<宮内記者会代表質問>
- 問1 オランダ・ベルギーへのご訪問にあたり、抱負をお聞かせください。皇室と両国の王室の長年にわたる親交を踏まえ、これまでの両国での思い出や印象もあわせてお聞かせください。また、両陛下が2か国を歴訪されるのは24年ぶりとなります。皇后雅子さまの体調はいかがでしょうか。長期間の滞在となりますが、特別な準備や心がけられていることがありましたら、教えてください。
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天皇陛下
この度、オランダ国、ベルギー国から御招待をいただき、両国を雅子と共に訪問できることを大変うれしく思っております。御招待いただいたオランダ国政府、ベルギー国政府に対して、雅子と共に心から御礼を申し上げます。
皇室とオランダ、ベルギー王室との間には、先の大戦で関係が途切れた不幸な時期もありましたが、これまで長年にわたる親交があります。
オランダについては、上皇上皇后両陛下には、オランダのベアトリックス前女王陛下と長年にわたって温かい交流を深めてこられ、現在の皇室とオランダ王室の友好関係の礎を築かれました。平成3年には、当時のベアトリックス女王陛下が国賓として日本を御訪問になり、そして、日蘭交流400周年となった平成12年には、上皇上皇后両陛下が、オランダを国賓として御訪問になるなどされ、それぞれ両国の友好親善関係の増進に大変尽力なさいました。
私自身は、英国留学中に私的に初めてオランダを訪問した際に、まだ10代だった当時のウィレム・アレキサンダー皇太子殿下が空港で出迎えてくださったのがアレキサンダー国王陛下との最初の出会いでした。「随分大きな方だな」と思ったことをよく覚えています。平成14年には、アレキサンダー皇太子殿下とマキシマ妃殿下の御結婚式に参列させていただいたほか、平成18年夏にはベアトリックス女王陛下からお招きをいただき、4歳の愛子を伴って家族揃って静養のためにヘッド・アウデ・ロー城に滞在させていただきました。この滞在中には、当時のアレキサンダー皇太子御夫妻の2歳の御長女、現在のカタリナ・アマリア皇太子殿下や御次女のアレクシア王女殿下も御一緒に、家族ぐるみで色々と楽しい時間を過ごさせていただいたほか、ベアトリックス女王陛下やウィレム・アレキサンダー皇太子、マキシマ皇太子妃両殿下のお心遣いにより、当時のベルギーの皇太子だった現在のフィリップ国王陛下御一家とルクセンブルクのアンリ大公両殿下も夕食会にお招きになり、私たち家族と親交を深める機会を作ってくださいました。
また、ウィレム・アレキサンダー国王陛下とは、皇太子時代に国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁と議長をそれぞれ務め、水問題に関する活動を御一緒しておりました。
平成25年には、ウィレム・アレキサンダー国王陛下の御即位式に雅子と共に出席し、御一緒にお祝いさせていただきました。令和元年の私の即位の礼には、今度は、国王陛下御夫妻が出席してくださり、有り難く、うれしいことでした。最近では、昨年の5月に大阪・関西万博への御出席のために国王陛下が来日された際に、私たちの御所にて雅子と愛子も交えてお会いいたしました。
ベルギーについては、上皇上皇后両陛下には、長年にわたり、故ボードワン国王陛下御夫妻やアルベール2世国王陛下御夫妻と親密な交流を続けられました。そして、平成5年に上皇上皇后両陛下が国賓としてベルギーを御訪問になり、平成8年には当時のアルベール2世国王陛下御夫妻が国賓として来日されるなど、皇室と王室の交流を更に深められました。
私は、フィリップ現国王陛下と同い歳ということもあり、英国留学中にベルギーを訪れた時以来、フィリップ国王陛下と何度もお会いをする機会がありました。そして、平成11年には当時皇太子だったフィリップ国王陛下の御結婚式に御招待をいただいて、雅子と共に出席し、マチルド現王妃陛下とも初めてお会いし、以来御夫妻と親しくお付き合いを重ねてきました。平成28年には、日本とベルギーの友好150周年を記念して、フィリップ国王陛下御夫妻が国賓として来日されました。そして、令和元年の私の即位の礼にも国王陛下御夫妻が出席してくださり、オランダの国王陛下御夫妻同様、うれしく、有り難く思いました。昨年の大阪・関西万博開催中には、フィリップ国王陛下の妹君であるアストリッド王女殿下御夫妻が6月に来日され、御所で雅子や愛子と一緒にお会いいたしました。
