公表事項

皇后陛下のご検査の結果について

皇后陛下には,本日,東京大学医学部附属病院において,冠動脈造影CT検査をお受けになりました。

その結果,3本ある冠動脈のうち1本に2箇所,他の1本に1箇所の動脈硬化による器質的な狭窄が認められましたが,そのどれもが幸いにも比較的軽度のものであり,その他に胸痛の原因となる高度の器質的な狭窄は認められませんでした。しかしながら,先日の24時間心電図検査において心筋虚血が疑われる明らかな所見が認められており,冠動脈の機能的な狭窄が生じている可能性が考えられます。

そのため,今後は一応これまでどおり日常のご生活をお続けいただく一方,冠動脈の収縮を招来するような激しいご運動をお避けいただくとともに,心身に強いストレスをお与えすることがないような配慮が望まれます。

なお,今後とも注意深い経過観察を行い,胸痛発作の症状に変化がおありの場合には,適宜,薬剤を用いた治療をお受けいただくこともあり得ることです。

平成27年8月9日:皇室医務主管

皇后陛下のご体調について

皇后陛下には,6月末頃より胸痛のご症状がみられましたが,徐々にその頻度が増してこられたため,7月24日に24時間心電図(ホルター心電図)検査をお受けになりました。その結果,心筋虚血が疑われる所見が得られたことから,8月9日に東京大学医学部附属病院において冠動脈CT検査をお受けいただくことになりました。

平成27年7月29日:皇室医務主管