皇居東御苑の植物
春(3月~4月~5月)
マンサク(マンサク科)

場所:⼤番所周辺・楽部周辺
春の到来を告げる⽊として知られ、リボン状の⻩⾊の花が特徴的で秋の葉の⾊づきも鮮やかなため、庭⽊としてよく植えられています。枝は「ネソ」の名で古くから薪や合掌造りの⾻組などの結束材として⽤いられてきました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
カンヒザクラ(バラ科)

場所:松の芝⽣・ケヤキの芝⽣ 他
台湾や中国南部に⾃⽣するサクラで、満開でも花弁は半開きです。⽇本では⿅児島や沖縄を中⼼に植栽され、沖縄では「桜」といえば本種を指します。バラ園東側には⼀⾜早く開花する近縁種のリュウキュウカンヒザクラがあります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
コブシ(モクレン科)

場所:⼆の丸雑⽊林・新雑⽊林
⼭野に⾃⽣し、庭園や公園などにもよく植えられています。春、葉が展開する前に、枝先に芳⾹のある⽩い花を樹冠いっぱいに咲かせます。別名を⽥打ち桜などとも呼ばれ、開花を⽬安に農作業の指標⽊として⽤いられてきました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
シュンラン(ラン科)

場所:富士見多聞周辺・二の丸池北側 他
明るい林内に⾃⽣する東洋ランの仲間で、古くから観賞⽤に栽培され、変異したものが珍重されました。また⽔墨画や彫刻の画材として⽤いられてきています。花は天ぷらや酢の物にしたり、塩漬を蘭茶としてハレの⽇に使われます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
イカリソウ(メギ科)

場所:⼆の丸雑⽊林・野草の島
春先、落葉樹林帯の明るい林床に花を咲かせます。葉を乾燥させたものが滋養強壮剤などとして⽤いられてきました。種⼦にアリが好きな⽢くやわらかい物質(エライオソーム)が付着しており、これをアリが運び、種⼦が散布されます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ヤマツツジ(ツツジ科)

場所:二の丸雑木林・本丸⽵林周辺
日本に自生する野生のツツジの中では分布域が最も広く、北海道南部から九州まで分布します。山地や林縁にてよく見られ、鮮やかな朱赤色の花が萌葱色の新緑とのコントラストを形成します。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
クルメツツジ(ツツジ科)

場所:二の丸庭園・本丸 他
ツツジは江戸時代に交配された園芸種が多く、その一つが久留米藩でつくられたクルメツツジです。花色も豊富で、明るく鮮やかなものが多いです。小型で花付きもよく、一斉に開花することから公園や庭園などに広く用いられます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ドウダンツツジ(ツツジ科)

場所:桜の島・バラ園周辺 他
スズランのような白い花を鈴なりに付けます。葉は小さく枝先に集まって付け、春には萌黄色の若葉が展開し、秋には真っ赤に紅葉し、四季折々の変化が楽しめます。病害虫の被害も少なく、刈込にも耐え樹形を整えやすいことなどから、公園や庭園などに広く用いられています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
サトザクラ[関山:カンザン](バラ科)

場所:桜の島・二の丸池南側 他
オオシマザクラ系サトザクラ(園芸種)の一種で八重咲きの桜の代表的な品種です。濃紅色の豪華な花が印象的で、海外でも広く栽培されています。開きかけの花を塩漬けに加工し、お祝いの席に出す桜湯やあんパンの上にのせた桜あんパンなどに利用します。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
サトザクラ[普賢象:フゲンゾウ](バラ科)

場所:桜の島・二の丸池南側 他
オオシマザクラ系サトザクラ(園芸種)の⼀種で、室町時代から知られる古い品種です。普賢象とは普賢菩薩が乗っている象のことで、葉化して突き出した2本の雄しべがこの象の⿐に似ているため、この名が付きました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
チゴユリ(イヌサフラン科)