こうした皇室と両国の王室との親密な交流も踏まえ、今回のオランダ、ベルギー訪問において、私が特に関心を払っていきたいと思っている点についてお話ししていきたいと思います。
第一に、今回の訪問を通じて、我が国とオランダ、ベルギー両国との間に培われてきた交流の歴史に思いを巡らせたいと思います。
オランダは、我が国が鎖国政策を採っていた江戸時代に、ヨーロッパの国々の中で唯一、外交貿易関係を維持し続けた国であり、「蘭学」として西洋の文化、知識、技術など多岐にわたる分野で我が国に大きな影響をもたらしました。そして、オランダとの間でこれまで積み重ねてきた交流は、400年を超えるものとなっています。
また、ベルギーは、今年で我が国との友好160周年を迎えます。その起源は江戸時代の終わり、慶応2年(1866年)に我が国とベルギーの間で結ばれた修好通商航海条約に遡ります。以来、官民問わず様々な面で交流が深まる中、
今日 のベルギーはヨーロッパの政治的・経済的な重要拠点となっており、日本の企業もベルギーやオランダを欧州のハブとして活動拠点を設置するなど、貿易や物流といった両国との経済的な面での結び付きも強くなっています。このような長きにわたる我が国とオランダ、ベルギー両国の交流の積み重ねに思いを
馳 せつつ、今回の訪問では、オランダのウィレム・アレキサンダー国王陛下御夫妻始め王室の方々、また、ベルギーのフィリップ国王陛下御夫妻始め王室の方々との旧交を温めるとともに、在留邦人や日本とゆかりのあるオランダ、ベルギー両国の方々などから、両国との交流の歩みなどについてお話を伺い、我が国とオランダ、ベルギー両国の人々との交流や相互理解、友好関係が更に深まる機会になればと思っています。第二に、我が国とオランダ、ベルギーの若い世代との交流についてです。日本のアニメや食文化が海外でも高い人気を誇る中、オランダやベルギーでも若い世代が日本のアニメや和食をきっかけに、日本に関心を持つことも多いと聞いています。また、オランダのうさぎのキャラクター「ミッフィー」や、ベルギーのチョコレート、ビールなどが日本の若者の間で人気となっているとも聞きますし、昨年の大阪・関西万博では、オランダやベルギーのパビリオンにも多くの来場者があったと聞いています。このようなイベントやポップカルチャーなどを通じてその国や文化に関心を持ち、若い世代同士の交流へとつながっていくことも多い中で、今回の私たちの訪問が、若い世代の人々もお互いの国に関心を寄せる契機となり、今後の交流と友好親善が更に深まっていくことを願っています。
また、私が関心を寄せている「水」問題については、オランダもベルギーも、ともに低地が多く、水と隣り合わせの環境の中で、長い年月にわたり治水の工夫を重ねてきているなど、治水面を中心に日本と共通の課題を有している国であると承知しています。そして、両国における堤防や水門の整備、干拓地の活用などは、国土を守りながら発展を支えてきた象徴的な取組であり、深い敬意を抱いております。
今回の訪問においては、オランダでは水資源管理の研究機関であるデルタレスを視察いたします。またベルギーでは、二つの川が合流する土地にあって水との関連が深い町ナミュールを訪れます。これらの訪問を通して、また、水問題に対して深い関心を寄せておられる両国の国王陛下とのお話を通して、オランダやベルギーがどのように水と向き合い、都市や暮らしを守ってきたのか、その経験や知恵を見聞し、水の問題について学ぶことによって、それぞれの国の社会や文化への理解を更に深めることができればと思っています。
私と雅子は、両国より御招待をいただいたことを心から有り難く思っており、かつて一緒に訪問したオランダとベルギーの思い出話として、私たちを温かく迎えてくださった多くの方々のお心のこもったおもてなしや、緑豊かな自然や歴史の重みを感じる美しい街並みなどについて語り合いながら、今回の訪問に向けた準備を進めております。2か国を続けて訪問するのは久しぶりとなりますので、体調に気を配りながら、訪問に臨むことができればと考えています。
