オランダ
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ウィレム・アレキサンダー国王陛下、マキシマ王妃陛下、ベアトリックス王女殿下、Goedenavond(オランダ語で「こんばんは」)
この度は御招待により雅子と共に国賓として貴国を訪問し、ウィレム・アレキサンダー国王陛下、マキシマ王妃陛下と再び親しくお目にかかれることをうれしく思います。このような素晴らしい晩餐会を催していただきましたこと、また国王陛下から懇篤な歓迎のおことばを頂いたことにも心から御礼を申し上げます。両陛下を始め貴国の皆様から私たちの訪問に向けて多大なる御尽力を頂きましたことに、併せて深く感謝申し上げます。
私が初めて貴国を訪問したのは、英国留学中の1984年のことでした。私的な訪問でしたが、当時皇太子でいらした10代のウィレム・アレキサンダー国王陛下には空港までお出迎えいただき、滞在中には当時、女王陛下でいらっしゃった、ベアトリックス王女殿下、故クラウス殿下御夫妻、ウィレム・アレキサンダー国王陛下、コンスタンティン王子殿下とご一緒に、アイセル湖で女王陛下所有のヨットに乗せていただき、セーリングをしたことなども良い思い出です。その後も、2002年の国王王妃両陛下の晴れやかな御結婚式や2013年の素晴らしい御即位式に御招待をいただいて、その晴れやかな行事に参列し、国王王妃両陛下に直接お祝いを申し上げることができたことは私と皇后にとって非常に幸いなことでした。また、2006年にはベアトリックス王女殿下の御親切なお招きにより、私は雅子及び私たちの娘である愛子と共に、ヘット・アウデ・ロー城でとても素晴らしい一夏の休暇を過ごせたことは、幸いでした。私たちの滞在中、王女殿下や国王王妃両陛下を始めとするオランダの方々から様々な御配慮を頂きました。私たちが受けたこうした温かいおもてなしとお心遣いによって、ヘット・ローの素晴らしい環境での心和む楽しい滞在は更に特別なものとなり、今でも忘れられない思い出として、私たちの中で特別なものとなっています。その折の御厚意にも改めて心から感謝申し上げます。
今回、国王王妃両陛下の御招待により、その懐かしいヘット・アウデ・ロー城で再び数日過ごすことができたことも雅子と私にとって、とてもありがたいことでした。ヘット・アウデ・ローに到着時には嬉しい驚きがあり、私の両親が寄贈し、ベアトリックス王女殿下と国王陛下がお城のお堀に放流した鯉が再び元気に出迎えてくれ、そして20年前に愛子が毎日のようにパンを与えていた一羽の黒鳥とも再会しました。今回、私たちがパンを与えると再び喜んで食べてくれたことも嬉しいことでした。東京にいる愛子にも、この黒鳥と鯉のお友達の話や前回ヘット・アウデ・ロー城でお世話をしてくださったスタッフの方々の何名かとお会いしたことを話したところ、愛子は非常に驚き、とても感動していると言っておりました。我が国と貴国との関係は、1600年にオランダ船「デ・リーフデ」号が困難な航海の末に、我が国に漂着したことから始まりました。その後、日本が鎖国政策を採った時にも、両国の交流が途切れることはなく、長崎の出島にある5メートルの狭き橋が200年以上にわたり、日本とオランダ、そして西洋世界を結び付けていました。私たち日本人は出島での貴国との交流を通じ、西洋の技術・文化を学ぶとともに、出島のオランダ商館により伊万里焼や漆器などの我が国の工芸品がヨーロッパにもたらされ、貴国のデルフト焼にも強い影響を与えるなど、相互に影響し合いました。この両国の長年にわたる交流は、両国政府と国民の類い希なる熱意と努力の賜にほかなりませんでした。