場所:二の丸雑木林
明るい林内に⾃⽣し、可憐な⼩型の花を稚児に⾒⽴て名付けられました。⼆の丸雑⽊林では苑路際に多く⽣育しています。葉の陰にひっそりと咲いているので⾜下を注意していないと⾒過ごしてしまいます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
エビネ(ラン科)

場所:二の丸雑木林・野草の島 他
⽇本を代表する野⽣ランのひとつです。⼭野草の⼀つとして鉢植えで栽培されたり、庭に植えられたりします。園芸⽤に品種改良され多くの種類が作り出されています。地下茎の形が海⽼のように⾒えることからその名があります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
モッコウバラ(バラ科)

場所:バラ園
中国原産で、枝に棘がなく育てやすいこともあり、公園や個⼈庭などに植えられています。枝先に⽩⾊または淡⻩⾊の、⼋重咲きの花を咲かせ、⽩花にのみ芳⾹があります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
フジ(マメ科)

場所:二の丸池南側・新雑⽊林
藤棚やパーゴラなどの棚に蔓を這わせて花を愛でます。公園や庭園でよく⾒られる藤はノダフジ(野⽥藤)という品種です。ノダフジの蔓は右巻き(上から⾒て時計回り)で、⼭野を薄紫⾊に彩るヤマフジ(⼭藤)は左巻きです。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
キンラン(ラン科)

場所:二の丸雑木林・新雑⽊林
⽇本の野⽣ランのひとつで、雑⽊林や⾥⼭の林下に⾃⽣し、鮮やかな⻩⾊い花を咲かせます。ブナ科の樹⽊の根茎と共⽣する外⽣菌根菌に依存することによって⽣育できるという⽣態の特殊性があり、各地で絶滅危惧種に指定されています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ギンラン(ラン科)

場所:新雑木林
⽇本の野⽣ランのひとつで、雑⽊林や⾥⼭の林下に⾃⽣し、⻩⾊い花をつけるキンランに対して純⽩の美しい花をつけることからその名があります。キンランと同様に外⽣菌根菌に依存し、各地で絶滅危惧種に指定されています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ヤマボウシ(ミズキ科)

場所:二の丸雑木林・二の丸庭園 他
公園や個人庭のシンボルツリーなどに広く用いられています。春に葉が展開した後に開花します。花のように見える白い部分は花弁ではなく、「総苞(そうほう)」と呼ばれる葉に近い性質のものです。秋には果実が赤く熟し、紅葉も鮮やかです。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ハマナス(バラ科)

場所:バラ園
皇后陛下のお印で、北海道をはじめ⽇当たりのよい海岸砂地に⽣育します。桃⾊の花は芳⾹があり、⾹⽔の原料として⽤いられます。バラ園には⽩花品種のシロバナハマナスも植えられています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
フタリシズカ(センリョウ科)

場所:二の丸雑木林
山地の木陰に自生する多年草です。謡曲「二人静」にちなんで名付けられました。小さな粒のような白い花をまばらに多数つけた花穂は、基本的には2本ですが、中には3本4本出す株もあります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
アヤメ(アヤメ科)

場所:二の丸雑木林・新雑⽊林
⼭野の乾燥した草原に⾃⽣し、古くから栽培もされてきました。花弁に網⽬模様があるのが特徴です。区別が難しいといわれるカキツバタやノハナショウブは、湿地で⽣育することから⽣育場所によって⾒分けられます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ナスヒオウギアヤメ(アヤメ科)

場所:菖蒲田周辺
昭和37年7⽉に栃⽊県那須町⼀樅で採集したものが湿原 などに⾃⽣しているヒオウギアヤメの変種であることがわかり、翌年に命名発表されました。ヒオウギアヤメとは花の形が少し異なるほか、結実しないことも違いの⼀つです。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ウツギ(アジサイ科)

場所:二の丸雑木林・野草の島 他
旧暦4⽉の和⾵⽉名である卯⽉に開花し、夏の到来を知らせる季題としても⽤いられ、庭⽊としてよく植えられています。今は少なくなりましたが、かつては⽣垣として境界沿いに植えらていたようで、その様⼦が万葉集に詠われています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
サツキ(ツツジ科)