- 問2 日本とオランダ・ベルギーには、第二次世界大戦で敵対した時期がありました。日本が現在のインドネシアで現地のオランダ人を抑留した歴史もあり、戦後は和解のための努力が続けられてきました。こうした経緯をどのように受け止め、訪問に臨まれますか。親善に尽くしてきた皇室と王室の関係を踏まえ、お考えをお聞かせください。
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天皇陛下
先の大戦においては、世界の各国で多くの尊い命が失われ、多くの人々がつらく、悲しい思いをされたことを大変痛ましく思います。日本とオランダ、ベルギーとの関係においても、長きにわたる友好の歴史がある一方で、苦難の時期があったことを、私たちは忘れてはなりません。特にオランダでは、今なお当時の痛みを負い続けている人々もおられることに思いを致したいと思います。そして、過去の歴史から謙虚に学びながら理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います。
戦後、ベアトリックス女王陛下には、昭和38年と平成3年の2度国賓として日本を訪問され、日本とオランダ両国の間の相互理解と友好親善関係の増進に力を尽くされました。平成12年には上皇上皇后両陛下がオランダを国賓として御訪問になりましたが、その折には、先の大戦の傷を負い続けているオランダの人々に深く心を寄せられ、ベアトリックス女王陛下と御一緒に、両国国民の相互理解と友好協力関係が更に深まるよう心を砕かれました。このように、両国の当時の女王陛下と天皇皇后両陛下のお互いへの厚い信頼と人々を深く思いやるお気持ちが両国国民の間の融和へとつながり、両国の交流の歴史に新たな1ページが開かれたとも言えるのではないかと思います。
これまで日本とオランダ、ベルギーとの間では、姉妹都市などの自治体間交流や大学における学生同士の交流、あるいは桜の植樹など、官民を問わず関係者の長年にわたる努力により、相互理解のための交流が積み重ねられてきました。皇室とそれぞれの王室との交流も、そうした友好親善の歩みの一つであり、多くの方々の尽力の上に
今日 の平和と良好な関係が築かれていることに、深い感謝の念を抱いております。今回の訪問に当たっても、過去の歴史に思いを致しつつ、平和の尊さを改めて心に刻みながら、両国の方々との交流を大切にしていきたいと思っています。そして、若い世代も含め、人々の交流が更に深まり、日本とオランダ、ベルギーとの友好関係が今後一層発展していくことを願っております。
- 問3 国際親善は皇室の重要な役割の一つになっており、昨年は、愛子さまが初めての海外公務としてラオスを訪問されました。若い皇族方の活躍が期待される一方、現行制度では皇室の縮小が見込まれ、国会では皇族数確保の議論が進められてきました。次世代の活躍への期待とあわせ、皇室の活動と皇族数とのバランスについてのお考え、これまでの議論の受け止めについてもお聞かせください。
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天皇陛下
国際親善は皇室の重要な役割の一つであり、外国との相互理解や友好関係を深める上で、大切な意義を有していると思っています。
昨年、愛子がラオスを訪問し、多くの方々と交流の機会を得られたことは、本人にとっても大変貴重な経験になったのではないかと思います。愛子を含む若い世代の皇族それぞれが、様々な経験を重ねながら、自らの務めについて理解を深めていくことを願っています。
皇室の活動は、このような国際親善のほかにも、地方への訪問や被災地のお見舞いなどを通して、国民の皆さんに寄り添い、あるいは多くの国民の皆さんと交流することを始め、多岐にわたっております。こうした皇室の活動を、将来にわたり安定的に続けていくための皇族数の確保の在り方については、現在、議論されているものと承知しています。制度に関わる事項については、私から言及することは控えたいと思いますが、皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にすることだと考えており、こうした皇族数の確保の在り方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります。
