「発掘された日本列島2013」
宮内庁書陵部陵墓課陵墓調査室
電話 03-3213-1111(内線3464)
このたび宮内庁は,文化庁と開催館が主催する「発掘された日本列島2013」展において,文化庁との共催による特集展示「陵墓の埴輪」として,陵墓から出土したさまざまな埴輪の展示を行います。
本年度は,宮内庁書陵部陵墓課陵墓調査室が設置されてから50年目の節目にあたります。当調査室では,この半世紀にわたって,古代高塚式陵墓の保全整備工事に伴い,工法等の検討に資するために考古学的調査を実施してきたところです。今回の展示では,この50年間において出土した埴輪を中心に展示し,陵墓の文化財的価値を広く皆さまにお知らせする絶好の機会だと確信しています。特に,近年地元自治体と同時調査を実施した大阪府堺市百舌鳥陵墓参考地(御廟山古墳)出土埴輪を出品するほか,宮内庁書陵部が所蔵する埴輪の優品を一堂に展示することとしました。これだけの埴輪がまとまって,全国各地を巡回することは初めてのことであり,これらの埴輪を通じて,陵墓への理解がより一層深められることを願うものであります。