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佳子内親王殿下の主な式典におけるおことば

令和6年

  • はじめに、令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、大切な方を亡くされた方々、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
     本日は、被災した地域からご出席の方もいらっしゃいます。また、この会場にお集まりの皆様や、本催しにつながりのある方々の中にも、震災の影響を受けている方々がいらっしゃると思います。皆様に心からお見舞いを申し上げます。
     困難な中におられる方々のことを思うと胸が痛みます。災害への対応に力を尽くされている方々に深く敬意を表しますとともに、被災した地域で救援と復旧が進んでいくことを心から願っております。

    ここからは、手話通訳の方に読み取り通訳をお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。(※)
    ※「どうぞよろしくお願いいたします。」は、読み取り通訳を担当する手話通訳者に向けて述べられました。

    このたび、「第46回聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」が開催され、皆様とお会いできましたことを、大変嬉しく思います。本日3つの賞の表彰を受けられる皆様、おめでとうございます。

    最初に、きこえない子ども、きこえにくい子どもを育ててこられた保護者の方々が表彰されます。受賞される皆様は、お子様の気持ちに心を配り、お子様との信頼関係を築き、お子様とともに歩んでこられたと思います。嬉しいことも、大変なこともある中で、お子様に寄り添ってこられたお姿を想像しております。お子様が皆様とともに過ごしたかけがえのない時間と思い出は、これからもお子様を支え続けることでしょう。

    続いて、「桜内義雄賞」の表彰がございます。今回受賞される方は、蒔絵作家であり、日展で特選を2度受賞されるなど高い評価を得てこられました。石川県輪島市にお住まいで、石川県の現代工芸美術家協会の理事もなさっています。作品の写真を見て、いつか間近でじっくりと作品を拝見したいと思いました。

    そして、「第18回全国聾学校作文コンクール」金賞受賞者が表彰されます。全国各地の小学生、中学生、高校生から、素晴らしい作文、日記、絵日記が寄せられました。私も、受賞作全てを読みました。ひとつひとつの作品から、それぞれの情景が目に浮かび、作者が感じたこと、考えたことがとても良く伝わってきました。

    3つの賞を受賞された皆様に、改めまして心からお祝いを申し上げます。皆様の今後のお幸せとご活躍をお祈りいたします。

    終わりに、きこえないこと、きこえにくいことに対する社会全体の理解がさらに深まり、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらがあたりまえになることを願うとともに、この催しが皆様にとって大切な思い出になることを願い、私の挨拶といたします。ありがとうございました。

  • 本日、第33回森と花の祭典-「みどりの感謝祭」が開催され、「みどり」に関わる活動に取り組んでいらっしゃる皆様とともに式典に出席できますことを、たいへん嬉しく思います。

    はじめに、本日、表彰を受けられる方々と、苗木と花の特別贈呈を受けられる方々に、心からお祝いを申し上げます。皆様が、様々な立場から、「みどり」を大切に思い努力していらっしゃることは、たいへん意義深いことと思います。

    森林や樹木、花などの「みどり」は、私たちに潤いや、安らぎ、豊かさをもたらしてくれるとともに、多くの役割を果たしています。とりわけ、日本の国土の約7割を覆う森林では、木々が大地に根を張り巡らして雨水を蓄え、また、土が流れ出すことを防いでいます。さらに、二酸化炭素を吸収して地球温暖化の防止に貢献するとともに、多様な生き物を育む場となっています。

    このように重要な役割を担うかけがえのない「みどり」を、将来へ着実に引き継いでいくことが大切です。そのためには、私たち一人ひとりが、「みどり」への理解を深めることが第一歩ではないでしょうか。この催しに先立ってご説明をいただいた際に、これまで人々が植え守り育ててきた人工林がこれからも重要な役割を果たしていくためには、木を使うことによって、他の木や苗木などが太陽の光を浴びて成長できるようにすることも必要だと伺いました。各地の木々が、使われ、新たな苗木が植えられ、育てられて、「みどり」が循環していく様子を想像しております。