場所:二の丸庭園・本丸 他
サツキは「サツキツツジ」と呼ばれるとおりツツジの⼀種です。花や樹形は似ていますが、サツキは全体的に⼩ぶりです。開花期に違いがあり、サツキはクルメツツジより1か⽉ほど遅れて開花します。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
コウシンバラ(バラ科)

場所:バラ園
中国原産の野⽣種のバラで、古くに⽇本に持ち込まれて栽培されてきました。四季咲きバラの原種として知られ18世紀にヨーロッパへ導⼊されると、品種改良により多くの四季咲きバラが輩出されました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
アサザ(ミツガシワ科)

場所:二の丸池
池や湖沼に⽣育する多年草です。スイレンに似た切込みのある⼩さい葉を⽔⾯に浮かせ、キュウリの花に似た⻩⾊い花を⻑い期間にわたって咲かせます。近年⽣息域が減少し、各地で絶滅危惧種に指定されています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
夏(6月~7月~8月)
ハナショウブ(アヤメ科)

場所:菖蒲田
江戸時代中期にノハナショウブから改良された園芸品種で、咲き方や花の色も多種に富んでいます。皇居東御苑造営に際し、明治神宮の菖蒲園より株分けされ、現在84種約3,000株ほどあります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ナツツバキ(ツバキ科)

場所:二の丸休憩所周辺・松の芝⽣
ツバキの仲間ですが落葉樹なので季節によって姿が変わり、梅⾬時期に純⽩の花を咲かせ、秋には紅葉も楽しめます。寺院ではシャラノキの名で植えられ、公園や個⼈庭でも⽤いられ、幹肌の美しさから床柱にも⽤いられています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
アジサイ(アジサイ科)

場所:天守台北側・富士見多聞周辺 他
梅雨の風情を伝える代表的な花木として古くから栽培されています。土の酸度(pH)によって花色が変化します。ヨーロッパに渡り人気を博し、品種改良が盛んに行われました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ホタルブクロ(キキョウ科)

場所:野草の島・二の丸雑木林 他
草原や林縁の日当たりのよいところに生育する多年草です。紅色または白色の花を下向きにつけ、梅雨時期の庭を爽やかに彩ります。また生け花や茶花の花材として用いられます。古くから身近にあったため地方固有の名称が各地にあります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ノカンゾウ(ワスレグサ科)

場所:二の丸雑木林
⼭地のやや湿った草地などに⽣育する多年草で、夏にラッパ形の橙⾊の花を咲かせます。若芽は⼭菜として茹でておひたしや酢味噌あえなどにし、蕾や根は⽣薬となります。苑内には近縁種である⼋重咲きのヤブカンゾウもあります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ハマナス(実)(バラ科)

場所:バラ園
花後に夏から秋にかけてミニトマトのような赤黄色の実がなります。甘酸っぱい味がして生食もできますが、ジャムや果実酒などに利用されます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
オオバギボウシ(キジカクシ科)

場所:二の丸雑木林
ギボウシの名は、つぼみの形が橋の欄⼲につける擬宝珠に似ていることに由来し、学名でもあるホスタと呼ばれることもあります。⽇陰でもよく育つことから園芸に⽤いられる他、⽇本ではウルイという別名で⼭菜として⾷⽤にされます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
サルスベリ(ミソハギ科)

場所:二の丸池周辺
中国原産で、猿でも⽊登りできないような⽊肌であることからこの名前があり、花期が⻑いことから別名「百⽇紅(ヒャクジッコウ)」とも呼ばれています。真夏の数少ない花⽊として、夏の⼆の丸池を⾊鮮やかに彩ります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ヤマユリ(ユリ科)

場所:二の丸雑木林・新雑⽊林 他
⽇本固有種で、⼭野の明るい林内や草地に⽣育し、初夏に⽩い⼤輪を咲かせます。りん茎は栄養価が⾼く、古くから⾷⽤とされてきました。ヤマユリをはじめ⽇本のユリが江⼾末期以降海外に多く輸出され、多くの園芸品種が作られました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
オニユリ(ユリ科)

