三笠宮家のご活動

アルバムをご覧になる三笠宮同妃両殿下(ご結婚70年をお迎えして:三笠宮邸)

崇仁親王殿下には,平成28年10月27日午前8時34分,聖路加国際病院において,薨去(こうきょ)されました。

戦後,東京大学文学部研究生として「古代オリエント史」を専攻された殿下は,昭和29年に創設された(社)日本オリエント学会に参加され,また,昭和50年には三鷹市に設立された(財)中近東文化センターの総裁となられ,平成17年7月から名誉総裁に就任されています。

殿下は,昭和30年以降,東京女子大学や青山学院大学などの講師として「古代オリエント史」を講義され,また,昭和60年度から平成14年度まで,東京芸術大学美術学部の客員教授として特別講義をされました。

その間,公式訪問,学術的国際会議への参加および史跡調査のため約30回外国に旅行されています。平成3年11月には,フランスの「碑文・文芸アカデミー」の外国人会員に,平成6年6月には,ロンドン大学の「東洋・アフリカ研究学院」の名誉会員に就任されました。

また殿下は,戦後の混乱を収拾し,平和な文化国家を育成するためには,レクリエーションやスポーツが大切であることを痛感され,全国各地を廻られてその発展に大いに寄与されました。

妃殿下は,殿下の海外ご旅行には常に同行されて諸外国との友好親善に努められ,史跡調査に当たっては,映画やスライド撮影により殿下のご講義の資料収集に内助の功を発揮されました。

昭和23年に,恩賜財団母子愛育会の総裁に就任され,東京や地方における各種行事にご出席になり,母子保健に従事する人たちからのお話をお聞きになり,関係者を励まされていましたが,平成22年9月総裁を辞任されました。また,日本赤十字社の名誉副総裁として,地方で催される行事にもご出席になっています。

第34回東京モーターショー2000をご覧になる寬仁親王同妃両殿下
(写真:(社)自動車工業振興会)

寬仁親王殿下は,平成24年6月6日,公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院において,御年66歳をもって薨去されました。

殿下は,障害者福祉・スポーツ振興・青少年育成・国際親善を軸に幅広い活動を続けておられました。

特に,心身に障害を持つ者がスキー・ボウリング・ダンス・マラソン等のスポーツを通じて自立し,社会参加の出来るように自ら指導に当たられたほか,筋ジストロフィー等の難病者や重度障害者の自立のための施設の建設・運営管理にも積極的に取り組まれ,障害を持つ者も持たない者も,「共に生きる」社会基盤づくりのため,啓発・実践両面の活動を続けておられ,7冊の著作を始め全国各地での講演や新聞・雑誌等への著述もなさっていました。

妃殿下は,日本赤十字社名誉副総裁として,日本赤十字地方大会にご臨席になるほか,(社)東京慈恵会・国際婦人福祉協会・福祉団体柏朋会等の組織を通じて,福祉活動に参画されるとともに,(財)日本ばら会名誉総裁として,国内外においてバラの普及などに尽力されています。

平成4年12月,両殿下は,ニューヨーク・メディカル・コレッジに新設される癌病棟の支援のため訪米され,慈善舞踏会で基調講演をされました。また,平成6年5月,ハワイ州においてクアキニ病院改築の際にも慈善晩餐会で同様の協力をされました。

平成6年7月,妃殿下は,桂宮殿下が実行委員長を務められたシドニー市の王立視聴覚障害児研究所支援のためオーストラリアを訪問され,寬仁親王殿下が4年越しで計画された在留邦人のボランティア精神に基づいた手づくりの慈善舞踏会に臨まれました。

平成15年4月,殿下と彬子女王殿下は,視覚障害者のためのクロスカントリースキー世界選手権「リッデレンネ40周年大会」のためにノルウェーを訪問され,国王妃ソニア陛下とともに大会に出席されました。

平成13年1月,殿下は,(財)中近東文化センターアナトリア考古学研究所建設募金委員会を設立され,国内での募金活動のかたわら,平成14年10月,15年6月,同年10月には,200名を超える協賛者を3回に分けて,「トルコ共和国遺跡巡りの旅」を計画され,自ら総指揮を執り,同国を訪問されました。このうち,平成15年6月の回には,彬子女王殿下もご一緒になりました。

彬子女王殿下は,平成10年7月,三笠宮殿下が名誉発掘隊長を務められている(財)中近東文化センターのカマン・カレホユックの遺跡ご視察のため初めてトルコを訪問され,トルコ国内の数々の重要な遺跡を視察されました。

平成16年10月,英国オックスフォード大学マートン・コレッジにご留学され,平成22年1月,哲学博士の学位取得が決定しご帰国されました。

平成22年7月,寬仁親王殿下が,(財)中近東文化センターアナトリア考古学研究所建設募金の成果としてカマン・カレホユック考古学博物館が落成するのに合わせ計画された「アナトリア考古学研究所カマン・カレホユック考古学博物館落成式の旅」にご一緒になりました。

平成21年から平成24年3月まで,立命館大学衣笠総合研究機構にポストドクトラルフェロー,同年4月から平成26年3月まで特別招聘准教授としてご勤務になり,平成27年4月より京都産業大学日本文化研究所研究員としてもご勤務になっています。瑶子女王殿下は,平成18年12月から平成24年11月まで,日本赤十字社にご勤務になりました。

彬子女王殿下,瑶子女王殿下はそれぞれ平成13年12月,平成15年10月ご成年をお迎えになり,宮中の行事にご参列になっています。