新宿御苑 -皇室庭園の時代-
常設展観覧料(一般 300円/小中学生100円)で観覧可能
※団体割引 20名以上で半額
江戸時代の新宿界隈は,信州高遠藩内藤家の江戸下屋敷があったことから「内藤新宿」と呼ばれていました。明治時代に入り,内藤家の屋敷地一帯は,大蔵省, ついで内務省管轄の「内藤新宿試験場」となり,明治12年(1879)に宮内省管轄の「植物御苑」となりました。さらに明治39年(1906)に西洋式庭園へと大改修された後,「新宿御苑」と改称されます。「御苑」では,観桜会・観菊会などの皇室行事が行われたほか,庭園や温室,鴨場,動物園等が設けられていました。現在,環境省が所管している新宿御苑は,皇室庭園の歴史を継承し,国民公園として各種イベントを開催するとともに,東京における貴重で広大な緑地として,多くの人々の憩いの空間となっています。
本展では宮内庁宮内公文書館が所蔵する公文書類や,新宿歴史博物館が所蔵する各種資料より,皇室庭園であった時代の新宿御苑の知られざる歴史を紹介します。
共催展示の関連行事として下記の要領で講演会とギャラリートークを行います。
・「内藤新宿試験場と明治前期の勧農政策」
・「新宿御苑と明治神宮-『苑』がとりもつ不思議な縁」