【令和5年6月21日(水) ご訪問5日目】
トピック
21日、天皇陛下はジャカルタからジョグジャカルタにご移動になりました。
【ジョグジャカルタ特別州】
ジャワ島中部南岸に位置する州で、州都はジョグジャカルタ市です。州の面積は3,185平方キロメートルで、人口は約402万人。ジョグジャカルタは、今でもジャワの文化・芸術の中心的な役割を果たしている古都で、ガジャマダ大学を中心とした教育学研都市としての面も有しています。
〇砂防技術事務所ご視察
天皇陛下は、ジョグジャカルタにご到着後、砂防技術事務所をご視察になりました。
バスキ公共事業・国民住宅大臣から施設の説明をお受けになり、「SABO」(砂防)という言葉が国際的に広く使われているかといったご質問をされました。
砂防技術事務所が周辺国のためにも使用されているという説明に対し、陛下は、日本が協力して作られた施設が、様々な国に役立っていることは喜ばしいことである旨をお述べになりました。
砂防技術事務所近くの道路では、地元の住民や子供たちによる日の丸の旗を振っての歓迎を受けられました。
(写真:毎日新聞社) |
【砂防技術事務所】
1960年代に日本の支援により整備された事務所。屋内・外の砂防実験施設があり、日本人砂防専門家(昭和45年から平成24年まで派遣)の指導の下、砂防施設設計のための各種実験が行われてきました。現在、日本人砂防専門家の派遣は既に終了していますが、これらの施設では、当時の指導内容が現在も活かされており、引き続き各種実験が行われています。
〇クラトン宮殿ご訪問(晩餐会)
(写真:共同通信社) |
天皇陛下は、21日夕刻、ハメンク・ブウォノ10世ジョグジャカルタ特別州知事(スルタン)が主催する晩餐会にご出席のため、クラトン宮殿をご訪問になりました。
スルタンの案内で、宮殿の宝物をご覧になった後、伝統舞踊をご鑑賞になり、ワヤンクリットと呼ばれる影絵芝居が演じられている様子をご覧になりました。
晩餐会においては、スルタンご一家の歓迎をお受けになり、ジョグジャカルタと京都府との間の姉妹都市関係や、砂防に関すること、若い世代の交流に関することなど、様々な話題についてハメンク・ブウォノ10世とお話しになりました。
(写真:朝日新聞社) |
【クラトン宮殿】
ジョグジャカルタ王宮とも呼ばれ、ジョグジャカルタ特別州の知事を兼務するスルタン及びスルタン家の居住地となっています。ジャワ文化の中心地として、歴史的王宮建築とともに王室に関する様々な工芸品などが展示される博物館としての側面もあります。
■インドネシアご訪問の記事
1日目(東京国際空港ご出発、スカルノ・ハッタ国際空港ご到着、宿舎ご到着)
2日目(MRT車両基地ご視察、プルイット排水機場ご視察)
3日目(歓迎行事、ボゴール植物園ご視察、ご会見、午餐会、日本とゆかりのあるインドネシア人ご接見)
4日目(カリバタ英雄墓地ご供花、国立博物館ご視察、ダルマ・プルサダ大学ご訪問、職業専門高校ご訪問、在留邦人代表及びJICA海外協力隊員ご接見)
5日目(砂防技術事務所ご視察、クラトン宮殿ご訪問)
6日目(ボロブドゥール寺院遺跡ご視察)
7日目(スカルノ・ハッタ国際空港ご出発、東京国際空港ご到着)