宮内庁・春日部市・春日部市教育委員会共催 企画展「明治天皇と春日部~巡幸・御猟場・梅田ごぼう~」の開催について

説明 画像
1 展示会名
  明治天皇と春日部~巡幸・御猟場・梅田ごぼう~
2 主催
  宮内庁・春日部市・春日部市教育委員会
3 会期
  令和4年7月20日(水)~ 9月4日(日)
  (休館日:月曜日、祝日)
4 開館時間
  午前9時~午後4時45分
5 入館料
  無料
6 会場
 春日部市郷土資料館
 住所:〒344-0062 春日部市粕壁東 3-2-15(春日部市教育センター内)
 電話:048-763-2455
 最寄り駅:東武伊勢崎線(スカイツリーライン)、東武野田線(アーバンパークライン)春日部駅
 徒歩:春日部駅東口から徒歩10分
 バス:春日部駅東口発~豊野工業団地行き朝日バス「教育センター前」停留所下車
 車・バイク:教育センターの駐車場を利用してください(大型車不可)
7 概要
 明治9年(1876)と同14年(1881)に明治天皇が巡幸になり、現在の春日部市域においては粕壁宿(町)の高砂屋旅館で小休され、昼食をとられました。同市域を含む埼玉県東部地域は、明治16年(1883)から昭和26年(1951)に廃止されるまで宮内省が所管する江戸川筋御猟場に指定され、皇族方や政治家、諸外国の要人が訪れました。また、大正大礼の際には、市域の農産物である梅田ごぼう・白米が宮内省を通じて献上されました。
 本展示会は、宮内庁宮内公文書館所蔵の公文書と、春日部ゆかりの資料のコラボレーション展示です。今回初めて公開される資料などの展示を通じて、近代の皇室と春日部・埼玉県東部の歴史について紹介します。また、関連イベントや近隣市町との連携展示「埼玉県東部と近代の皇室」も開催します。
8 関連行事
共催展示の関連行事を下記の要領で行います。
◎展示解説講座
 場所:春日部市教育センター2F 視聴覚ホール
 定員:50名(申込順)
  講座①「江戸川筋御猟場と春日部」 令和4年8月6日(土)14時~16時
   講師:篠﨑 佑太(宮内庁宮内公文書館)
  講座②「梅田ごぼうの献上」 令和4年8月20日(土)14時~16時
   講師:二ノ宮幹太(宮内庁宮内公文書館)
  講座③「明治天皇と粕壁宿」 令和4年8月21日(日)10時~12時
   講師:榎本 博(春日部市郷土資料館)
  講座④「埼玉鴨場の設置について」 令和4年8月28日(日)14時~16時
   講師:辻岡 健志(宮内庁宮内公文書館)
 申込:各回7月 12 日(火)より春日部市郷土資料館の窓口・電話・春日部市電子申請にて受付
◎たんけん郷土資料館「めざせ!キッズ学芸員」
 日時:8月27日(土)10時~12時
 場所:春日部市教育センター
 対象:小学生
 定員:20 名(申込順)
 申込:7月9日(土)より春日部市郷土資料館の窓口・電話・春日部市電子申請にて受付
◎ミュージアムトーク(担当学芸員の展示解説)
 日時:7月23日(土)、7月30日(土)、8月3日(水)、9月4日(日)
 各日10時30分~、15時~各回30分程度
 場所:春日部市郷土資料館企画展示室(入館人数を制限する場合があります)
 申込:不要。直接展示室にお集まりください。7月30日(土)は中高生向けに実施します。
◎連携展示「埼玉県東部と近代の皇室」
 埼玉県東部地域に遺された巡幸の記録や御猟場の資料について、下記の資料館等でも連携して展示を実施いたします。詳細につきましては、各館へお問い合わせください。
 ◆久喜市立郷土資料館「明治天皇と久喜」
  会期:7月20日(水)~9月4日(日)
  住所:久喜市鷲宮5-33-1
  電話:0480-57-1200
 ◆幸手市郷土資料館「明治天皇幸手行在所―中村家の資料―」
  会期:7月20日(水)~9月25日(日)
  住所:幸手市下宇和田58-4
  電話:0480-47-2521
 ◆杉戸町南公民館「明治天皇行幸と杉戸」
  会期:7月20日(水)~9月4日(日)
  住所:杉戸町堤根 4089-1
  電話:0480-33-6476
 ◆越谷市大間野町旧中村家住宅「越谷への行幸・行啓と埼玉鴨場」
  会期:7月20日(水)~9月4日(日)
  住所:越谷市大間野町 1-100-4
  電話:048-985-9750
 ◆草加市立歴史民俗資料館「明治天皇草加行在所」
  会期:7月20日(水)~9月4日(日)
  住所:草加市住吉1-11-29
  電話:048-922-0402
 ◆八潮市立資料館「八潮の御鷹場・御猟場」
  会期:7月20日(水)~9月4日(日)
  住所:八潮市南後谷 763-50
  電話:048-997-6666
書陵部 書陵部
9 その他
 共催展示会を記念して下記のシンポジウムを開催します。
◎記念シンポジウム「江戸川筋御猟場―埼玉県東部・宮内省・民衆―」
 日時:令和4年9月3日(土)13時~16時
 場所:春日部市教育センター2F 視聴覚ホール
 定員:60名(申込順)
 内容:吉岡 拓(明治学院大学)「江戸川筋御猟場と民衆」
    榎本 博(春日部市郷土資料館)「御鷹場から御猟場へ」
    篠﨑佑太(宮内庁宮内公文書館)「江戸川筋御猟場における宮内省と埼玉県東部」
    宮間純一(中央大学)司会・コメント
 申込:8月5日(金)より春日部市郷土資料館の窓口・電話・春日部市電子申請にて受付
10 主な展示資料
 (1)粕壁宿本陣竹内彦右衛門家図面
(1)粕壁宿本陣竹内彦右衛門家図面

