宮中祭祀

春季皇霊祭の儀,同神殿祭の儀(平成21年3月)

天皇皇后両陛下は,宮中の祭祀を大切に受け継がれ,常に国民の幸せを祈っておられ,年間約20件近くの祭儀が行われています。皇太子同妃両殿下をはじめ皇族方も宮中祭祀を大切になさっています。

宮中三殿

皇居内の賢所(かしこどころ)皇霊殿(こうれいでん)神殿(しんでん)の総称です。

賢所

皇祖天照大御神がまつられています。

皇霊殿

歴代天皇・皇族の御霊がまつられており,崩御・薨去の1年後に合祀されます。

神殿

国中の神々がまつられています。

三殿に附属して構内に,神嘉殿(しんかでん)神楽舎(かぐらしゃ)綾綺殿(りょうきでん)奏楽舎(そうがくしゃ)幄舎(あくしゃ)等の建物があります。

祭典

大祭

天皇陛下ご自身で祭典を行われ,御告文(おつげぶみ)を奏上されます。

小祭

掌典長が祭典を行い,天皇陛下がご拝礼になります。

旬祭(しゅんさい)

毎月1日・11日・21日に掌典長が祭典を行い,原則として1日には天皇陛下のご拝礼があります。

掌典職

国家行政機関たる宮内庁の組織とは別の内廷の組織で,皇室の祭祀のことをつかさどっています。

掌典長の統括の下に掌典次長・掌典・内掌典などが置かれています。