2000年には、日蘭交流400周年を記念する催しが日本各地で行われました。その折、当時皇太子殿下でいらっしゃった国王陛下に来日いただき、長崎県と大分県で行われた記念式典に、御一緒に出席したことは、このような両国間の長い交流の歴史を振り返る上で貴重な機会になりました。このような長きにわたる両国の友好と交流の歴史を振り返るとき、過去に苦難の時期があったことも同じく、決して忘れてはなりません。先の大戦の中で、多数の民間人を含む多くの尊い命が失われ、多くの人が傷ついたことは誠に悲しむべきことであります。私たちは絶えず謙虚に過去の歴史から学び、人々の痛みや悲しみに寄り添って耳を傾け、悲しみを繰り返さないよう、悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていかなければなりません。そして、今なお当時の痛みを負い続けている人々がおられることに思いを致し、平和への努力を続けていかなくてはならないと思います。
戦後、ベアトリックス王女殿下が1963年と1991年の二度、国賓として日本を御訪問なさいました。そして2000年には上皇上皇后両陛下が貴国を国賓訪問なさいました。幸いにしてこのような往来を通じて、両国国民の相互理解と信頼が育まれました。ベアトリックス王女殿下、国王王妃両陛下を始め多くの人々が計り知れぬ努力をもって、両国の未来の友好のために力を尽くしてこられたことに、皇后と共に深い敬意と感謝の念を表します。将来に向けた平和への願いの下、両国が共に歩みを続けていくことを心から願います。
この点につき、貴国が「法の支配」に基づく国際秩序の推進に取り組んでおられることに敬意を表します。明日、私は「国際法の首都」とも呼ばれるハーグを訪問し、平和宮にも訪れる予定です。貴国は「国際法の父」と呼ばれるグロティウスの生誕地であり、国際司法裁判所(ICJ)を始めとする様々な国際裁判所や国際機関の拠点が置かれています。私たちはICJと個人的なつながりを有しており、国王陛下が言及されたように雅子の父である小和田恆は2018年まで15年間ICJ判事を務め、3年間ICJ所長を務めました。その間、ベアトリックス王女殿下と国王王妃両陛下が雅子の両親に差し伸べてくださいましたとても温かいご配慮に深く感謝申し上げます。また、明日にはオランダで日本とゆかりの深い教育機関の一つであるライデン大学も訪問いたします。同大学では、欧州最古の日本研究拠点として1855年に創設された日本学科を中心に、現在も日本との学術交流が受け継がれており、明日は、同大学の学生や研究者の方々と、日蘭の交流について話す機会を楽しみにしています。
両国間で現代にまで受け継がれた交流の成果として特筆されるものの一つは、例えば治水です。日本とオランダは、共に水の恵みを受けながら、時に洪水や高潮などの脅威にも向き合ってきました。19世紀後半の明治時代の日本において、ファン・ドールン、エッシャー、デ・レイケを始めとするオランダ人技術者たちが、治水や疏水、砂防、港湾整備など我が国の国土の基盤づくりに大きく貢献しました。その功績は、今日に至るまで日本各地で大切に記憶されています。2010年に国王陛下が訪日された際、私たちは利根運河を訪問いたしましたが、この運河もオランダ人技師ムルデルによって設計・監督されたもので、現場には彼の功績を讃える顕彰碑が立っております。
そして、本日、国王陛下と共に、水理・地盤工学の応用研究機関であるデルタレスを視察いたしました。水と共に生きる貴国の知恵とたゆまぬ努力、そして将来を見据えた研究の数々に接し、深い感銘を受けると同時に、国連「水と衛生に関する諮問委員会」等を通じ、国王陛下と御一緒に水の問題に関する国際的活動に取り組んできたことを思い起こしました。この分野で日本とオランダが、広く世界に貢献していくパートナーともなっていることをうれしく思います。日蘭両国の交流の歴史の中で、医学も大切な役割を果たしてきました。江戸時代に来日したシーボルト、ポンペ、ボードワンなどの多くのオランダゆかりの人々が日本の医学の発展に貢献しました。今回、マキシマ王妃が情熱を持って関与していらっしゃるプリンセス・マキシマ小児がんセンターを視察する予定ですが、日蘭の研究協力が子供達の将来のために活かされることを願ってやみません。
