皇太子同妃両殿下 オランダご訪問を終えて

皇太子同妃両殿下のご感想

(平成25年5月3日)
オランダご訪問を終えて

この度,オランダ国のウィレム・アレキサンダー国王陛下の即位式への参列のため,そろってオランダ国を訪問できたことを大変うれしく思っております。

4月30日,アムステルダムの歴史ある荘厳な新教会において,オランダ国内外から出席された多くの参列者の皆様とご一緒に即位式に参列致しましたが,多くのオランダ国民が温かく祝福する中で厳粛な式典が行われたことに,深く感銘を受けました。この度,オランダ国王室より即位式にご招待頂き,その上,この度の訪問につき特別のご配慮を頂いたことに心より感謝申し上げます。オランダ王室の皆様から頂いたお心のこもったおもてなしと温かいお心遣いを心からありがたく思いました。

また,この機会に,各国から参列された王室の方々と旧交を温めるとともに,出席者の皆様と親交を深める機会を持つことができました。オランダ国民の皆様からも温かい歓迎を受けたことをうれしく思っております。

今回このような形で訪問を行うことができた背景には,天皇陛下の1953年の皇太子としてのご訪問以来,2000年の日蘭交流400周年にあたってのご訪問を含め,天皇皇后両陛下が長年にわたって築いてこられたオランダ国王室やオランダ国国民との友好関係が基礎にあることを改めて強く感じ,深く感謝申し上げております。そして,この友好関係を大切にし,更に深めていく決意を新たにしております。

今回二人そろってオランダ国を訪問し,即位式への参列を無事に果たすことができたことに安堵いたしますとともに,このことを大変うれしく思っております。これまで温かい理解を寄せてきて頂いている国民の皆様に対してこの機会に心からの御礼を申し上げます。