場所:野草の島・本丸休憩所周辺 他
草丈が1〜2m程になり、⼤きな迫⼒ある鮮やかなオレンジ⾊の花を咲かせ、花の内側に⿊紫⾊の斑点があります。葉の脇に暗紫⾊の珠芽 (ムカゴ)をつけ、繁殖します。⾷⽤としてユリ根をとるために古くから栽培されてきました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
秋(9月~10月~11月)
ウメモドキ(実)(モチノキ科)

場所:二の丸雑木林・野草の島周辺 他
⽇本の固有種で、梅⾬時期に⽩い花を咲かせますが、⼩さい花より晩秋を彩る⾚い実が知られています。冬に葉を落とした後多くの実を残し、冬の庭を明るくします。公園や庭園によく植えられ、⽣け花の花材としてよく⽤いられます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ガマズミ(実)(ガマズミ科)

場所:二の丸雑木林・新雑⽊林
秋の気配が感じられる頃になると、二の丸雑木林の林縁でガマズミの果実が赤く色づき始めます。春に白い小花を咲かせ、秋には紅葉し、四季を通して楽しめ野趣に富んだ庭木として用いられています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

場所:大番所周辺・白鳥濠周辺 他
秋の彼岸頃に咲き始めます。「葉⾒ず花⾒ず」の別称があり、花が枯れると花茎の根元から葉芽を出し、寒い時期に濃い緑⾊をした葉を茂らせます。アルカロイド系の毒を含み、⽣⾷すると中毒症状を引き起こします。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ジュウガツザクラ(バラ科)

場所:本丸休憩所周辺
名前のとおり10⽉頃に咲き始める桜です。マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられている栽培品種で、秋から春にかけて咲くコヒガンの中で⼋重咲きのものがジュウガツザクラと分類されています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
キンモクセイ(モクセイ科)

場所:松の芝生・大手休憩所周辺 他
樹全体に橙⻩⾊の⼩花をつけ、馴染み深い⽢い芳しい⾹りは秋の到来を知らせます。公園や⽣垣に⽤いられ、以前は消臭剤の⾹りの定番でした。本丸松の芝⽣には近縁種のギンモクセイやウスギモクセイも植えられています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
オトコヨウゾメ(実)(ガマズミ科)

場所:二の丸雑木林・野草の島東側 他
明るい野山に生育する日本の固有種です。秋に小ぶりで細長い赤い実が垂れ下がり、葉は紅葉します。4月頃には白い花を咲かせます。和風の庭や雑木の庭で野趣を演出するのに適し、あまり大きくならないので小さい庭でも利用できます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ススキ(イネ科)

場所:二の丸雑木林・白鳥濠沿い 他
野原や草地の⽇当たりのよいやや乾燥したところに⽣育します。別名オバナと呼ばれ、秋の七草のひとつです。また、かつてはかやぶき屋根の材料や家畜の餌など⽇常⽣活の様々な場⾯で利⽤されていました。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
サザンカ(ツバキ科)

場所:天守台北側・茶畑周辺 他
童謡「たきび」の歌詞にも登場し、この花の開花で秋の深まり、冬の訪れを感じることが出来ます。古くから庭⽊や⽣垣として使われ、野⽣種の花⾊は⽩⾊ですが、ツバキとの交配種で様々な園芸種があります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ノコンギク(キク科)

場所:二の丸雑木林・天守台南側
日本固有種の野生ギクで、山地に自生しています。野趣に富んだ可憐な花が、秋の野山や路傍を彩ります。苑内では他にもリュウノウギク、シロヨメナ、シラヤマギクなど美しく風情のある野菊に出会えます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ホトトギス(ユリ科)

場所:野草の島・二の丸雑木林
⼭地の林縁などの半⽇蔭に⽣育する多年草です。濃い紫⾊の斑点が⼊った⼩さな花が垂れ下がって咲く姿は⾵情があります。庭にも植えられ、茶花や⼭野草としても⼈気が⾼い植物です。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ツワブキ(キク科)