    本祭典や、全国各地で開催されている催しは、より多くの人が「みどり」への関心を深め、その恵みに感謝するきっかけとなることでしょう。

    おわりに、この催しに関係していらっしゃる方々をはじめ、全国各地で「みどり」に関わる活動に力を尽くしてこられた方々に深く敬意を表しますとともに、「みどり」を大切にする取組が、さらに広がっていくことを願い、「みどりの感謝祭」に寄せる言葉といたします。

  • 本日、「第71回産経児童出版文化賞」の贈賞式が開催され、皆さまにお会いできましたことを、大変嬉しく思います。はじめに、各賞を受賞された皆さまに心からお祝いを申し上げます。また、これまで児童出版の分野で力を尽くしてこられた皆さまに深く敬意を表します。

    本を読むことで、様々な想像をしたり、新しいことを知ったり、考えを深めたりすることができます。夢中になるひとときや、くつろいだ時間を過ごすこと、本を読む時間が心の支えになることもあると思います。幼少期に始まり、生涯にわたって多様な本に接する経験は、大切な宝物になるのではないでしょうか。

    「産経児童出版文化賞」は、子どもたちに良質な本と出会ってほしいという願いを込め、幅広いジャンルから魅力的な本を選ぶ役割を担ってきました。本年は4291点の対象作の中から9作品が選ばれました。読書の楽しみの一つは、読んだ人が、それぞれの感想を持てることだと感じます。これから受賞作を読む方の楽しみをお邪魔しないように気をつけながら、各作品についてお話したいと思います。

    大賞の『ビジュアル探検図鑑 小惑星・隕石46億年の石』では、小惑星や隕石について、これまでの研究によりわかったことが写真やイラストを用いて丁寧に解説されています。例えば、小惑星探査機「はやぶさ2」が、広い宇宙の中で、小惑星「リュウグウ」にたどり着き、平らな場所を特定して正確に着陸することを可能とした技術力の高さや、それによって人類に新しい知見などがもたらされたことをわかりやすく伝えてくれています。美しい写真が数多く掲載されており、中でも彗星の写真は見ているだけで引き込まれました。無限の可能性を秘めた宇宙に興味が湧いてくる一冊です。

    『じゅげむの夏』には、小学4年生の仲良し4人組が登場し、その1人は、落語が大好きで、いつも面白いことを思いつき、筋ジストロフィーという難病により身体を動かしづらい「かっちゃん」です。かっちゃんの普通がみんなの普通である日常の中、最高の夏休みを過ごすべく様々な冒険に挑戦する姿が、山あいの村の夏の空気とともに心に残りました。

    『宿場町の一日』は、江戸時代の宿場町を生き生きと描いた絵本です。はたご代が現在の価格で1泊約8500円、わらじは2~3日で使い捨て、五右衛門風呂の入り方など、当時の様子を伺い知ることができます。「すずめ」という宿の中にすずめの絵があるなど、作者の遊び心も楽しみました。

    『なつやすみ』では、1つのページの中で、子どもや大人やネコ、それぞれの夏休みの楽しみを覗くことができます。ケーキは真上から、扇風機は横からというように、様々な視点が織り交ざった絵を眺めていると、たくさんの発見がありました。カブトムシを飼う容器など、私にとって懐かしいものもあり、思い出話がしたくなりました。

    『ゆうやけにとけていく』では、1日を終えようとするときの喜びや悲しみ、日常で生まれる多くの感情を、やさしい言葉と色鮮やかな絵が静かに包み込んでくれるように感じます。街の向こうの遠い山並みに太陽が沈んでいく絵を眺めた時には、ページをめくる手を止めて、心が落ち着くひとときを過ごしました。

    『けものみちのにわ』では、他の家族とは少し違った雰囲気を持つおじいちゃんの家に行ったことをきっかけに、主人公が不思議な世界に足を踏み入れます。「わたしたちの世界」と別の世界との境界で起きる様々な出来事が、季節の移り変わりとともに描かれています。読み返すたびに異なる印象が残る本ではないでしょうか。

    『がっこうのてんこちゃん はじめてばかりでどうしよう!の巻』の主人公は、初めてのことが苦手で、すぐ頭の中に「どうしようお化け」がでてきます。でも、心配するほど困ったことは起きません。私も主人公と一緒に心配し、一緒に安心しながら読みました。他の子ども達もそれぞれが自分の考え方を持ちながら共に過ごす様子が、かわいいイラストで描かれています。

