天皇皇后両陛下インドネシアご訪問

【令和5年6月18日(日) ご訪問2日目】

トピック

〇ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)車両基地ご視察

天皇陛下は、18日午前、ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)車両基地をご視察になりました。

MRT運営会社(MRTJ)の幹部から、日本が整備を支援したMRTの南北線プロジェクトの説明をお受けになった際、MRTJの幹部から、日本からの支援への謝意が伝えられたことに対し、陛下は、日本の支援が大変高く評価されていることを喜ばしく思う旨をお述べになりました。

陛下は、体の不自由な方々に関して配慮している点、同席していた女性運転士が運転士を志した理由などをご質問になりながら、熱心に説明をお聞きになりました。

インドネシアご訪問
運転台をご視察になる天皇陛下
(写真:朝日新聞社)

【ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)車両基地】

日本のODA(政府開発援助)による有償資金協力(円借款)によって整備され、2019年3月に開通したジャカルタ都市高速鉄道(MRT)南北線の車両基地。ジャカルタ市中心から南方約15キロメートルの地点にある始発・終着駅のレバック・ブルス(Lebak Bulus)駅に併設され、列車運行の管理・制御を行う管理センターや、車両の定期メンテナンスと数年に一度の分解検査(オーバーホール)を行う検修棟を備えています。現在、MRTについては、既存の南北線の延伸工事や東西線の設計が行われています。


〇プルイット排水機場ご視察

天皇陛下は、18日午後、プルイット排水機場をご視察になりました。

JICAの専門家から、地盤沈下の問題や排水機場の役割などについて説明をお受けになりました。治水対策に日本の知見がどのように活かされているのかなどについて熱心にご質問になり、日本の技術が役に立っていることを喜ばしく思う旨をお述べになりました。


インドネシアご訪問
専門家から説明をお受けになる天皇陛下
(写真:時事通信社)

【プルイット排水機場】

プルイット排水機場は、降った雨を海へ排水し、ジャカルタ首都圏を洪水から守る重要な雨水排水施設です。2009年に、同排水機場が機能を喪失したことを受け、日本が緊急無償資金工事を実施し、2014年に完成しました。





■インドネシアご訪問の記事

1日目(東京国際空港ご出発、スカルノ・ハッタ国際空港ご到着、宿舎ご到着)

2日目(MRT車両基地ご視察、プルイット排水機場ご視察)

3日目(歓迎行事、ボゴール植物園ご視察、ご会見、午餐会、日本とゆかりのあるインドネシア人ご接見)

4日目(カリバタ英雄墓地ご供花、国立博物館ご視察、ダルマ・プルサダ大学ご訪問、職業専門高校ご訪問、在留邦人代表及びJICA海外協力隊員ご接見)

5日目(砂防技術事務所ご視察、クラトン宮殿ご訪問)

6日目(ボロブドゥール寺院遺跡ご視察)

7日目(スカルノ・ハッタ国際空港ご出発、東京国際空港ご到着)