場所:ケヤキの芝⽣⻄側・野草の島 他
葉がフキの葉に似ており、表⾯にツヤをもつことから、この名がついたと⾔われています。冬に咲く数少ない草花として賞⽤され庭園などに植えられてきました。また古くから⾷⽤や薬⽤として⽤いられています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
フユザクラ(バラ科)

場所:ケヤキの芝生
マメザクラとオオシマザクラの種間雑種と考えられている栽培品種で、10⽉頃から翌春にかけて薄紅⾊〜⽩⾊の⼀重の花を咲かせ、⻑い期間花を楽しむことができます。⼩型のためコバザクラとも呼ばれています。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ムラサキシキブ(実)(シソ科)

場所:野草の島・二の丸雑木林 他
深い紫色の実を付ける姿は、優美さと趣があり、古くから秋の歌に詠まれ、人々に愛されてきました。英名は「Japanese beauty berry(日本の美しい実)」です。初夏にたくさんの淡紫色の小花を付けます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ナンテン(実)(メギ科)

場所:天守台南側・諏訪の茶屋東側
「難を転ずる」という縁起のよい植物として庭先に植えられ、お正⽉の飾りにもよく使われます。実は⽣薬として古くから親しまれ、葉は防腐効果も兼ねて料理に添えられます。初夏には円錐状に⽩い⼩花をたくさんつけます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
キチジョウソウ(キジカクシ科)

場所:野草の島
日陰の林床に生育し、花は草丈より低い位置に淡紅色の花をひっそりと咲かせます。庭園でもよく植えられています。縁起の良い名前の由来として「この花が咲くと吉事がある」と言われていますが、例年花を咲かせます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ツバキ(白侘助)(ツバキ科)

場所:書陵部西側・二の丸池周辺
白侘助は、ツバキの園芸種のひとつで、花は可憐で小輪の一重で猪口咲きです。茶の湯の世界で親しまれ、晩秋から寒中にかけて茶席の花として重用されます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
カンツバキ(ツバキ科)

場所:天守台北側・二の丸池周辺 他
サザンカの園芸種といわれ、鮮やかな紅色の八重花が咲きます。樹高は高くはならず、枝が横に広がりやすく、また刈込みに強い性質なので庭木などによく使われています。苑内でも各所に植えられており、冬の苑内を彩ります。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
マンリョウ(実)(サクラソウ科)

場所:野草の島周辺・緑の泉周辺 他
正月用の縁起木として親しまれています。スッと茎を一本上にのばし、枝先に濃緑の葉をかたまってつけ、光沢のある赤い果実は、枝にぶら下がるようになります。果実が大きいものや白実のものなどの園芸品種もあります。
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12月
ヤブコウジ(実)(サクラソウ科)

場所:野草の島・平川門周辺
⽇陰や寒さに強くグラウンドカバーとして⽤いられ、縁起物としてお正⽉の寄せ植えなどにも使われます。江⼾時代には盛んに改良が⾏われ、葉に斑が⼊るものなどの園芸種があります。
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12月
センリョウ(実)(センリョウ科)

場所:野草の島・二の丸池南側 他
冬の寒い時期に⾚い実をたくさん付け、庭によく植えられる縁起⽊です。お正⽉の花材として馴染みが深く、切り花や鉢植えなどでも⽤いられます。⾚実が⼈気ですが、⻩実のものもあります。
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12月
冬(12月~1月~2月)
ヤブツバキ(ツバキ科)

場所:本丸休憩所北側・野草の島南側 他
⼭地の⼭野に⽣育し、古くから親しまれてきました。種⼦には油脂分が多く含まれ、椿油として化粧⽤、⾷⽤に広く利⽤されています。⼆の丸の都道府県の⽊には、⽇本海側に⾃⽣する近縁種のユキツバキがあります。
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12月
ウメ(紅冬至)(バラ科)