スポーツも両国の交流が深まっている分野の一つです。たとえばスピードスケートでは、多くの日本人選手が貴国を練習拠点として活動しており、これら日本人選手が試合で好成績を上げた際には、オランダの人々からも祝福いただいていることに心を打たれました。またサッカーでは、貴国のプロリーグ1部「エールディヴィジ」に現在9名の日本人選手がプレーしていると聞きます。そして、日曜日のサッカー・ワールドカップにおける日本・オランダ戦は、国王王妃両陛下の御厚意により私たちも、小さな愛らしいプードル犬マンボを連れた両陛下と御一緒にテレビで観戦しました。大変良い試合となり、ピースフルな結果にホッとしました。両国の国民を奮い立たせ、更に結び付ける機会になったものと確信しております。現代の世界に生きる私たちは、多くの面で国境を越えて互いに深く結び付く一方、気候変動問題を始め、地球規模での様々な困難な課題に直面しています。そのような中、日蘭両国国民が手を携え、協力して世界規模での取組を牽引している分野が、数多くあることを大変うれしく思うとともに、次世代を担う若者や子供たちのために、協力の裾野を更に一層広げ、取組を強化していくことを希望してやみません。
日蘭両国が、永続的な友好親善と協力関係を築いていくことを心から願うとともに、国王王妃両陛下の御健勝と、日蘭両国の更なる発展と世界への貢献、そして両国民の末永い幸せを祈り、杯を挙げたく思います。
Proost!(オランダ語で「乾杯」)
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国王陛下、首相閣下、御出席の皆様、
ただ今のイェッテン首相の温かい歓迎の言葉に深く感謝いたします。
日本と貴国の間では、政治、経済、文化・芸術、科学技術、教育など、様々な分野において安定した協力が行われています。イェッテン首相を始めとする貴国の多くの方々が、両国民の間の友好の絆を強めるために努力しておられることに心より敬意を表します。
また、先ほど拝見した「真珠の耳飾りの少女」が、8月から大阪にて開催される「フェルメール展」に出展されることを嬉しく思います。多くの日本国民が、フェルメールのすばらしい絵画を間近で拝見することを楽しみにしています。
両国民が、400年以上の長きにわたる両国関係の上に立って、お互いの友好協力関係をより重層的なものとし、次世代を担う若者や子供たちのために一層深めていくことを心から希望しております。
ここに、この度の私共の訪問にあたっての御配慮に感謝し、国王陛下、首相閣下の御健勝と、両国民の末長い友好を願って、杯を挙げたく思います。
ベルギー
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フィリップ国王陛下、マチルド王妃陛下、御列席の皆様、
Bonsoir(フランス語で「こんばんは」)、Goedenavond(オランダ語で「こんばんは」)今宵は、このように素晴らしい晩餐会を催していただき、また、只今国王陛下より心温まる歓迎のおことばを頂きましたことに、厚く御礼申し上げます。この度、日・ベルギー両国の友好160周年の記念すべき年に、国王王妃両陛下の御招待により、皇后と共に国賓として貴国を訪問し、両陛下と親交を深めることができますことをうれしく思います。私たちの訪問の実現に向けて、国王王妃両陛下を始め、貴国の皆様から多大なる御配慮と御尽力を頂いたことに心から感謝申し上げます。
先週末には、両陛下のお心遣いにより、美しいシエルニョン城にお招きいただきましたことにもあわせて深く御礼申し上げます。私が初めてベルギーを訪問したのは、今からちょうど50年前の1976年でした。その折には、私の母が、学生時代に宿泊したブルージュ郊外にあるアールトリック城に私も泊めていただき、母もお世話になったドゥ・マール・ダールトリック家の皆さんにたいへん良くしていただきました。また、当時のボードワン国王陛下、ファビオラ王妃陛下のお招きを受け、スペインのモトリルにある両陛下のご別荘に伺い、家族の一員のようなおもてなしをいただいたことも懐かしく思い出します。
