所蔵資料詳細

須恵器大甕(すえきおおがめ)

須恵器大甕
本品は大阪府仁徳天皇陵の東側造出(つくりだし)において平成10年に採取した。おそらく造出の上で行なわれた祭祀において使用されたものであろう。口縁部は,内外面ともナデ技法を用い2条目の突帯下に波状文が巡る。胴部外面は,平行タタキ技法で整形されており,内面は,当具痕(あてぐこん)をナデ消すが,上半は粗く,下半は丁寧である。確実に墳丘上で採取された資料であり,本陵における祭祀を考えていく上でも重要な資料である。