皇居東御苑花だより

平成28年8月26日
写真 説明
サルスベリ(ミソハギ科)
○サルスベリ(ミソハギ科)Lagerstroemia indica
中国原産で江戸時代以前に渡来しました。高さは3~9mになります。幹はなめらかで淡褐色の薄い樹皮がはげ落ちたあとが白く特徴的です。7~9月,枝先に直径3~4cmの紅紫色または白色の花を次々に開きます。比較的花の咲いている期間が長いです。花弁は6個で丸くて,しわが多いです。
カイコウズ(マメ科)
○カイコウズ(マメ科)Erythrina crista-galli
江戸時代に渡来し,暖地で庭木や街路樹として植えられています。6月頃から,枝先に深紅色の長さ5cm程度の蝶形花を咲かせます。鹿児島県の県木で,都道府県の木のコーナーで見られます。
センニンソウ(キンポウゲ科)
○センニンソウ(キンポウゲ科)Clematis terniflora
日本全土の野原などに生育する木質のつる性植物です。8~9月,葉のわきに直径2~3cmの白色の花を多数つけます。有毒植物です。
コムラサキ(実)(クマツヅラ科)
○コムラサキ(実)(クマツヅラ科)Callicarpa dichotoma
別名をシキブとも言います。山麓や原野の湿地にまれに生え,高さ1~1.5mになります。枝は紫褐色で細く6~7月,長さ約4mmの淡紫色の花を多数つけます。果実は直径約3mmの球形で,きれいな紫色に熟します。
ウメモドキ(実)(モチノキ科)
○ウメモドキ(実)(モチノキ科)Ilex serrata
山中や湿地に生え6月頃,淡紫色の花が咲きます。果実は直径約5mmの球形で赤く熟し,小鳥が好んで食べます。晩秋から初冬にかけて葉が落ちた後,赤い実が枝いっぱいに残って美しいので,庭木としてもよく植えられます。
コバギボウシ(ユリ科)
○コバギボウシ(ユリ科)Hosta albo-marginata
日当たりのよい湿地に生える多年草です。根茎は横にはいます。高さ30~60cmの花茎を出し,7~8月に,長さ4~5cmで淡紫色の花を下または横向きに開きます。
ホオノキ(実)(モクレン科)
○ホオノキ(実)(モクレン科)Magnolia obovata
山地に生え,高さ20~30m,幹の周囲が直径1mくらいになります。葉は有柄で枝先に集まって互生しやや厚くてかたく,裏面は帯白色で細い毛があります。5~6月,枝先に帯黄白色の芳香のある花が上向きに咲きます。果実は袋果が多数集まった集合果で,熟すと袋果が裂け2個の赤い種子を白い糸で吊り下げます。
ワレモコウ(バラ科)
○ワレモコウ(バラ科)Sanguisorba officinalis
日当たりのよい山野に生える多年草です。茎は高さ70~100cmになります。8~10月,枝先に暗赤色で円頭状の直立した花穂をつけます。
ウド(ウコギ科)
○ウド(ウコギ科)Aralia cordata
茎は太く高さ1~1.5mになる大形の多年草です。花以外は全体に短毛が生えています。8~9月,大きな散形花序を茎の先及び上部の葉のわきにつくり,淡緑色で3mmほどの小さな花を多数つけます。春の山菜としておなじみです。
クズ(マメ科)
○クズ(マメ科)Pueraria lobata
山野のいたるところに見られる大形のつる性草本です。他の木や草にからみ,たちまちのうちにこんもりとしたやぶをつくります。茎の基部は木質。根は太く大きく,多量のでんぷんを含んでおり,葛粉(くずこ)がとれ,食用にするほか,薬用にも使われます。7~9月,紅紫色の花が咲きます。秋の七草の一つです。
アメリカヤマボウシ(実)(ミズキ科)
○アメリカヤマボウシ(実)(ミズキ科)Cornus florida
別名ハナミズキと言います。米国東海岸からメキシコにかけて分布し,日本には明治中期に渡来しました。1912年に当時の東京市長尾崎行雄がワシントンにサクラを送り,その返礼に東京に贈られて木としてよく知られています。高さ5~12mになり,よく分枝します。秋に美しく紅葉し,枝先につややかな深紅色の実をつけます。
ガマズミ(実)(スイカズラ科)
○ガマズミ(実)(スイカズラ科)Viburnum dilatatum
各地の山野に普通に生え,高さ2~4mになります。昔から人々の生活と結びつきが深く,地方名も多くあります。5~6月に,枝の先端から小さな白い花を多数開きます。9~10月に実が赤く熟し,霜が降りる頃になると,白い粉をふいて甘くなり,食べられます。
ヤマホトトギス(ユリ科)
○ヤマホトトギス(ユリ科)Tricyrtis macropoda
山野の林内に生える高さ40~70cmの多年草です。茎には下向きの毛が生え,花被片の上半部がそり返るのが特徴です。花は,7~9月にかけて咲きます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