宮内庁宮内公文書館・横浜開港資料館共催展示
「明治天皇、横濱へ-宮内省文書が語る地域史-」の開催について(終了しました。)

宮内公文書館は,横浜開港資料館との共催展を開催しました。本展覧会は、平成29年1月29日(日)をもって終了いたしました。会期中には多くの方々にご観覧をいただきました。ここに,厚く御礼を申し上げます。

1. 展示会名

明治天皇、横濱へ-宮内省文書が語る地域史-

2.主催・共催・協力・後援等
  • 主催:横浜開港資料館,宮内庁宮内公文書館
  • 共催:横浜市教育委員会
  • 協力:横浜市史資料室,横浜都市発展記念館
  • 後援:朝日新聞横浜総局,神奈川新聞社,産経新聞社横浜総局,東京新聞横浜支局,日本経済新聞社横浜支局,毎日新聞横浜支局,読売新聞東京本社横浜支局,NHK横浜放送局,tvk
3. 会期
  • 平成28年10月28日(金)~平成29年1月29日(日)
    休館日 月曜日(1月9日は開館),平成28年12月28日~同29年1月3日,同年1月10日
4. 開館時間

午前9時30分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)

5. 会場
横浜開港資料館 企画展示室
住所: 〒231-0021
横浜市中区日本大通3
電話:045-201-2100
交通: みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口から徒歩2分。
JR関内駅(南口),市営地下鉄関内駅から徒歩約15分。
JR桜木町駅から市営バス「日本大通り駅県庁前」・「大桟橋」下車,徒歩1分。
周遊バス あかいくつ「日本大通り」(港の見える丘公園行き)下車徒歩3分。
6. 入場料

一般200円,小・中学生100円

団体(20人以上)割引あり

7. 概要

嘉永7(1854)年2月,ペリー率いるアメリカ使節の応接所となった横浜村は,安政6(1859)年6月の開港以降,日本の玄関口としての役割を担っていきます。この状況は明治維新後も変わらず,横浜は国際的な貿易港へと発展していきました。一方,京都から東京へ住まいを移された明治天皇は,たびたび横浜を訪れ,政府の推進する近代化政策,「殖産興業」や「富国強兵」の場面に立ち会われます。横浜は海外に開かれた港を中心に,近代日本の国家的行事の舞台にもなりました。もちろん,横浜に住む人びともそうした場面に遭遇していきます。

歴史を知るには,過去の出来事を記録した史料の存在が不可欠ですが,大正12(1923)年9月の関東大震災,さらに昭和20(1945)年5月の横浜大空襲によって横浜は史料の多くを失います。しかし,横浜と交流のあった地域や国の機関には,横浜の歴史を語る史料が存在します。本展示では,宮内庁宮内公文書館所蔵の各種史料から横浜の歴史を見るとともに,地域史の視点から明治天皇の姿を追っていきます。

8. 主な展示資料
大日本帝国憲法(「憲法関係書・皇室典範並同増補」のうち)
(1)大日本帝国憲法(「憲法関係書・皇室典範並同増補」のうち)
国立公文書館が所蔵するものとは別に,皇室で保管されてきた大日本帝国憲法。伊藤博文が憲法草案を練った横浜は,帝国憲法発祥の地とされている。(宮内公文書館蔵)

伊藤公憲法資料盗難之顛末
(2)伊藤公憲法資料盗難之顛末
憲法草案作成時に発生した盗難事件の顛末を記した文書。明治20(1887)年8月6日,金子堅太郎と伊東巳代治の宿泊する東屋旅館(現・横浜市金沢区)で憲法資料が盗まれる事件が発生した。(横浜開港資料館蔵)

東上ノ図(「京都大火 其他絵図」のうち)
(3)東上ノ図(「京都大火 其他絵図」のうち)
明治元(1868)年に京都から東京ヘ移られた,明治天皇の東幸の様子を描いた錦絵。この時初めて,横浜村付近を通過された。(宮内公文書館蔵)

