皇居東御苑花だより

令和元年10月11日
写真 説明
ノコンギク(キク科)
○ノコンギク(キク科)Aster ageratoides ver. ovatus
野山にごく普通に生える高さ50~100cmの多年草で,茎は直立します。葉は両面に毛があり,ざらざらしています。花期は8~11月で,頭花は淡い青紫色で茎の先に多数が散房状につきます。
コバノガマズミ(実)(スイカズラ科)
○コバノガマズミ(実)(スイカズラ科)Viburnum erosum
各地の山野にごく普通に生え,高さ2~4mになります。4~5月,本年枝の先に直径3~7cmの散房花序をだして,白い花を多数開きます。9~10月に卵球形の果実が赤く熟します。
ガマズミ(実)(スイカズラ科)
○ガマズミ(実)(スイカズラ科)Viburnum dilatatum
各地の山野に普通に生え,高さ2~4mになります。昔から人々の生活と結びつきが深く,地方名も多くあります。5~6月に,枝の先端から小さな白い花を多数開きます。9~10月に実が赤く熟し,霜が降りる頃になると,白い粉をふいて甘くなり,食べられます。
ジュウガツザクラ(バラ科)
○ジュウガツザクラ(バラ科)Prunus×subhirtella cv. Autumnalis
4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花は白色のものが多く,淡紅色,濃紅色などもあります。冬に咲く花は小形で,春に咲く花はやや大形なものになります。果実はまれにつきます。
サザンカ(ツバキ科)
○サザンカ(ツバキ科)Camellia sasanqua
日本特産種で数多くの園芸種があり,庭木や公園樹としてよく植えられます。暖地の山地に生え,高さは普通5~6mになりますが,大きいものでは15mにもなります。10~12月,枝先に直径4~7cmの白い花を咲かせます。花弁は5個で平開し,ツバキと異なりバラバラになって散ります。
ススキ(イネ科)
○ススキ(イネ科)Miscanthus sinensis
別名をカヤともいいます。平地や山地の日当たりの良い場所に普通に見られる大形の多年草です。大きな株をつくって群生します。高さ1~2m,花穂は長さ20~30cmで2個ずつ対となった小穂を密につけ,白色又は黄褐色,ときには紫色を帯びます。秋の七草のひとつで,古名の尾花は花穂の姿によります。
サンシュユ(実)(ミズキ科)
○サンシュユ(実)(ミズキ科)cornus officinalis
中国原産で,享保年間(1720年頃)に渡来しました。高さ5~15mになり,樹皮は帯褐色で鱗片状にはがれます。葉は長さ3~10cmの卵状楕円形で,先が鋭くとがっています。3月頃,葉に先立ち枝一面に散状花序に,黄色の小さな花を20~30個密に開きます。果実は長さ1.5cmの楕円形で赤く熟します。
シロヨメナ(キク科)
○シロヨメナ(キク科)Aster ageratoides ssp. Leiophyllus
本州,四国,九州の山地に分布する多年草です。茎は細長く直立し高さ30~90cmになります。葉は短かい柄があって互生し,上面は緑色で光沢があります。白色黄心の頭花を散房状につけます。
ボケ(バラ科)
○ボケ(バラ科)Chaenomeles speciosa
中国原産で平安時代に渡来し,広く庭木として植えられ,多くの園芸品種がありますが,九州などでは野生化しています。赤や白の花を咲かせ,果実は長さ8~10cmの楕円形で,7~8月に黄色に熟します。
ノダケ(セリ科)
○ノダケ(セリ科)Angelica decursiva
山野の林内や林縁などに普通に生え,高さが0.8~1.5mになります。茎は暗褐色を帯び,葉は3出羽状複葉で柄があります。8月から11月にかけて,暗紫色もしくは白色の花をつけます。
オトコヨウゾメ(実)(スイカズラ科)
○オトコヨウゾメ(実)(スイカズラ科)Spiraea prunifolia
別名をコネソともいいます。山野の日あたりのよいところに生え,高さ2mくらいになります。4~6月,枝先から淡紅色を帯びた白い花が5~10個垂れてつきます。9~10月になると,核果は赤く熟し,垂れ下がります。
カシワバハグマ(キク科)
○カシワバハグマ(キク科)Pertya robusta
山地の林内によく生える高さ30~70cmの多年草です。根茎は横に這い,茎は直立して枝分かれしません。9~11月,茎の上部に白っぽい頭花を穂状につけます。名前の由来となったハグマ(白熊)とは,ヤクの尾の毛のことで,払手(ほっす:僧が法事の時に持つはたきに似た仏具)などに使われます。
シュウメイギク(キンポウゲ科)
○シュウメイギク(キンポウゲ科)Anemone hupehensis var. japonica
本州,四国,九州地方及び中国に自生する多年草です。日本に野生状態で生育しているものは,古く中国から渡来したものと考えられています。草丈50~80cmで,地下茎をもちます。株全体に白い伏毛があり,根出葉は大きく,有枝で3出複葉を形成し,小葉は3中裂します。また,茎葉は3裂し,無柄で互生します。茎頂で分枝し,直径5~7cmの淡い紫紅色の花を多数つけます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