明治天皇は明治9年(1876)の東北・北海道巡幸、明治14年の山形・秋田・北海道巡幸に際し、陸羽街道(日光街道)を北上された。両巡幸とも粕壁宿に立ち寄られ、昼休憩をとられている。史料は、明治14年に御昼餐所が置かれた粕壁宿本陣の竹内彦右衛門家の図面。図面左側に玉座が設けられている。(宮内公文書館蔵)

 (2)北條氏恭私記摘要 明治9年6月3日条
北条氏恭私記摘要 明治9年6月3日条

侍従として明治9年(1876)の東北・北海道巡幸に供奉した北条氏恭(ほうじょううじゆき)の日記。6月3日、明治天皇は草加宿を出発されると、途中蒲生村で挿秧(そうおう、田植え)を御覧になっている。粕壁宿の竹内彦右衛門宅で昼休憩ののち、幸手宿まで進まれ、知久順之助(文造)宅を行在所として宿泊されていることがわかる。(宮内公文書館蔵)

 (3)明治16年の江戸川筋御猟場図面
明治16年の江戸川筋御猟場図面

史料は明治16年(1883)6月に東京府(無色)・千葉県(朱色)・埼玉県(黄色)にわたる広範な範囲に設定された江戸川筋御猟場の範囲を示す図面。明治16年9月には東京府全域が削除されるなど、江戸川筋御猟場は縮小と拡大を繰り返しながらも存続し、昭和26年(1951)に廃止された。(宮内公文書館蔵)

 (4)山口正定日記 明治17年4月21日~25日条
山口正定日記 明治17年4月21日~25日条

山口正定(やまぐちまささだ)は水戸藩の出身で、明治期に長く侍従を務め、御猟場を管理する御猟場掛長、主猟局長などを歴任した。史料は山口正定の日記のうち明治17年4月21日から25日に至る記事である。この時、山口は御猟場掛長として、埼玉県下の江戸川筋御猟場の区域内を巡回していることがわかる。(宮内公文書館蔵)

 (5)山口万蔵日記 明治39年1月18日、19日条
山口万蔵日記 明治39年1月18日、19日条

粕壁町の商家・山口万蔵の日記のうち明治39年(1906)1月の記事である。3月に15年間の契約期間が切れる江戸川筋御猟場の手当金について、「御猟場問題」として連日地域のなかで議論をしている様子がうかがえる。(春日部市郷土資料館蔵)

 (6)明治39年当時の埼玉県下江戸川筋御猟場図面(部分)
明治39年当時の埼玉県下江戸川筋御猟場図面(部分)

江戸川筋御猟場の監守を務めた関口金兵衛の家に遺された、明治39年(1906)当時の同御猟場図面の拡大図。監守の管轄ごとに色分けされているのがわかる。同年の御猟場の契約更新後、図面左側の武里村と豊春村(現在の春日部市)が色塗されておらず、御猟場から抜けたことがわかる。(春日部市郷土資料館蔵)

 (7)梅田ごぼう御買上に関わる礼状(部分)
梅田ごぼう御買上に関わる礼状(部分)

大正4年(1915)2月、大正天皇の産業奨励の思召(おぼしめし)によって、内牧村(現在の春日部市梅田)の特産品である梅田ごぼうが宮内省に買い上げられた。史料は、「上納」を取りまとめた当時の南埼玉郡長であった鎌倉恒松から生産者の須田島吉へ宛てた礼状である。「首尾克ク上納ノ運ヒ」となったことが記されている。(春日部市郷土資料館蔵)

 (8)大正大礼に際する梅田ごぼうの献上
大正大礼に際する梅田ごぼうの献上

大正4年(1915)11月、大正天皇の即位礼(大正大礼)に際して、奉祝の意を表するために、日本全国から特産品が献上された。献上品は府県ごとに取りまとめられ、宮内省に提出された。史料は、「大礼録」に綴られている埼玉県知事から宮内大臣に発出された伝献願である。糯白米(もちごめ)、長芋と共に春日部市域の特産であった梅田ごぼうが献上されている。(宮内公文書館蔵)

 (9)梅田ごぼう御買上の記念写真
梅田ごぼう御買上の記念写真

梅田ごぼうの「御買上」を記念して撮影されたと伝わる写真。中心には梅田ごぼう、右奥には生産者の須田島吉が写っている。写真の裏書に「大嘗祭御用品御買上品梅田牛蒡」と記されており、大嘗祭に用いられたことがうかがえる。春日部市梅田の女体神社には、この「梅田牛蒡御買上」を記念して石碑が建てられている。(個人蔵)

 (10)鷹匠服(たかじょうふく)
鷹匠服(たかじょうふく)

埼玉鴨場は明治41年(1908)6月、埼玉県南埼玉郡大袋村(現在の越谷市)に設けられた、現在も宮内庁が管理する鴨猟の施設である。鴨場では鷹匠と呼ばれる職員が、正装として「鷹匠服」を着用している。この鷹匠装束は昭和5年(1930)3月に鷹匠の「常務服」として正式に定められて以降、現在も用いられている。(宮内庁蔵)