公表事項

上皇后陛下の白内障のご手術の結果について

上皇后陛下は,本日,左眼の白内障手術を無事にお済ませになりました。

先週のご手術と同様に,午前中に病院にお入りになり,手術前処置を経て午後にご手術をお受けになりました。ご予定通り午後4時半過ぎに吹上仙洞御所にお戻りになりました。

上皇后陛下は,この度も病院関係者の行き届いた配慮により手術が滞りなく終了したことに感謝の気持ちをお示しになっていました。

なお,本日の沖縄県慰霊の日に当たり,上皇陛下には吹上仙洞御所において、上皇后陛下には白内障手術をお受けになった病院において,黙祷されました。

令和元年6月23日:上皇職

上皇后陛下の白内障のご手術の結果について

上皇后陛下は,本日午後,右眼の白内障手術を無事にお済ませになりました。

手術前処置のため,午前から病院にお入りになりましたが,予定通り午後4時半過ぎに吹上仙洞御所にお戻りになりました。医師は,もう少し遅れれば難しい手術になったと話していました。

上皇后陛下は,病院関係者の行き届いた配慮により手術が滞りなく終了したことに感謝の気持ちをお示しになっていました。

令和元年6月16日:上皇職

上皇后陛下のご検査の結果と白内障のご手術について

上皇后陛下は,去る6月8日,宮内庁病院で心臓の検査をお受になりました。

このご検査は,後に触れるとおり,近く上皇后陛下が白内障の手術をお受けになるために行われた血液検査において,心不全の診断指標であるBNP値が上昇していたことから実施されました。

専門医による診断の結果,中等度の三尖(さんせん)(べん)逆流症,軽度の僧帽(そうぼう)(べん)逆流症及び不整脈の所見が認められました。

三尖弁は右心房と右心室の間の開口部にあり,心臓が収縮した時,弁が完全に閉じないため血液の一部が右心室から右心房に逆流するのが三尖弁逆流症であり,左心房と左心室との間の開口部にある僧帽弁が完全に閉じないため,心臓が収縮した時に血液の一部が左心室から左心房に逆流するのが僧帽弁逆流症です。不整脈は,心房から発生する上室性期外(じょうしつせいきがい)収縮(しゅうしゅく)と認められました。三尖弁逆流症により不整脈が生じている可能性があります。

こうした所見や血液検査の結果からは,心臓への負荷の増大が疑われ,当面,日常生活において,身体的にも精神的にも過度な負担が生じないよう配意するとともに,定期検査を継続して経過観察する必要があるとされました。

次に,上皇后陛下は,「孝明天皇山陵及び明治天皇山陵に親謁の儀」をお済ませ後の6月16日及び23日に都内の病院で白内障の手術をお受けになります。

上皇后陛下には,数年前より物が見えにくくなるご症状がおありで,医師から白内障と診断されましたが,ここ一,二年は更にご症状が進み,手術による治療が必要な状況となっていました。しかし,両方のお眼の手術となると,3週間ほどご公務を離れることになり,ご譲位を控えそれだけのご日程を確保することは難しく今日に至っていました。

ご譲位後に手術日の検討を始めましたが,6月の大正天皇山陵御親謁の儀並びに孝明天皇山陵及び明治天皇山陵御親謁の儀は,平成の時代の残された行事であり,手術はこれらの儀式を終えられた後になさるとの考えをお示しになったこと,また,本日の心臓ご検査の結果をも踏まえて,今月後半に手術をお受けいただくことにしました。

ご手術は,左右両眼について1週間置いて順に行われます。短時間で終了し,日帰りとなるご予定です。医師からは特に2週間程度は直射日光やカメラのフラッシュなど強い光を受けないよう注意する必要があるとの説明を受けています。この間のお出ましはサングラスをご着用になることもあります。

なお,明日からの京都府行幸啓(孝明天皇山陵及び明治天皇山陵に親謁の儀)は予定通りです。

令和元年6月10日:上皇職

上皇后陛下のご検査について

上皇后陛下には,今年に入ってから,朝のご散策後に息が切れるご症状が次第に目立つようになりましたが,今週初めの血液検査において,心不全の診断指標であるBNP値が上昇していたことから,近く宮内庁病院で心臓の検査をお受になります。

令和元年6月7日:上皇職