皇居吹上御苑内で4年ぶりに自然観察会を実施しました。(吹上御苑)

令和5年4月26日
宮内庁総務課広報室

令和2年度以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から取りやめていた「自然観察会」を4年ぶりに開催しました。今後も、皇居吹上御苑内の自然に親しんでいただく機会を設ける予定です。※次の募集については、改めてお知らせします。


 参加者の様子
吹上御苑入口 滝見口門付近で説明を聞く参加者。
「4年ぶりの自然観察会、楽しみにしてきました。」との声が聞かれました。
メモをとりながら熱心に説明を聞く参加者。
「自然が大好きなので参加できて、本当にうれしいです。」と
笑顔で話してくださいました。
国立科学博物館研究員からのユーモアを交えた説明に、時折、笑い声があがりました。
白鳥堀の橋を渡る参加者。
白鳥堀をはじめとした水辺では、6月頃ホタルが現れます。

 吹上御苑の自然

昭和天皇のご意向により、多様な自然が育まれるよう、
極力農薬を使わずに、適度に人手を加えて管理しています。
イチョウの大木にオオタカの巣。周辺でオオタカの鳴く声が聞こえました。
ハクウンボクの木に咲く花。参加者の間で人気が高かった花です。
モグラが掘り起こした跡。歩いているとあちらこちらに、この跡が見られます。
清らかで透明度の高い水の流れに驚きの声が上がりました。
夏から秋にはトンボがよく見られる場所です。
ギンラン
ブナ科の樹木と共生関係にある菌類に養分を依存しているため、
人工栽培が非常に難しい植物です。


【皇居吹上御苑での自然観察会】

皇居の自然に関しては、2000年(平成12年)に皇居内の生物について正確な記録を残し、その後の経年変化などを把握することが望ましいと願われた上皇陛下のお気持ちが発端となり、その後も追跡調査が行われています。

こうした結果を国民と分かち合いたいという上皇上皇后両陛下のお考えを受けて、平成19年度より毎年度自然観察会を実施しています。


令和2年度以降は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から取りやめていたため、今回は4年ぶりの開催となりました。今回は参加者の公募は行わず、中止となった令和2年度の自然観察会に応募し当選された方にご参加いただきました。

参加者からは、「開催の案内が届き、驚きました。参加できてうれしかったです。」「ありのままの自然の中、美味しい空気を吸って、草花や鳥の鳴き声に癒されました。」などの感想が聞かれました。


今後も、皇居の豊かな自然を楽しんでいただく機会を設ける予定です。



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