これからも、若い世代も含めた皇室の一人一人が、それぞれの立場で務めを果たしながら、国民に寄り添い、また国際社会との友好親善にも努めていくことが大切であると考えています。
<在日外国報道協会代表質問>
- 問4 皇族数が減少し、女性皇族の更なるご活躍も期待されるなど、皇室を取り巻く環境が変化する中、オランダ・ベルギー王室との交流を通じて、次の世代に向けた皇室や王室の在り方について、どのようにお考えになられますでしょうか。
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天皇陛下
国際親善の活動とそれに伴う各国の人々との交流は、皇室の重要な公務の一つと考えており、これまで私も雅子も、外国への訪問や、訪日された外国のお客様との交流に際しては、我が国と相手国との交流の歴史を踏まえながら、友好親善関係が更に深まるよう努めてきました。
オランダやベルギーの王室との間でも、これまでも長年にわたり温かい交流が重ねられてきました。今回の訪問においても、オランダ・ベルギー両王室との交流を通じて、それぞれの国の歴史や文化についての理解を深めるとともに、両国の王室の若い世代の方々とも交流の輪を広げ、友好の
絆 を強めていきたいと考えています。世界情勢が大きく変化する中にあって、皇室や各国の王室がそれぞれの国民に寄り添い、国民の幸せを願いながら、世界の平和を願い求め、国際親善に努めていくことは、ますます重要になっているように感じます。皇室と各国の王室がこれからも世代を超えて交流を積み重ね、友好親善を深めていくことを心から願っております。
- 問5 今回ご訪問されるベルギーやオランダの王室もSNSを通じて国民との触れ合いを発信をしていらっしゃいますが、日本の皇室もご公務や日常のお姿を発信されるようになって世界の人々との距離が身近になっているようにも見受けられます。今後、どのようなお姿を発信されたいとお考えですか。オランダ・ベルギー王室の発信から参考になさりたいことはどのようなことでしょうか。
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天皇陛下
皇室の活動についての情報発信を考えるに当たっては、その前提として、皇室の在り方や活動の基本に立ち返って考える必要があると思います。皇室の在り方や活動の基本は、これまでもお話ししているように、国民の幸せを願い、国民と苦楽を共にすることであると思います。そして、時代の移り変わりや社会の変化を踏まえながら、状況に応じた務めを果たしていくことが大切であると思います。皇室を構成する一人一人が、このような役割と真摯に向き合い、国民の幸せを願いながら一つ一つの務めを果たし、国民と心の交流を重ねていく中で、国民と皇室との信頼関係が築かれていくものと考えています。
オランダやベルギーの王室におかれては、それぞれの国の歴史や社会の在り方を踏まえながら国民とのつながりを大切にされ、情報発信についても、若い世代に向けたものなども含めて、発信の内容や頻度など、様々な工夫を凝らしながら取り組んでおられることに、敬意を覚えております。
皇室においても、国民との交流を重ね、国民と皇室の信頼関係を築くに当たっては、国民の皆さんに皇室の活動に対する理解を一層深めていただけるよう、適切なタイミングで分かりやすい発信を積み重ねていくことが大切であると感じています。具体的な情報発信の方法については、我が国の歴史や文化なども踏まえつつ、宮内庁の方でこれからも工夫を重ねていくものと思っています。
<関連質問>
- 問1 1問目のお答えについて、オランダに行かれた時、愛子様は4歳で、アマリア王女殿下が2歳、そしてベルギーのフィリップ皇太子御一家もお子様方と一緒にいらして、家族で交流されたというお話がありました。4歳であった愛子様に、当時のアマリア王女殿下やベルギーの王女殿下の記憶っていうのが、今もおありになるのでしょうか。また、長年御家族ぐるみで重ねてこられた交流を踏まえますと、陛下にとってオランダの国王御一家やベルギーの国王御一家というのはどのような存在でしょうか。
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天皇陛下