    『図書館がくれた宝物』は、第二次世界大戦中のイギリスで、唯一の身寄りだった祖母を亡くした3人きょうだいが疎開をするところから始まります。非常に困難な状況で、悲しいことが多い中、本を読むことが3人を支え、図書館の司書と交流し絆が育まれていく様子が心に響きました。

    『わたしは地下鉄です』では、韓国の街を走る地下鉄が、乗り込んできた乗客のことを優しく見守りながら紹介します。乗客のうち7人は、それぞれの日常や気持ちが垣間見え、読み進めるうちに、他の乗客たちも、一人ひとりがどのような思いで日々を過ごしているのかを想像したくなりました。

    本日受賞された皆さま、改めましておめでとうございます。本年も、このように多様な児童書が表彰されますことを大変喜ばしく思います。これからも、読者の心に残る本が数多く出版され、広く紹介されていくことを楽しみにしております。

    最近は、障害、家庭や経済の状況、図書館へ行くことの難しさなどにより、本を買ったり借りたりすることや、本を読むことに困難を感じている人が読書を楽しみやすくなる環境を整備するため、色々な取り組みが行われています。このような努力が実を結び、多様な本がより多くの人たちの手に届くことを、誰もが、様々な方法で隔たりなく読書をできる社会になることを願い、贈賞式に寄せる言葉といたします。

  • 本日、「第58回全日本高等学校馬術競技大会」が、壮大な富士の高嶺と深いみどりに囲まれたここ「御殿場市馬術・スポーツセンター」において開催され、皆様にお会いできましたことを、大変うれしく思います。

    全国の地区大会を勝ち抜き、本大会の出場を決められた皆様、おめでとうございます。選手の皆様は、日々、心をこめて馬に接し、馬との信頼関係を大切にされながら、目標に向かって様々な課題を乗り越え、頑張ってこられたことでしょう。これまでの経験は、この大会で初めて出会った馬とともに競技をされる際にも、活かされると思います。皆さまが馬と心を通い合わせ、一体となって、積み重ねてきた努力の成果を存分に発揮できるよう応援しています。

    本日は、登録選手、馬術部員、応援の方々など、全国から多くの皆様が集まり、地元静岡県また他県の高校生もボランティアとして参加していらっしゃいます。競技に全力を尽くしたり、応援したり、大会や選手を支えたりすることは、特別な時間になることと思います。馬術競技に親しむ他校の高校生に出会い交流することも、素敵な思い出になるかもしれません。

    終わりに、本大会の開催に向けて力を尽くしてこられた全日本高等学校馬術連盟ならびに関係者の方々に深く敬意を表しますとともに、この大会が皆様にとって思い出に残る素晴らしい大会になることを祈念し、開会式に寄せる言葉といたします。

  • 本日、豊かな自然に囲まれた、ここ福島県の磐梯山麓において、「第13回日本アグーナリー」の「交流の夕べ」が開催され、皆様にお会いできましたことをたいへん嬉しく思います。また、この事業の実施にあたり力を尽くしてこられたスカウトの皆様、指導者やスタッフ、関係者の皆様に、深く敬意を表します。

    今回のアグーナリーは、「We Can!ふかめよう友情、ひろげよう絆」をテーマとして開催されています。この美しい大自然の中で、全国から、また世界から集まった仲間と共にすごすことは、たいへん素敵な機会だと思います。先ほどは、「ドリームドームを作ろう!」というプログラムを見学し、だんだんと出来上がっていくドームから、あふれる夢を感じました。また、スカウトの代表の方々に様々なお話を伺い、頼もしく感じました。夕食の時間にカレーの配膳をお手伝いできたことも、楽しいひとときでした。皆様が協力しながら熱心にプログラムに参加し、より良い社会を目指して活動されていることは、とても素晴らしいことだと思います。

    この催しや、様々な取組を通じて、国や地域、言語、障害など、自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まっていくことを願っています。そして、このような理解の広がりにより、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらがあたりまえになることを強く願います。

    終わりに、今回のアグーナリーが皆様の大切な思い出になるとともに、皆様がこれからも、より良い社会の実現に向けて一層ご活躍されることを心から願い、私の挨拶といたします。ありがとうございました。

