宮内庁宮内公文書館・千葉県文書館共催展示「皇室がふれた千葉×千葉がふれた皇室」の開催について(終了しました。)

宮内公文書館は,千葉県文書館との共催展を開催しました。本展覧会は、平成27年12月19日(土)をもって終了いたしました。会期中には多くの方々にご観覧をいただきました。ここに,厚く御礼を申し上げます。

1. 展示会名

皇室がふれた千葉×千葉がふれた皇室

2.主催

宮内庁宮内公文書館
千葉県文書館

3. 会期

平成27年9月25日(金)~12月19日(土)
休館日 日曜日・祝日及び館内整理日(9月30日(水)・10月30日(金)・11月30日(月))

4. 開館時間

午前9時~午後5時

5. 会場
  • 千葉県文書館1階 展示室
    住所:260-0013
             千葉市中央区中央4-15-7
  • 電話:043-227-7551
  • 千葉モノレール県庁前駅(徒歩3分),JR本千葉駅(徒歩10分),京成千葉中央駅(徒歩10分),JR千葉駅(徒歩20分)
    JR千葉駅からバス利用の場合
    駅前バス乗り場2番から中央バスで,3・5番から小湊バスで県庁前バス停下車徒歩3分
6. 入場料

無料

7. 概要

明治期以降,各地への行幸(ぎょうこう)が頻繁に行われるようになり,現在の千葉県域にも明治6年(1873)の習志野原(当時大和田原,現船橋・習志野・八千代市域)を始めとして度々行幸がありました。大正天皇・昭和天皇も皇太子時代を含め,県内各地に何度か行幸・行啓(ぎょうけい)になっています。行幸を通じて,明治天皇・大正天皇・昭和天皇は千葉の風景・文化などに“ふれ”,千葉の人びとは皇室に“ふれ”ることになりました。

行幸や行啓のような直接的な出来事だけではなく,皇室は千葉から献上される名産品,県知事から上げられた文書・写真などからも千葉に“ふれ”ました。一方で,千葉の人びとは県内で行われる皇室関連の行事,習志野原に置かれていた御猟場(ごりょうば)(皇室専用の狩猟場)や三里塚にあった御料牧場(ごりょうぼくじょう)(のちに下総牧場)といった皇室ゆかりの施設,行幸の記念碑,勅使(ちょくし)(天皇の御使)の差遣(さけん)などから間接的に皇室に“ふれ”ています。

本展では,千葉県文書館と宮内公文書館が所蔵する公文書・地域資料を紐解いて,「皇室がふれた千葉」,「千葉がふれた皇室」という双方のまなざしから明治期から昭和期までの千葉と皇室の歴史の新たな側面に光を当てます。

8. 主な展示資料
安房国屏風絵写
(1)安房国屏風絵写(「明治大嘗祭(だいじょうさい)図」のうち)
明治4年(1871)の大嘗祭時に作成された屏風絵の写し。安房国の風俗を描いたもの。2隻1双のうち左隻。
安房国は主基(すき)地方とされた。(宮内公文書館蔵)

習志野原演習行幸の図
(2)習志野原演習行幸の図(「明治天皇御紀附図稿本」のうち)
明治6年(1873)の大和田原(現船橋・習志野・八千代市域)行幸の様子を描いたもの。
この行幸の際に,同地は「習志野原」と命名された。(宮内公文書館蔵)

御宸筆
(3)御宸筆「習志野ノ原」
明治天皇の(しん)(ぴつ)と伝わる「習志野ノ原」。
明治6年(1873)に大和田原にて陸軍の演習を天覧後に作成されたもの。
習志野の地名の由来とされる。(宮内公文書館蔵)

習志野原御猟場全図
(4)千葉県下習志野原御猟場全図
習志野原御猟場の全域図。
大正9年(1920)写。四つの管轄区域を色分けして描いている。(宮内公文書館蔵)

下総牧場
下総牧場
(5)宮内省下総牧場写真
宮内省下総牧場(現成田・富里市域)の写真。上は,大正5年(1916)に建築された事務所。
下は,名馬吾妻の墓碑と桜。三里塚は桜の名所として知られていた。(宮内公文書館蔵)

行啓録
(6)皇太子(よし)(ひと)親王(しんのう)行啓時の事務日誌(「行啓録」のうち)
明治44年(1911)に千葉県に行啓した皇太子嘉仁親王(大正天皇)の
御動静と現地の状況を記した日誌の一部。(宮内公文書館蔵)

陸軍騎兵学校行幸布設略図
(7)陸軍騎兵学校行幸布設略図(御馬(ごば)見所(けんじょ)の図,「布設録」のうち)
大正6年(1917)に大正天皇が習志野原の陸軍騎兵学校に行幸した際に
玉座が設けられた御馬見所(明治天皇ゆかりの建造物)の図面。(宮内公文書館蔵)

主基斎田址公園設計図
(8)公園断面図 (主基斎田址公園設計図のうち)
安房国長狭郡北小町村字仲ノ坪(現鴨川市北小町)は明治天皇の即位後
最初の新嘗祭(にいなめさい)である大嘗祭(だいじょうさい)に斎田として選ばれた。大正4年(1915),これを記念し,
主基(すき)斎田址公園として整備された際の設計図。(千葉県文書館蔵)

絵葉書絵葉書
(9) 絵葉書「東宮殿下行啓記念」
明治44年(1911)の東宮(皇太子嘉仁親王)行啓を記念する絵葉書。
明治・大正期に千葉県技手及び工手であった,後藤政治の遺した資料。(千葉県文書館蔵)

植樹祭
(10)植樹祭写真
昭和28年(1953)に千葉県立富津公園で開催された,
植樹祭及び国土緑化大会での御植樹。(千葉県文書館蔵)
9. 関連行事

共催展示の関連行事として下記の要領で講演会とギャラリートークを行います。

[講演会]
①テーマ 千葉県・宮内庁の資料からたどる皇室と千葉の近現代
②日時 第1回 平成27年9月26日(土)午後1時00分~3時00分
「宮内庁と千葉県の資料からみる明治の千葉」 宮間純一(宮内公文書館)
第2回 平成27年10月3日(土)午後1時00分~4時00分
「千葉県内の行幸啓記念碑について」 倉内郁子(千葉県文書館)
「千葉県の皇室関連施設」 辻岡健志(宮内公文書館)
③場所 千葉県文書館6階 多目的ホール
④参加費 無料
⑤定員 各回120名
※申込人数が定員を超えた場合は,抽選により受講者を決定します。
受講の可否は,申込者全員に通知します。
⑥申込方法 往復はがきに受講希望日(第1回・第2回両方の受講を希望する場合は,第1希望日,第2希望日を明記してください。),郵便番号,住所,氏名(ふりがな),電話番号,返信用宛先を明記の上,お申し込みください。往復はがき1通につき1名までの応募とさせていただきます。
⑦申込期限 9月4日(金)必着
⑧申込み・問合せ先   千葉県文書館 県史・古文書課
〒260-0013 千葉県千葉市中央区中央4-15-7
電話:043-227-7551
FAX:043-227-7550
HP:http://www.pref.chiba.lg.jp/bunshokan/contents/tenji/

[ギャラリートーク]
①日時 11月7日(土)・12月12日(土) 各日とも午後2時から1時間程度
②定員 先着20名程度
③申込 申込不要。当日時間までに展示室へ直接お越しください。
④その他   団体での解説をご希望の方は,事前にお電話にてご相談ください。
千葉県文書館 県史・古文書課 043-227-7551

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