皇居東御苑花だより

平成31年2月15日
写真 説明
ウメ(八重寒紅)(バラ科)
○ウメ(八重寒紅)(バラ科)Prunus mume
野梅の一種です。花は紅色の八重咲きで,花弁の先は丸くなっています。花つきがよく,庭木や盆栽に向くとされています。
ウメ(玉牡丹)(バラ科)
○ウメ(玉牡丹)(バラ科)Prunus mume
大輪で2月上旬から3月中旬頃開花します。内側の弁は小さく,平たく見えます。
カワヅザクラ(バラ科)
○カワヅザクラ(バラ科)Prunus lannesiana
オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されており,1974年にカワヅザクラと名付けられたそうです。ピンクの強い一重の花です。
カンザクラ(バラ科)
○カンザクラ(バラ科)Prunus×kanzakura
カンヒザクラの雑種といわれています。樹皮は黒褐色で横に割れ,こぶができます。つぼみは紅色で,葉の出る前か同時に開花します。花は直径2.5~3.5cmあり,淡紅色でふちがやや濃く花弁は5枚で蜜が多いです。
ソシンロウバイ(ロウバイ科)
○ソシンロウバイ(ロウバイ科)Chimonanthus praecox 'Concolor'
中国原産で,ロウバイよりも花がやや大きく,内側の花被片も黄色になっています。庭木や鉢植え,花材としてよく使われます。
ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)
○ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)Daphne odora
日本には室町時代に渡来し,早春の花として親しまれています。基部から密に分枝して形のよい球状の樹形になります。葉は互生し,長さ5~10cmの倒披針形でふちは全縁で,厚い革質で光沢があります。3~4月,枝先に香りのよい花を10~20個頭状につけます。
スイセン(ヒガンバナ科)
○スイセン(ヒガンバナ科)Narcissus tazetta var. chinensis
暖地の海岸近くに生えていますが,もともと自生していたものではなく,植えられたものといわれています。20~30cmの花茎を線形で平たい葉の間から出し,芳香のある白花を数個つけます。和名は水仙で漢名の音読みからきています。
フクジュソウ(キンポウゲ科)
○フクジュソウ(キンポウゲ科)Adonis amurensis
東日本に多い多年草です。よく栽培され,花期が早いので,正月用の春飾りなどにもよく使われます。2~4月に黄色で直径4cmほどの花を咲かせます。福寿草(フクジュソウ)の名は,新年を祝う,めでたい名前です。
ツバキ(太郎冠者)(ツバキ科)
○ツバキ(太郎冠者)(ツバキ科)Camellia wabisuke 'Taroukaja'
ワビスケツバキの生みの親と言われるツバキで,中国産ツバキの特徴を備えていますが,原産地は不明です。本種の実生から様々なワビスケツバキが作られます。12月~4月頃開花し,花は紫色を帯びた桃色で,ときに白斑も入ります。
ヤブツバキ(ツバキ科)
○ヤブツバキ(ツバキ科)Camellia japonica
沿岸部に多いですが山地にも生え,大きいものは高さ10~15mになります。樹皮は灰色で灰白色の不規則な模様があり,なめらかです。枝先に赤色の花が1個ずつ咲きます。実は直径4~5cmの球形で果皮が厚く,熟すと3裂して暗褐色の種子を2~3個出します。種子から椿油をとります。
シナマンサク(マンサク科)
○シナマンサク(マンサク科)Hamamelis mollis
中国原産で,高さ2~9mになります。1~3月,香りのいい黄金色の花が咲きます。花の基部は紅色です。葉は大きく,長さ8~16cmのややゆがんだ倒卵形で,褐色になっても落ちないで花期にも残るものが多くあります。
ウグイスカグラ(スイカズラ科)
○ウグイスカグラ(スイカズラ科)Lonicera gracilipes var. glabra
山野に普通に生え,よく分枝して高さ1.5~3mになります。樹皮は縦に裂けてはがれ,灰黒色になります。一般には4~5月,本年枝の葉腋から長さ1~2cmの花柄をだして,淡紅色の花を普通1個まれに2個下垂します。花冠は長さ1~1.5cmの細い漏斗形で先端は5裂して平開します。液果は直径約1cmの楕円形で6月に赤く熟します。
ヒイラギナンテン(メギ科)
○ヒイラギナンテン(メギ科)Mahonia japonica
江戸時代前期に渡来したといわれ,庭木としてよく植えられています。高さ1~3mになり,まばらに枝分かれします。樹皮はコルク質で,材は黄色です。葉は奇数羽状複葉で,茎の先に集まって互生します。小葉は5~9対あり,厚い革質で光沢があり,卵状披針形で,先端は針状に鋭くとがっています。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