  • 本日、「第41回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」が開催され、皆様にお会いできましたことを、たいへん嬉しく思います。この後は、手話通訳の方に、読み取り通訳をお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。(※)
    ※「どうぞよろしくお願いいたします。」は、読み取り通訳を担当する手話通訳者に向けて述べられました。

    「手話スピーチコンテスト」は、長年にわたり、手話を勉強する若い人達の励みになるとともに、手話への関心を高める上で、大きな役割を果たしてきました。これまでに出場された方々が、その後、手話を磨き続け、様々な分野で活躍していらっしゃることを伺い、開催の意義を感じています。

    この後は、高校生の皆様がスピーチを行います。皆様は、自分の経験や思いを振り返り、考えをまとめ、伝えるために、色々と悩み、工夫をしながら準備をしてこられたことと思います。皆様がこれまで積み重ねてきた練習の成果を存分に発揮できるよう、応援しています。また、このコンテストで初めて出会った他の出場者との交流を深めることも楽しい時間になることでしょう。

    来年の11月には、東京都、福島県、静岡県で、「東京2025デフリンピック」が開催されます。「デフリンピック」は、きこえない選手、きこえにくい選手が出場する、4年に一度のスポーツの世界大会です。皆様も、色々な競技を観戦したり、ボランティアとして参加したりする機会があるかもしれません。そのような機会が、世界で使われている様々な手話や国際手話、多様なコミュニケーション、多様な文化に触れることや、新しい出会いに繋がったら素敵だと思います。

    近年、各地で自然災害が起こっていますが、災害が起こった際、きこえない人、きこえにくい人は、情報の取得やコミュニケーションの困難が普段よりも更に顕著になると伺っています。このような現状を改善するために、関係する方々が努力を続けていらっしゃいます。例えば、今年の1月に能登半島で起きた地震では、被災したろうの方が、手話による情報提供や会話で安心できたことがあったと伺いました。災害時に、きこえない人、きこえにくい人を含む全ての人に対し、必要な情報や必要な支援が行き渡るとともに、現在、災害により苦しい思いをされているすべての方々の状況が良くなることを心から願っています。

    本コンテストや、様々な取組を通して、手話を含む様々な言語、きこえないこと、きこえにくいこと、自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まることを願っています。そして、このような理解の深まりにより、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらがあたりまえになることを強く願っています。

    終わりに、長年にわたり「手話スピーチコンテスト」のために力を尽くしてこられた方々に敬意を表しますとともに、本日のコンテストが皆様にとって大切な思い出となることを願い、私の挨拶といたします。ありがとうございました。

  • 本日、「第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」が開催され、皆様にお会いできましたことを大変うれしく思います。この大会では、これまで多くの人々の心に残る魅力的な手話パフォーマンスが披露されてきました。高校生やボランティアを含め、大会の準備や運営を支えてこられた皆様に深く敬意を表します。この後は、手話通訳の方に、読み取り通訳をお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。(※)
    ※「どうぞよろしくお願いいたします。」は、読み取り通訳を担当する手話通訳者に向けて述べられました。

    本日は16チームの皆様がパフォーマンスを披露します。皆様は、今日のために、様々な工夫をしながら練習を積み重ねてこられたことと思います。これから皆様が舞台に上がる時、周りには今日まで一緒に頑張ってきた仲間がいます。客席から、またライブ配信を通して、皆様のパフォーマンスを楽しんでいる方々がいらっしゃいます。自分の思いやエネルギーを周りに伝え、また仲間の思いやエネルギーを、そして観客の力や雰囲気を全身で感じながら本番に臨むことができたら素敵だと思います。私も客席からパフォーマンスを観る時、皆様が良いパフォーマンスをできるよう応援しています。また、この大会で出会った他のチームとの交流を深めることも、きっと楽しい時間になるでしょう。

