皇太子殿下 ルクセンブルクご訪問を終えて

皇太子殿下のご感想

(平成24年10月21日)
ルクセンブルクご訪問を終えて

この度,ルクセンブルク国ギヨーム皇太子殿下とステファニ・ドゥ・ラノワ伯爵令嬢の御結婚式への参列のため,ルクセンブルク国を訪問できたことを大変うれしく思います。

20日,ノートルダム大聖堂での御結婚式に参列いたしましたが,歴史ある荘厳な大聖堂において,ルクセンブルク国内外から出席された多くの参列者の皆様と御一緒に,お二方のお幸せをお祈りいたしました。

ルクセンブルク国滞在期間中,国民の皆様が大公宮殿の周り,そして沿道からお二方の御成婚をお祝いする様子を拝見し,この御成婚は,国民の皆様からの温かい祝福に満ちた,すばらしいものだったと感じました。ルクセンブルク国大公同妃両殿下をお始め,ルクセンブルク大公室の皆様及びルクセンブルク国民に,心からのお祝いを申し上げます。

ルクセンブルク国滞在中は,ルクセンブルク国大公同妃両殿下には,到着後には御家族との夕食会にお招きいただき,19日の両殿下主催の大公宮殿での晩餐会,20日の御結婚式後のレセプションにおいても,お心のこもった温かいおもてなしを頂き,心から感謝いたしております。また,両殿下の思召しにより大公宮殿に宿泊させていただき,大変有り難く思っております。

また,この機会に,各国から参列された王室の方々と旧交を温めるとともに,出席者の皆様と親交を深める機会を持つことができたことも有り難く思っております。このもとには,天皇皇后両陛下が長年にわたって築いてこられた各国王室との親密な関係があるものと深く感謝申し上げますとともに,これを更に深めていく決意を新たにいたしました。

また,滞在期間中,ルクセンブルク市内の美しい街並みや,エシュテルナッハ市,リトル・スイスなど,ルクセンブルク国の自然や文化に接することができ,感銘を受けました。ルクセンブルク国滞在中,国民の皆様から温かい歓迎を受けたことをうれしく思っています。

なお,今回の訪問に雅子が同行できなかったことは残念でしたが,本人もこの度の御結婚式への御招待を,とても有り難く思っております。また,現地にてお目に掛かった方々からお見舞いとお励ましの言葉を頂いたことに厚く御礼を申し上げます。

終わりに,今回の訪問に当たり,きめ細かい配慮の上に準備をしていただいたルクセンブルク大公室,政府関係者などに心から感謝いたします。