皇居東御苑花だより

平成29年4月21日
写真 説明
サトザクラ[関山:カンザン](バラ科)
○サトザクラ[関山:カンザン](バラ科)Prunus lannesiana cv.Sekiyama
オオシマザクラ系サトザクラ(園芸種)の一種です。世界各国で愛好されているサトザクラの代表的品種で4月中下旬に濃紅紫色の花が垂れ下がって咲きます。
サトザクラ[普賢象:フゲンゾウ](バラ科)
○サトザクラ[普賢象:フゲンゾウ](バラ科)Prunus lannesiana cv.Albo-rosea
オオシマザクラ系サトザクラ(園芸種)の一種で,室町時代から知られている代表的品種です。花は直径約5cmの大輪で,4月中下旬に咲き始め,はじめは淡紅色,満開時にはほぼ白色となります。花弁は30~35個です。雌しべ2個が葉化して,その形が普賢菩薩の乗っていたインド象の鼻に似ていることからこの名が付きました。
クルメツツジ(ツツジ科)
○クルメツツジ(ツツジ科)Rhododendron obtusum
別名はキリシマといいます。古くから各地の庭園などにも植えられ,霧島山ではクルメツツジに極めて近いものがあります。4~5月,枝先に赤色の花が2~3個開きます。葉は互生し,小型で厚いです。
シャガ(アヤメ科)
○シャガ(アヤメ科)Iris japonica
山地の湿った林下,斜面などに大群生する常緑多年草です。根茎は長い走出枝をだして増えます。4~5月,白紫色の美しい花が多数咲きます。
キモッコウバラ(バラ科)
○キモッコウバラ(バラ科)Rosa banksise
中国原産で,江戸時代から庭に栽培されます。4月下旬から5月頃,枝先に淡黄色の八重咲きの花を開きますが,実はできません。常緑のつる性で,モッコウバラの変種です。モッコウバラには芳香がありますが,キモッコウバラには芳香がありません。
ナスヒオウギアヤメ(アヤメ科)
○ナスヒオウギアヤメ(アヤメ科)Iris setosa
ヒオウギアヤメの変種で,高層湿原や湿った草地に生える多年草です。5~8月に紫色の花を開きます。ヒオウギアヤメの名は,花がアヤメに,葉がヒオウギに似ていることから,この名があります。
ヒカゲツツジ(ツツジ科)
○ヒカゲツツジ(ツツジ科)Rhododendron keiskei
深山渓側の崖に生え,高さ1~2mになります。葉は枝先に輪生状につきます。4~5月,枝先に直径約3cmの淡黄色の花が咲きます。
モクレン(モクレン科)
○モクレン(モクレン科)Magnolia quinquepeta
よく分枝して高さ3~5mになります。4~5月,葉の出る前に枝先に暗紫紅色の花を上向きに半開します。
キンラン(ラン科)
○キンラン(ラン科)Cephalanthera falcata
山地や丘陵の林下に生える高さ30~50cmの多年草です。花は4~5月に茎の先に黄色の花を10個ほどつけます。花が咲くと,林下でもよく目立ちます。この花の色から,金蘭(きんらん)の和名がつきました。
シロヤマブキ(バラ科)
○シロヤマブキ(バラ科)Rhodotypos scandens
山地にまれに自生しますが,庭や公園に植えられることが多いです。高さは約2mになります。5月,枝先に直径1~1.5cmの白色の花が1個開きます。
コバノガマズミ(スイカズラ科)
○コバノガマズミ(スイカズラ科)Viburnum erosum
各地の山野にごく普通に生え,高さ2~4mになります。4~5月,本年枝の先に直径3~7cmの散房花序をだして,白い花を多数開きます。9~10月に卵球形の果実が赤く熟します。
チゴユリ(ユリ科)
○チゴユリ(ユリ科)Disporum smilacinum
山地のやや明るい林下に生える多年草です。地中に白い根茎と匐枝があります。春,茎の先に1~2個の花を垂れてつけます。花被片は白色で長さが1~1.5cmになります。和名は稚児百合で,その姿が小さくかわいらしいことによります。
ハナイカダ(ミズキ科)
○ハナイカダ(ミズキ科)Helwingia japonica
山地に生え,高さ1~2mになります。葉は互生し,ふちに芒状の鋸歯があります。5~6月,葉の表面の主脈の中央に淡緑色で4弁の花をつけます。果実は直径7~9mmの球形で黒く熟し,甘味があります。若葉は山菜として利用されます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