    ここ鳥取県では、手話に関する取組が活発に行われてきました。私はこれまで、鳥取県の小学生向けの手話検定「手話チャレ」を体験したり、鳥取県で配られている冊子「手話ハンドブック」で勉強したりしたことがあります。県作成の動画「鳥取県おすすめ手話観光ガイド」も観ました。手話や字幕に加えて、目がみえない人、みえにくい人にも内容が伝わる情景の描写を含めた音声の解説があり、鳥取県の自然や文化などの魅力を多くの人に伝えることができると感じました。鳥取県で始まった「あいサポート運動」は、今年、15周年を迎えます。「あいサポート運動」は、様々な障害の特性や、困っていること、必要なことを理解し、障害のある人が困っている際に、ちょっとしたサポートを行う運動です。この運動に参加する人や企業、団体の数が増え、活動が全国各地に広がっていることを心強く思うとともに、今後ますます発展していくことを願っています。

    このような取組やこの大会を通して、手話を含む様々な言語、きこえないこと、きこえにくいこと、自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まることを願っています。そして、このような理解の深まりにより、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらがあたりまえの社会になることを強く願っています。

    終わりに、この催しが、会場にいらっしゃる皆様や、オンラインで鑑賞されている皆様の素晴らしい思い出となることを願い、私の挨拶といたします。ありがとうございました。

  • 挨拶に先立ち、今年の初めに発生した能登半島地震からの復旧の中、先月の大雨により被害を受けられた方々に、心からお見舞を申し上げます。被災した地域の復旧が進むことを願っております。

    本日、「ガールズメッセ2024」が開催され、皆様とお会いできましたことを、たいへん嬉しく思います。

    はじめに、これから表彰を受けられる方々に、心からお祝いを申し上げます。
     「コミュニティアクション チャレンジ100アワード」のグランプリを受賞したチームは、暴力をなくすための活動を継続し、行政や一般市民に働きかけて発展させたことが、「B-Pアワード」の受賞者は、子どもも関心を持って防災に取り組める活動を行ったことが評価されたと伺っています。
     この催しに先立って全受賞者の活動について資料を読んだ際に、受賞された皆様が、社会の様々な問題について自分たちに何ができるか考え、積極的に行動してきたことが伝わってきました。この後の活動報告で、より詳しくお話を伺いたいと思っています。
     受賞活動の中には、以前から続けている取組を更に前進させたものもあれば、新たに課題をみつけて取り組んだものもあります。このガールズメッセのテーマである「わたしの声から広がる世界」を自らの手で実践し、歩み続けてこられたことを頼もしく感じます。
     より良い社会を目指して真摯に考え、声をあげ行動を続けることは、とてもエネルギーを要し、勇気がいると思います。皆様の活動を知ることで、「自分もできるのではないか」という気持ちになり、真摯に考え、行動を起こす人もいるかもしれません。これからも、こうした連鎖が広がっていくことを願っています。

    この催しや様々な活動により、自分とは異なる背景や状況への理解が深まることを願っています。このような理解が、ジェンダー平等を含むより良い社会を目指した取組を進める力になると思います。そして、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらがあたりまえの社会になることを心から願います。

    終わりに、この催しが皆様にとって大切な思い出になるとともに、皆様のご活動が素晴らしい未来につながることを願い、「ガールズメッセ2024」に寄せる言葉といたします。ありがとうございました。

  • 本日「国際陶磁器フェスティバル美濃’24開会式」が開催され、皆様とお会いできましたことを、たいへん嬉しく思います。

    1986年以来、3年ごとに開催されてきた「国際陶磁器フェスティバル美濃」は、このたび13回目を迎えました。この祭典のために力を尽くしてこられた方々に、深く敬意を表します。

    「国際陶磁器フェスティバル美濃」の中心的事業である「国際陶磁器展美濃・国際陶磁器コンペティション」に、今回は、過去最多の77の国と地域から、過去最多の3,890点もの応募がありました。その中から、国内外の審査員による審査を経て、グランプリや金賞をはじめとする各賞を受賞される皆様へ、心からお祝いを申し上げます。

    「国際陶磁器展美濃」の会場には、これらの厳選された203点の作品が展示されています。昨日会場を訪れた際には、作家が作品に込めた思いを深く感じたり、斬新な作品の独創性に驚いたりしました。

    また、会期中は、ここ美濃の地で製作されるやきもの「美濃焼」の多様な魅力を活かした催しが開催されています。昨日は、障害のある方の作品が展示された「アール・ブリュット美濃展」を訪れ、魅力あふれる作品の数々を楽しみました。また、陶磁器の担い手を育てる高校や研究所による展示や、美濃焼と花や音や料理とを組み合わせた催しも行われています。

