蹴鞠
蹴鞠は中国から日本に伝わったといわれる、鞠を使った球戯だよ
蹴鞠は勝ち負けを決めるのではなく、みんなで上手に鞠を蹴り合って楽しむ遊びなんだ。8人で輪になって鞠をけり上げながら、「アリ」「ヤア」「オウ」と声をかけて鞠をやりとりするんだ。この声は、昔の人が大切にしていた鞠の精霊の名前がもとになっているんだって。
蹴鞠をする人は「鞠足」と呼ばれて、着る服の色や模様は、身分によって決まっていたよ。蹴鞠をする場所は「鞠庭」と呼ばれ、四角い庭のすみに松・桜・柳・かえでが植えられているのが特徴だよ。
蹴鞠を始める前にも、「決められた場所から入る」「鞠の調子を確認する」「特別な作法で準備する」など、大切なルールがあるんだ。蹴るときは、上半身は動かさず、右・左・右と足をゆっくり動かしながら、きれいに右足で鞠を蹴り上げることが大切なんだよ。
蹴鞠は平安時代から武士や町の人たちにも人気になり、いろいろな本やお芝居でも登場したんだ。いったんは行われなくなったけれど、明治時代に「蹴鞠保存会」ができて、今も大切に続けられているよ。
京都御所では、春と秋に特別な公開で蹴鞠が披露されているんだ。
蹴鞠をするときは、鹿のかわで作られた、直径約20センチ、おもさ120グラムぐらいの鞠を使うよ。