場所:梅林坂
花は淡紅色の中輪一重で早咲き品種です。開花は冬至の頃で、苑内の梅の中で最も早く咲き始めます。庭木として植えられるほか開花期が早いことから正月用の鉢植えとしても流通しています。
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12月
スイセン(ヒガンバナ科)

場所:⼆の丸池南側
冬に咲く数少ない花のひとつで、凛とした佇まいが美しく魅⼒的です。また⽣け花の花材や茶道の茶花として重⽤されています。スイセンは同じ科のヒガンバナと同様、リコリンをはじめとした有毒成分を含んでいます。
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12月
ソシンロウバイ(ロウバイ科)

場所:二の丸休憩所西側・野草の島周辺
冷え込みが厳しい頃に咲き、ロウ細⼯のような鮮やかな淡⻩⾊の花が冬枯れの庭を飾り、正⽉⽤の⽣花にも利⽤され、開花中は⽢い芳⾹が周囲に漂います。近縁種のロウバイは花の中⼼部が暗紫⾊です。
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12月
シモバシラ(氷柱)(シソ科)

場所:二の丸雑木林・新雑⽊林
⼭地の⽊陰に⽣育する宿根草で、厳寒期に根から吸い上げられた⽔が枯れた茎からしみ出し、氷の結晶がつくことから名付けられました。属名統合以前の学名(Keiskea japonica)は、幕末から明治期の植物学者伊藤圭介にちなみます。
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12月
ウメ(八重野梅)(バラ科)

場所:梅林坂
野梅に近く、強健な性質で刺状の⼩枝を多く出し、⽐較的早咲きの品種です。蕾はやや紅⾊ですが、花は⽩⾊で平開し、⼤輪の⼋重咲きで芳⾹があり、のちに結実もします。
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カンザクラ(バラ科)

場所:ケヤキの芝生
カンヒザクラとヤマザクラの種間雑種と考えられている栽培品種で、冬景⾊のなかで咲く早咲きのサクラです。ソメイヨシノなどに⽐べて花期が⻑いのが特徴で、薄桃⾊の花をうつむき加減に咲かせます。
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12月
シナマンサク(マンサク科)

場所:野草の島・大番所周辺
中国原産のマンサクで、⽇本固有のマンサクに⽐べ早く開花し、花の時期に薄茶⾊の枯葉を残します。花は⻩⾦⾊で芳⾹があり、冬⽊⽴となった苑内でよく⽬⽴つ存在です。
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12月
フクジュソウ(キンポウゲ科)

場所:富士見多聞周辺
明るい林内に⾃⽣し、光沢のある⻩⾊い花は⽇の光を受けると開きます。古典園芸植物のひとつで、福寿という 縁起のよい名前を持ち、江⼾時代より多くの園芸種が作られました。年の瀬には栽培したものが正⽉⽤の飾りとして出回ります。
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ウメ(白加賀)(バラ科)

場所:梅林坂・諏訪の茶屋周辺
江⼾時代から栽培され、果実は⼤粒品種で梅⼲や梅酒に適しており、全国では品種「南⾼」に次いで作付⾯積が広く、関東を中⼼に⽣産されています。梅林坂で⼀番多く植えられ、この花が咲くと坂全体がウメの花に包まれます。
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サンシュユ(ミズキ科)

場所:本丸休憩所周辺・平川⾨発券所周辺 他
江⼾時代に薬⽤植物として渡来しました。公園や庭園に観賞⽤としてよく植えられています。早春に葉に先⽴って⻩⾊い⼩花を枝いっぱいに咲かせ、別名に「春⻩⾦(はるこがね)」の名をもち、秋には⾚く熟した実を付けます。
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ウグイスカグラ(スイカズラ科)

場所:二の丸雑木林・新雑⽊林
⼭野で⾒られる落葉低⽊で、早春から春にかけて枝先に淡紅⾊のラッパ状の⼩さい花を咲かせます。果実は⾚く熟し、⾷⽤になります。野草の島には近縁種のミヤマウグイスカグラがあり、花や葉に細かい⽑が⽣えており区別ができます。
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