そうですね。オランダの王室の皆様、そしてベルギーの王室の皆様、私も本当に長年にわたり存じ上げていて、先ほどもお話ししましたけれども、私の本当に若い頃、留学時代以降が主ですけれども、本当に親しくお付き合いをさせていただいて、いろいろお話を通して、それぞれの国のことについても、それぞれの王室のことについても、いろんなことを伺うことができて、私自身も非常にいろいろ参考にさせていただいております。また、愛子も今お話のありました、その時は本当に4歳だったわけですし、しかもそれが初めての外国訪問であったわけですけれども、その時はちょうど当時2歳でいらしたオランダのカタリナ・アマリア王女殿下や、それからその妹さん、それからベルギーのエリザベート王女様、そしてそのまた弟さん方お二人、そのような同世代、少し若い方ですけど、そういった方々と本当に親しくいろいろ交流をさせていただいたということは、愛子にとっても大変貴重な経験となったというふうに今でも言っておりますし、本当にそれは私もそのようなことをすることができたということは大変有り難いことで、本当にこのことについて、オランダの王室の方々の温かい御配慮、本当に心から感謝したいと思っています。
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記者
愛子様は覚えていらっしゃいますか。
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天皇陛下
実はそのことは非常によく覚えていて、愛子によりますと、やはりオランダの王室の若いお子様方ですね、それとベルギーの同世代のお子様方と御一緒にいろいろ遊んだこと、 これは今でも非常によく覚えているというふうに申しますし、それから滞在させていただいたヘッド・アウデ・ロー城のたたずまいですとか、それからそこのお堀に黒鳥がいたんですけれども、その黒鳥に餌をやったことですとか、今でも非常にその当時のことを鮮明に覚えているようです。何かとても楽しい滞在だったというふうに今でも申しております。
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問2 先ほどの3問目の質問について立法府が皇族数の確保のとりまとめについてお気持ちというか、お考えについてお伺いしました。立法府がとりまとめた皇族数の確保というテーマは活動に関することで、皇室の活動というのは先ほど陛下がオランダとかベルギーで家族ぐるみで世代を超えて付き合っていらっしゃったというお話がありましたが、やっぱり家族の在り方というものと密接に関係していると思います。近年ですね、愛子様と一緒に被災地を訪問されたりとか、あと戦没者慰霊に臨まれたりとか、野球を観戦されたりとか、大相撲を
観 に行かれたりとか、そういう御活動をされています。陛下にとって、御家族というのはどういう意味がおありなのか。それと、天皇御一家とか、皇室御一家にとって、家族の在り方はどのようにあった方が良いとお思いか、その辺をお聞かせいただけますか。 -
天皇陛下
私の場合、本当に幸いなことに、私は両親の手元で育てていただいたということを、まず、そこに大変深く感謝しております。やっぱり子供の時から両親のやること、それを一つ一つ見ることができましたし、ちょっと話が飛びますけど、外国の王族の方との関係については、いろいろ外国の王族の方が家にいらっしゃるときなど、私も小さくてまだいろいろなことはよく分からない年齢でしたけれども、そういった場所に同席させていただいて、そこで本当に外国のいろんな王族の方、先ほどお話しした、ボードワン国王陛下なども本当に私の小さい時にお越しいただいて、そして、いろいろお土産を頂いたことも今でも覚えておりますし、ベアトリックス女王陛下も私が小さい時にいらっしゃって、そういうことを実際に両親の下でいろんなことを見ながら育つことができたということは、本当に有り難いことだと思います。やはり愛子にも同じように一人の皇族として、そして、どういうふうにこれから振る舞ったらいいかって、そういったことを、いい手本になっているといいんですけれども、そして、一緒にいろんなことをすることによって、 愛子にもいろんなことを教えていきたいとも思いますし、また、そういう場を通して、いろんな方と愛子もお会いする機会ができていると思いますので、そういういろんな場を通じて、愛子に様々なことを学んでほしいと、私としてはそういう気持ちでおります。