    「国際陶磁器フェスティバル美濃」に、ぜひ多くの方々にご来場いただき、様々な形で陶磁器をお楽しみいただきたく存じます。また、陶磁器の未来を担う人々が、本フェスティバルから刺激を受け、一層力強く羽ばたくことを願っています。

    終わりに、「国際陶磁器フェスティバル美濃」が陶磁器を通じた様々な交流の場となり、陶磁器の多彩な魅力が広がっていくことを願い、開会式に寄せる言葉といたします。

  • 本日、「令和6年度全国都市緑化祭」が、「第41回全国都市緑化かわさきフェア」の中心的行事として開催され、皆様とともに出席できますことを大変うれしく思います。

    花と緑は、私たちに、うるおいや安らぎをもたらしてくれます。また、地球温暖化の緩和、防災に大切な役割をはたすとともに、多様な生き物をはぐくむ場となっています。このかけがえのない花や緑を、皆様がいつくしみ、守り育てていることは、誠に意義深いことと思います。

    ここ川崎市では、都市の開発が進み多くのみどりが失われた中、市民や教育機関、企業などが、みどりの保全や育成に積極的にかかわってきました。この催しに先立って、川崎市で、ボランティアによる活動や、子どものための自然体験教室、事業所の緑化などが行われてきたことを知り、都市でみどりを育むことの意義を改めて感じました。

    「第41回全国都市緑化かわさきフェア」は、市制100周年の事業として、「みどりで、つなげる。みんなが、つながる」をテーマに、全国初となる秋と春の2期間にわたり開催されます。市内の三大公園である富士見公園、等々力緑地、生田緑地を中心に、駅周辺や商業施設、区役所など市内全域でみどりに関わる催しが行われています。今回のフェアに向けては、川崎市立の全ての小・中・特別支援学校、全170校が花づくりに参加し、また幅広い年代の方々、地域団体、企業などが花壇づくりに携わり、その中で新たな交流も生まれているとお聞きしています。私は先ほど、地元の高校生がデザインした壁面緑化と、ピンクの花々が広がるメインガーデンを見て、いきいきとした草花が集まって作り出す、美しい風景を楽しみました。このフェアをきっかけに、長年にわたって築かれてきた都市の貴重なみどりを大切にする活動が次の世代に引き継がれ、みどりあふれる街で、人と人とがつながっていく姿を思い描いております。

    終わりに、この催しに関係していらっしゃる方々や、このあと表彰を受けられる皆様をはじめ、全国各地で都市の緑化に力を尽くしてこられた方々に深く敬意を表しますとともに、このたびの全国都市緑化祭をひとつの契機として、ここ川崎市から、緑化推進の輪が、さらに大きく広がっていきますことを願い、式典に寄せる言葉といたします。

  • 本日、第7回「みどりの『わ』交流のつどい」が開催され、皆様にお会いできましたことを、大変うれしく思います。

    みどりは、私たちにうるおいや安らぎ、季節の移ろいを感じさせてくれます。また、地球温暖化やヒートアイランド現象を緩和し、多様な生き物を育み、防災にも大切な役割を果たしています。

    本日は、このように大切なみどりを育て、守り、活かす取組が表彰されます。例えば、学生が主体となり企業などと連携して生物多様性の保全に成果を上げてきた活動、年齢や障害の有無などを越えて人々がともに過ごすお庭を作るプラン、地面から屋上にかけて立体的なみどりを育て季節を感じる空間を作り出す技術などについて知り、皆様の長年のご努力と取組に込められた思いを感じました。各地の受賞団体で活動してこられた皆様に、心からお祝いを申し上げます。

    本日は、異なる地域の様々な分野で活動されている皆様が、みどりを大切に思う心を共通の軸として集まっていらっしゃいます。これまで積み重ねてこられた経験や知識を分かち合い、交流を深める中で、新しい発想が生まれたり、これからの活動の発展につながったりする、貴重な時間になることと思います。

    終わりに、本行事の関係者をはじめ、みどり豊かなまちづくりのために努力してこられた方々に、深く敬意を表しますとともに、「みどりの『わ』」がより一層広がっていくことを願い、式典に寄せることばといたします。