1983年から85年の英国留学中にも、ボードワン国王陛下、ファビオラ王妃陛下のお招きにより、アストリッド王女殿下のご結婚式に出席したり、ファビオラ王妃陛下と御一緒にエリザベート王妃国際音楽コンクールを鑑賞するなど、何度かベルギーに伺いました。1984年に、私の両親である上皇上皇后両陛下が皇太子同妃としてアフリカ御訪問の途次にベルギーに立ち寄られた際には、私もこのラーケン宮にお招きいただき、ボードワン国王陛下、ファビオラ王妃陛下、当時王弟でいらっしゃったアルベール王子殿下、さらにはオランダのベアトリックス女王陛下も御一緒に楽しいひとときを過ごしたことも、忘れ得ぬ思い出です。
雅子との結婚後、1999年には当時皇太子だったフィリップ国王陛下の御結婚式に御招待をいただいて二人で出席し、マチルド王妃陛下とも初めてお会いして、以来御夫妻と親しくおつきあいを重ねてきました。ベルギーの経済ミッションを率いて訪日された際などに度々お会いし、東京都内の施設をご一緒に訪れたりすることができたこともうれしいことでした。我が国の皇室とベルギー王室の間の長きにわたる交流は、私の祖父である昭和天皇が皇太子としてベルギーを訪問した1921年に遡ります。その後、私の父である上皇陛下が1953年に皇太子として英国のエリザベス2世女王陛下の戴冠式に参列した際に、当時のアルベール王子殿下もご出席になっておられ、同世代の若い皇族・王族同士として初めてお会いになったと伺っています。そして、その後の旅の途上でボードワン国王陛下にラーケン宮にお招きいただいたことをきっかけにして、深い交友関係を築かれたことは、今日の両国の皇室と王室との親交の土台となりました。
興味深いことに、フィリップ国王陛下の御祖父に当たられるレオポルド3世国王陛下と私の祖父昭和天皇は1901年の同い年の生まれであり、父上であられるアルベール2世国王陛下と私の父は1年違いの1934年と33年、フィリップ国王陛下と私は1960年の同い年の生まれ、更にはご長女のエリザベート王女殿下と私たちの長女の愛子が2001年生まれの同い年であるという、四世代にわたるご縁に近しさを感じています。フィリップ国王陛下におかれては、2019年にマチルド王妃陛下と御一緒に私の即位の礼に御参列いただいたのを含め、これまでに12回も訪日いただいていますが、今回の私と皇后の貴国への国賓訪問を通じて、長きにわたって続く交流の歴史に、新しい1ページを加えることができることをうれしく思います。
日本とベルギーの友好関係は、1866年に結ばれた日白修好通商航海条約によって始まりました。その後、我が国は西洋の制度や技術に学び、国の近代化を進めるため、1871年から73年まで、ベルギーを含む欧米12か国に使節団を派遣しました。使節団の記録によると、当時のベルギーは独立して日が浅い国ながら、国民が勤勉に働き、産業や交易が発展しており、経済と産業の振興に着手しつつあった日本の模範となる国であるとの印象を受けたようです。
その後、貴国が欧州統合の流れの中で、欧州の政治的・経済的な重要拠点となったこともあり、多くの日本企業が貴国に進出し、両国のつながりはますます密接なものになっています。また、近年は、水素や洋上風力発電、半導体、ライフサイエンスなど、将来を見据えた新しい分野においても、両国間の協力関係が深められていることを心強く感じています。一昨年5月には、フィリップ国王陛下御自ら日本とのビジネスラウンドテーブルを主催していただき、様々な課題について日本企業の声に耳を傾けていただいたと伺っており、心より感謝申し上げます。さらに、両国の間では様々な分野で活発な交流が行われており、例えば、歴史あるエリザベート王妃国際音楽コンクールで日本人が顕著な成績を収めるなど、芸術・文化の分野で交流が発展していることを大変うれしく思います。また、サッカーのベルギーリーグでは多くの若く才能ある日本人選手が活躍しています。日本と韓国がサッカー・ワールドカップを共催した2002年に、訪日されたフィリップ皇太子殿下、マチルド妃殿下と御一緒に日本・ベルギーの熱戦を観戦したことは、私と皇后にとって大変良い思い出です。現在開催中のワールドカップで、両国の対戦がこの先あるかどうか今のところ分かりませんが、両国代表チームの健闘を祈りたいと思います。
