主な式典におけるおことば(令和元年)

秋篠宮皇嗣殿下のおことば

第30回全国「みどりの愛護」のつどい
令和元年5月18日(土)(鳥取県立布勢総合運動公園)

 第30回全国「みどりの愛護」のつどいが,「浦富(うらどめ)海岸」「鳥取砂丘」「弓ヶ浜(ゆみがはま)」などの県内各地で異なった特徴を有する海岸線や,「大山(だいせん)」を始めとする中国山地の山々など,美しく多様な自然環境に恵まれた鳥取県において開催され,日頃から緑の保全育成に携わっておられる皆様とともに出席できましたことを誠に嬉しく思います。 
 全国「みどりの愛護」のつどいは,広く都市緑化意識の高揚を図り,緑豊かな潤いのある住みよい環境づくりを推進するため,1990年に第1回の「つどい」が大阪の国際花と緑の博覧会会場で開催されました。その後は,国営公園や都道府県管理の公園において,全国の公園緑地の愛護団体や地域の緑化・緑の保全団体など緑の関係者が一堂に会し,緑を守り育てる国民運動を奨励する行事として実施されてきたと伺っております。
 緑は,私たちの暮らしに豊かさや安らぎをもたらしてくれます。また,美しい景観の形成や生物多様性の保全,そして防災性の向上など,多くの機能を有します。さらに,温暖化に代表される地球環境問題への対応を考えるとき,二酸化炭素の吸収源として,あるいはヒートアイランド対策としての大切な役割も果たしております。
 このように,貴重な緑と,その緑を源とする清らかな水を守り,新たな緑を創り出し,育てていくためには,多くの人々がその大切さを理解し,幅広く運動に参加していくことが重要でありましょう。その意味で,本日表彰を受けられた方々の緑の愛護活動への取組は,大変意義深いものであり,皆様の努力に対し深く敬意を表します。
 終わりに,この度の「みどりの愛護」のつどいをひとつの契機として,全国から参加された皆様が相互に交流を深め,緑を守り育てる心を新たにされるとともに,ここ鳥取から緑豊かな環境づくりの活動が一層発展していくことを願い,本式典に寄せる言葉といたします。