皇居東御苑花だより

平成29年6月16日
写真 説明
アジサイ(ユキノシタ科)
○アジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla form.macrophylla
ガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変わったもので,古くから栽培されています。高さ1.5mほどになります。6~7月に,枝先に直径約3~6cmの装飾花を球状につけます。淡い青紫色の花弁のように見えるのは萼片で,花弁はごく小さく,雄しべと雌しべともありますが,結実はしません。
ガクアジサイ(ユキノシタ科)
○ガクアジサイ(ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla form. Normalis
暖地の海岸沿いに生えるほか,古くから園芸化されています。高さ2mほどになり,6~7月に,枝先に小形の両性花多数と装飾花をつけます。花の色は,淡紅色,淡青紫色,紫色,まれに白色など多様です。
ハナショウブ(アヤメ科)
○ハナショウブ(アヤメ科)Iris ensata var.ensata
ノハナショウブの園芸種です。水辺など湿った地に栽培する多年生草木,高さ60~80cm位で群生します。花色は,紅紫色の他,青紫,青,白,桃,黄色など様々あります。
タイサンボク(モクレン科)
○タイサンボク(モクレン科)Magnolia grandiflora
北米中南部原産で,1873年に渡来しました。高さ10~20m,葉は長さ12~15cmの長楕円形の革質で特徴があります。5~6月,直径12~15cmの芳香のある白い花が咲きます。花弁は6個,まれに9~12個あります。
ノカンゾウ(ユリ科)
○ノカンゾウ(ユリ科)Hemerocallis longituba
野原や溝のふちなどに生える多年草です。葉は広線形で長さ40~70cm,主脈はへこみます。7~8月,葉の間から70cmくらいの太い花茎をだし,橙赤色のラッパ状の花が10個ほど咲きます。一日花で昼間だけ開きます。結実はまれにあります。
モクゲンジ(ムクロジ科)
○モクゲンジ(ムクロジ科)Koelreuteria paniculata
高さ20mになり,枝先の大形の円錐花序に黄色の小さな花を多数つけます。本州の主に日本海側,朝鮮,中国に分布し,寺院によく植えられます。果実は袋状です。
ネムノキ(マメ科)
○ネムノキ(マメ科)Albizia julibrissin
山地や原野,川岸などに生え高さ6~10mになります。樹皮は灰褐色の皮目が目立ちなめらかです。6~7月,枝先に10~20個の花が集まった頭状花序を総状につけ,夕方開花します。
オカトラノオ(サクラソウ科)
○オカトラノオ(サクラソウ科)Lysimachia clethroides
野や山,丘陵などの日当たりのよい草地に多い多年草です。茎は60~100cmになり,花穂の軸とともに白い毛があります。6~7月,一方にかたよって白色の花を多数つけます。花穂がトラの尾のようだということで,この名があります。
ハンゲショウ(ドクダミ科)
○ハンゲショウ(ドクダミ科)Saururus chinensis
水辺に白い根茎をのばして群生する多年草です。臭気があります。茎は高さ60~100cmで直立します。6~8月,花のころ上部の葉は白くなります。和名は半夏生(7月初旬)のころ白い葉をつけるからとか,半化粧の意味ともいいます。
ナツツバキ(ツバキ科)
○ナツツバキ(ツバキ科)Stewartia pseudo-camellia
別名はシャラノキといいます。山地に生え,高さ10~20mになります。樹皮は帯黒赤褐色で薄くはがれます。6~7月,葉腋に直径5~6cmの白い花が開きます。
カイコウズ(マメ科)
○カイコウズ(マメ科)Erythrina crista-galli
江戸時代に渡来し,暖地で庭木や街路樹として植えられています。6月頃から,枝先に深紅色の長さ5cm程度の蝶形花を咲かせます。鹿児島県の県木で,都道府県の木のコーナーで見られます。
ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
○ムラサキシキブ(クマツヅラ科)Callicarpa japonica
山野に生え,高さ2~3mになります。6~7月,淡紫色の花を多数つけます。果実は直径3~4mmの球形で,きれいな紫色に熟し,秋も深まり,葉が落ちた後も実は残ります。幹はまっすぐで強いので,道具の柄や杖などに用いられ,昔から親しまれてきました。
ノリウツギ(ユキノシタ科)
○ノリウツギ(ユキノシタ科)Hydrangea paniculata
日当たりのよい山野に生え,高さ2~4mになります。7~8月,枝先に,小形で5弁の両性花多数とその周囲に直径1~5cmの白色,時に淡紅色の装飾花をつけます。枝を折ると,ノリ状の糸を引きます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