今朝、歴史あるブリュッセル市庁舎において、ベルギーで学ぶ日本人やベルギー人の生徒たちと会うことができました。明日は、ワロン地域のナミュール、フランダース地域のルーヴェンを訪問し、豊かなベルギーの地方文化に触れるとともに、若い世代の皆さんとも交流できることを楽しみにしています。
日本とベルギー両国が古くからのかけがえのない友邦として、今後とも永続的な友好親善と協力関係を築いていくことを心から願うとともに、国王王妃両陛下の御健勝、両国の末永い友好と両国国民の幸せを祈り、杯を挙げたく思います。
Proost!(オランダ語で「乾杯」) Santé !(フランス語で「乾杯」)
天皇皇后両陛下のご感想
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この度、オランダ国政府、ベルギー国政府からそれぞれ国賓として御招待を頂き、二人で両国を訪問できたことをうれしく思います。オランダのウィレム・アレキサンダー国王陛下御夫妻、ベルギーのフィリップ国王陛下御夫妻には、歓迎式典や晩餐会などを心をこめて御準備くださいました。両国の王室の施設に宿泊させていただいて、くつろいだ雰囲気の中で旧交を温めることができ、滞在中の各地への訪問にも御一緒頂くなど、数々の素晴らしいおもてなしを頂いたことに厚く御礼を申し上げます。また、行く先々でオランダ、ベルギー両国の方々に温かく迎えて頂いたことは、うれしく、有り難いことでした。オランダ国政府、ベルギー国政府、そしてそれぞれの国民の皆さんの御厚意に対し、心から感謝いたします。
オランダには13年ぶり、ベルギーには27年ぶりの訪問となりましたが、両国の王室の方々を始めとする多くのみなさまから頂いた温かいおもてなしや、それぞれの国をかつて訪れた時に見聞きしたことなどを懐かしく思い出しました。そして、両国の王室の若い世代の方々とも久しぶりにお会いし、それぞれ立派に成長されたお姿をたいへんうれしく思うとともに、次の世代への橋渡しができたのではないかと思っております。
今回訪れたオランダのデルタレスやベルギーの imec(アイメック)では、日本との協力関係を深めながら科学的知見を高め、その最先端の成果を社会に還元している様子を実感できました。オランダのプリンセス・マキシマ小児がんセンターでは、高度な医療の研究と子どもたちや家族に寄り添った医療がなされていることに感銘を受けました。
日本とオランダ、ベルギーそれぞれの交流に様々な形で携ってきた幅広い年代の方々に直接お会いしてお話しする中で、日本とオランダ、ベルギー両国との間で世代を超えて継続してきた交流、そして培われてきた友好親善の歩みについての理解を深めることができました。日本研究の学科が設置されているオランダのライデン大学やベルギーのルーヴェン・カトリック大学では、日本の大学との連携や学生間の交流も進められており、日本についての研究をしているオランダやベルギーの学生さん達から、それぞれの関心事項などを直接お聴きしました。日本とオランダ、ベルギー両国の若者が、お互いの国の社会や文化などに一層の関心を寄せ、両国の相互理解と友好親善の更なる増進に大きな役割を果たしてくれることを期待いたします。
日本とオランダ、ベルギーとの長い友好関係の歴史の中には苦難の時期もありました。先の大戦でつらく、悲しい思いをされた方々に思いを致しながら、オランダでは戦没者記念碑に供花いたしました。過去の歴史から謙虚に学び、悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていくとともに、平和への努力を続けていくことの大切さについて思いを新たにいたしました。今回のオランダ、ベルギー両国への訪問も、とても意義深く、そして思い出深いものとなりました。準備を重ねて頂いた日本とオランダ、ベルギー双方の多くの関係者の皆さんの尽力に深く感謝いたします。両国の国民の相互理解が更に深まり、日本とオランダ、ベルギーの友好親善と協力関係がより一層進展することを心から願っています。