「週刊現代」(平成25年10月26日号)の記事について

平成25年10月17日

 「週刊現代」(平成25年10月26日号)の「宮内庁が心配する美智子皇后の『体調』」と題する記事の中で,皇后陛下のご体調に関して誤った記載がありますので,その点をお伝えします。

  1. 宮内庁担当記者の話として,宮内庁は,皇后陛下のご体調から,昨年は各20分だった皇后陛下のお誕生日の祝賀の時間を今年はそれぞれ10分に短縮するとの通達を発出した旨記載していますが,今年になって各祝賀行事の時間を短縮した事実も,その旨を伝える通達を発出した事実もありません。全て昨年通り行われます。

  2. 天皇皇后両陛下が毎朝ご散策されていることについて,宮内庁関係者の言として,「最近,散歩の時間を短縮したり,見合わせてしまうことがたびたびあるのです。」と記載していますが,今年6月以降にご散策をされなかった日を確認したところ,ご体調によるお取り止めは6月に肩のお痛みで一度ありました。8月,9月,10月の各月も一度ずつ取り止められましたが,これらはすべて悪天候によるものでした。また,時間を短縮されたことはなく,毎回ほぼ30分程度です。

  3. 皇后陛下のご体調について,同じ宮内庁関係者の言として,「実は,服用を続けている頸椎症の鎮痛剤が,胃の炎症を引き起こしている」云々とありますが,お痛みが強いときに鎮痛剤を服用されることはありますが,最近はその回数は少なく,また,継続的なものではなく,侍医の報告でも,そのためにご気分の変化を来たしているというご訴えはありません。

  4. 人々に不要な心配をかけないためにも,以上お伝えします。