関口日記
(4)関口日記
橘樹郡生麦村(現・横浜市鶴見区)の関口家当主が記した日記。東幸の際の東海道の様子が農民の視点から記録されている。(横浜開港資料館蔵)

明治五年九月十二日鉄道開業式横浜鉄道館式場写真
(5)明治五年九月十二日鉄道開業式横浜鉄道館式場写真
明治5(1872)年9月12日,横浜鉄道館で行われた鉄道開業式の写真。明治天皇は新橋駅から横浜駅まで汽車に乗車されている。大正11(1922)年に神奈川県知事井上孝哉から宮内省臨時帝室編修局へ寄贈されたもの。(宮内公文書館蔵)

横浜御用邸図面(「土地建物録」のうち)
(6)横浜御用邸図面(「土地建物録」のうち)
現在の横浜市西区宮崎町にあった,横浜御用邸の図面。伊勢山離宮とも称された。明治8 (1875)年,明治天皇の御休憩所として,三井組の所有する土地を取得して設けられた。(宮内公文書館蔵)

競馬会番組表・入場チケット(「日本競馬会録」のうち)
(7)競馬会番組表・入場チケット(「日本競馬会録」のうち)
日本競馬会の書類に収められたもの。根岸競馬場で行われた競馬会では,明治14(1881)年に明治天皇が行幸して以来,天皇から花瓶や恩賜(おんし)金などの下賜(かし)があった。(宮内公文書館蔵)

英照皇太后の金沢行啓(「幸啓録」のうち)
(8)英照皇太后の金沢行啓(「幸啓録」のうち)
新橋・横浜間の鉄道の開業により,横浜への行幸・行啓の機会が増した。英照皇太后は,明治11(1878)年4月5日から3泊4日の日程で金沢に滞在され,能見堂,野島浦,泥亀新田,金龍院九覧亭等を訪ねられ,金沢湾の生鯛を始め魚貝類を御買上になった。(宮内公文書館蔵)

佐久間権蔵日記
(9)佐久間権蔵日記
橘樹郡鶴見村(現・横浜市鶴見区)の佐久間権蔵が記した日記。明治45(1912)年7月30日には,明治天皇の崩御(ほうぎょ)と改元の様子が赤字で記されている。(横浜開港資料館蔵)

明治天皇戸塚行在所阯平面図(「碑表建設録」のうち)
(10)明治天皇戸塚行在所阯平面図(「碑表建設録」のうち)
昭和期にはいると,神奈川県内において明治天皇の聖蹟顕彰の運動が高まっていった。写真は,明治元(1868)年の還御(かんぎょ)の際に明治天皇が宿泊された戸塚宿における顕彰碑の図面案。(宮内公文書館蔵)
9. 関連行事

共催展示の関連行事として下記の要領で展示解説と講演会を行います。

[展示解説]
【講師】  沼倉延幸(宮内公文書館) 辻岡健志(宮内公文書館)
篠﨑佑太(宮内公文書館) 吉田律人(横浜開港資料館)
【日時】 11月3日(木・祝)/12月3日(土)/12月23日(金・祝)/1月21日(土)
午後1時30分から30分程度
【会場】 横浜開港資料館 企画展示室

[講演会]「明治天皇と横浜」
【講師】 篠﨑佑太(宮内公文書館) 辻岡健志(宮内公文書館)
吉田律人(横浜開港資料館)
【日時】 12月10日(土) 午後1時30分~午後4時00分
【会場】 横浜開港資料館 講堂
【募集人員】 80名(応募者多数の場合は抽選)
【申し込み方法】

往復はがきに,郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号を記入の上,下記の住所にお送りください。はがきは1枚につき1名様のみの申し込みです。
〒231-0021 横浜市中区日本大通3 横浜開港資料館 宮内庁展示講座係

【締切】 11月22日(火)


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