ご養蚕に関する用語

山つけ(やまつけ)
天蚕(てんさん) の種を和紙に貼り付けたものをクヌギの枝につけること。
掃立て(はきたて)
蟻蚕(ぎさん)孵化(ふか)したての蚕)を蚕座(さんざ)(蚕を飼育する道具)に移し、細かく刻んだ桑の葉を与えて飼育を始めること。羽ぼうきを使って蟻蚕(ぎさん)蚕座(さんざ)に掃き下ろすことから「掃立て」と呼ばれている。
給桑(きゅうそう)
蚕に桑を与えること。大きく育った蚕に、枝付きの桑を与えることを「条桑育(じょうそういく)」という。
上蔟(じょうぞく)
蚕が(まゆ)となるための(まぶし)(まゆ)づくり専用の器具)へ移すこと。
繭掻き(まゆかき)
(かいこ)(まゆ)になった後、約8~10日で(まゆ)(まぶし)から外すことを繭掻(まゆか)き(または収繭(しゅうけん))といい、その最初の作業を「初繭掻(はつまゆか)き」と呼ぶ。
繭切り(まゆきり)
(まゆ)の中で(さなぎ)から成虫になった(かいこ)が、(まゆ)の中から出やすくなるよう、(まゆ)の両端を切ること。
採種(さいしゅ)
蚕の卵を採ること。羽化した成虫の雌蛾に雄蛾を交尾させ、2時間の後に割愛(雌と雄を引き離すこと)し、雌蛾に卵を産ませる。
天蚕(てんさん)
鱗翅目(りんしもく)ヤママユガ科に属する昆虫を総称して野蚕(やさん)と呼ぶが、その中の一種が天蚕(てんさん)である。日本に分布し、クヌギ、コナラ、クリなどを食し、(まゆ)は緑色である。