皇居東御苑花だより

平成28年9月23日
写真 説明
シロバナマンジュシャゲ(ヒガンバナ科)
○シロバナマンジュシャゲ(ヒガンバナ科)Lycoris ×albiflora Koidz.
花期には葉がなく,花茎の先に5~10個の花をつけます。形態はヒガンバナに似ますが,花被片はヒガンバナほど反り返らず,葉も幅が広いです。ヒガンバナとショウキズイセンとの自然交雑種といわれています。
ウスギモクセイ(モクセイ科)
○ウスギモクセイ(モクセイ科)Osmanthus fragrans var.thunbergii
中国・インド原産で,ギンモクセイの変種です。関西によく植えられていますが,九州に野生のものがあるともいわれています。よく分枝して高さ約7mになります。花はキンモクセイによく似ていますが,黄白色で少し大きいです。果実は長さ約2cmの楕円形で,黒紫色に熟します。
ジュウガツザクラ(バラ科)
○ジュウガツザクラ(バラ科)P.×subhirtella cv. Autumnalis
4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花は白色のものが多く,淡紅色,濃紅色などもあります。冬に咲く花は小形で,春咲く花はやや大形なものになります。果実はまれにつきます。
ミヤマガマズミ(実)(スイカズラ科)
○ミヤマガマズミ(実)(スイカズラ科)Viburnum wrightii
山地に生え,高さ2~3mになります。5~6月,本年枝の先に散房花序をだし,白い花が多数開きます。核果は長さ6~9mmの玉球形で9~10月に赤く熟します。
ヒガンバナ(ヒガンバナ科)
○ヒガンバナ(ヒガンバナ科)Lycoris squamigera
別名はマンジュシャゲとも言い,人里に近いところに群生する多年草です。昔中国から渡来したものが広がったといわれています。高さ30~50cmの花茎に赤色の花を輪状につけます。花のあと,線形の葉を広げ,他の草が枯れている冬の間に球根に養分を蓄えます。和名は彼岸のころ花が咲くのでつけられました。苑内にはシロバナマンジュシャゲもあります。
サザンカ(ツバキ科)
○サザンカ(ツバキ科)Camellia sasanqua
日本特産種です。数多くの園芸種があり,庭木や公園樹としてよく植えられます。暖地の山地に生え,高さは普通5~6mになりますが,大きいものでは15mにもなります。10~12月,枝先に直径4~7cmの白い花を咲かせます。花弁は5個で平開し,バラバラになって散ります。
オトコヨウゾメ(実)(スイカズラ科)
○オトコヨウゾメ(実)(スイカズラ科)Spiraea prunifolia
別名はコネソ。山野の日あたりのよいところに生え,高さ2mくらいになります。4~6月,枝先から淡紅色を帯びた白い花が5~10個垂れてつきます。9~10月になると,核果は赤く熟し,垂れ下がります。
シュウメイギク(キンポウゲ科)
○シュウメイギク(キンポウゲ科)Anemone hupehensis var.japonica
本州,四国,九州及び中国に自生する多年草です。日本に野生状態で生育しているものは,古く中国から渡来したものと考えられています。草丈50~80cmで,地下茎をもちます。株全体に白い伏毛があり,根出葉は大きく,有枝で3出複葉を形成し,小葉は3中裂します。また,茎葉は3裂し,無柄で互生します。茎頂で分枝し,直径5~7cmの淡い紫紅色の花を多数つけます。
ホオノキ(実)(モクレン科)
○ホオノキ(実)(モクレン科)Magnolia obovata
山地に生え,高さ20~30m,幹の周囲が直径1mくらいになります。葉は有柄で枝先に集まって互生しやや厚くてかたく,裏面は帯白色で細い毛があります。5~6月,枝先に帯黄白色の芳香のある花が上向きに咲きます。果実は袋果が多数集まった集合果で,熟すと袋果が裂け2個の赤い種子を白い糸で吊り下げます。
シラヤマギク(キク科)
○シラヤマギク(キク科)Aster scaber
山地や丘陵などに普通に見られ,1~1.5mの多年草です。茎や葉にはザラザラした毛が生えています。8~10月,直径2cmほどの白い花をつけます。春の若苗は,ヨメナに対しムコナと呼んで食用にするといわれます。
コムラサキ(実)(クマツヅラ科)
○コムラサキ(実)(クマツヅラ科)Callicarpa dichotoma
別名をシキブとも言います。山麓や原野の湿地にまれに生え,高さ1~1.5mになります。枝は紫褐色で細く6~7月,長さ約4mmの淡紫色の花を多数つけます。果実は直径約3mmの球形で,きれいな紫色に熟します。
ウド(ウコギ科)
○ウド(ウコギ科)Aralia cordata
茎は太く高さ1~1.5mになる大形の多年草です。花以外は全体に短毛が生えています。8~9月,大きな散形花序を茎の先及び上部の葉のわきにつくり,淡緑色で3mmほどの小さな花を多数つけます。春の山菜としておなじみです。
ゴンズイ(実)(ミツバウツギ科)
○ゴンズイ(実)(ミツバウツギ科)Euscaphis japonica
山地に生え,高さ5~6m,高いものは8mになります。5~6月,枝先に円錐花序をだし,直径4~5mmの淡黄緑白色の花が多数咲きます。果実は半月状の袋果で赤く熟して裂けると,光沢のある黒い種子が現れます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