
ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)
○ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)Daphne odora
日本には室町時代に渡来し,早春の花として親しまれています。基部から密に分枝して形のよい球状の樹形になります。葉は互生し,長さ5~10cmの倒披針形でふちは全縁で,厚い革質で光沢があります。3~4月,枝先に香りのよい花を10~20個頭状につけます。
ミツマタ(ジンチョウゲ科)
○ミツマタ(ジンチョウゲ科)Edgeworthia chrysantha
樹皮の繊維を和紙や紙幣用紙の原料にするため,栽培されています。樹皮は黄褐色で枝が3つに分かれています。高さ1~2mになります。3~4月,葉に先立って球形の頭状花序をつけます。萼は筒形で先は4裂し,内側は黄色,外側には白い毛が密生します。
ヒイラギナンテン(メギ科)
○ヒイラギナンテン(メギ科)Mahonia japonica
江戸時代前期に渡来したといわれ,庭木としてよく植えられています。高さ1~3mになり,まばらに枝分かれします。樹皮はコルク質で,材は黄色です。葉は奇数羽状複葉で,茎の先に集まって互生します。小葉は5~9対あり,厚い革質で光沢があり,卵状披針形で,先端は針状に鋭くとがっています。
アセビ(ツツジ科)
○アセビ(ツツジ科)Pieris japonica
やや乾燥した山地に生え,高さは2~9mになります。葉は互生し,長さ3~8cmの倒披針形で厚い革質です。縁には鈍い鋸歯があり,両面とも無毛です。3~5月,枝先に円錐花序をだし,白い花が多数垂れ下がって咲きます。花冠は長さ6~8mmの壺形で先は浅く5裂します。
アケボノアセビ(ツツジ科)
○アケボノアセビ(ツツジ科)Pieris japonica f.rosea
やや乾燥した山地に生え,高さ2~9mになります。葉は互生し,長さ3~8cmの倒披針形で厚い革質です。縁には鈍い鋸歯があり,両面とも無毛です。3~5月,枝先に円錐花序をだし,紅色の花が多数垂れ下がって咲きます。花冠は長さ6~8mmの壺形で先は浅く5裂します。花の色に濃淡があります。
ハルサザンカ(ツバキ科)
○ハルサザンカ(ツバキ科)Camellia vernalis
サザンカとツバキ,それも主としてヤブツバキとその園芸品種の自然交配で生まれた種間雑種と考えられています。開花時期は12~4月になります。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