第98回国風盆栽展 ご覧(東京都美術館(台東区))

令和6年3月1日
宮内庁総務課広報室


2月16日(金)、天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下は「第98回国風こくふう盆栽展」をご覧になりました。

天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下は、時には腰をかがめてお顔を寄せられ、作品を熱心にご覧になりました。

盆栽の種類、 作品の見どころ、樹木の品種について、関係者からの説明を関心深くお聞きになり、盆栽の手入れの方法、開花時期の調整、国風賞作品の審査のポイント等についてご質問になりました。

関係者とのご懇談で両陛下は、盆栽の普及、発展への貢献に対しておねぎらいの言葉をおかけになりました。




【国風盆栽展について】

第1回国風盆栽展は、昭和9年3月に東京府美術館(現・東京都美術館)で開催されました。盆栽芸術の向上と国内外への普及と発展のため、昭和40年開催の第39回から一般社団法人日本盆栽協会が主催しています。同協会では、盆栽を我が国固有の文化、芸術としてとらえ、第1回展以来、盆栽展名を国風盆栽展としています。

長い歴史をもつ国風盆栽展には、皇室の方々も度々訪れられ、また、宮内庁からも『皇居の盆栽』として、特別に出品しています。



【宮内庁が特別出品した盆栽】


                 盆樹:アカマツ(Japanese Red Pine) 樹齢 100年

                 盆器:海鼠輪花(なまこりんか)


この木は斜幹しゃかん模様木もようぎで、樹皮のうろこがはがれたさま古木感こぼくかんを醸し出しています。アカマツは、クロマツが男松といわれるのに対して、葉は細く、柔らかで、幹や芽先が赤みを帯びていることから女松といわれています。

皇居で公賓や公式実務訪問賓客をお迎えする行事の際には、宮殿に飾られます。