蹴鞠

蹴鞠
蹴鞠(京都御所)
(写真:蹴鞠保存会)

蹴鞠(けまり)は、約1,400年前の大和朝廷時代に、中国から我が国に伝えられたといわれる球戯の一種です。勝敗はありません。

我が国では、時代によって宮中において盛んに鞠会が催され、平安時代中頃以降の古文書には、鞠会の記述がしばしば見られます。

鎌倉時代には、武士階級でも盛んに蹴鞠が行われるようになり、室町時代を経て江戸時代に入ると、徐々に一般庶民にまで普及し、謡曲・狂言・浮世草子など様々な所でも題材になりました。

しかし、明治維新以後、蹴鞠も一旦途絶えましたが、明治36年(1903年)に明治天皇のご下賜金により、有志による保存会が結成され、今日に至っており、春と秋に行われる「京都御所 宮廷文化の紹介」の折には、蹴鞠が披露されています。