宮内公文書館では、毎年利用促進業務の一環として共催展示会を開催しております。令和8年(2026年)は、昭和天皇記念館との共催で、下記のとおり展示会を開催します。
1.展示会名
昭和天皇と御大礼
2.主催
宮内庁宮内公文書館・昭和天皇記念館
3.会期
令和8年11月28日(土)~令和9年2月28日(日)
4.開館時間
9時30分~16時30分(最終入館は16時)
休館日:毎週火曜日・金曜日、年末年始(12月31日(木)、1月1日(金))、1月18日(月)~22日(金)
5.観覧料
一般510円、大学生・高校生300円、中学生・小学生100円、シルバー(65歳以上)410円
6.会場
昭和天皇記念館展示室
住所:東京都立川市緑町3173 花みどり文化センター内
アクセス:JR立川駅北口から徒歩13分
多摩都市モノレール立川北駅から徒歩11分
7.概要
大正15年(1926)12月、大正天皇が崩御(ほうぎょ)され、皇太子裕仁親王が践祚(せんそ)、「昭和」と改元されました。昭和3年(1928)には、京都において御大礼が挙行され、昭和天皇の即位が国の内外に広く知らされました。大礼は、即位礼や大嘗祭(だいじょうさい)をはじめとする一連の儀式から構成され、明治42年(1909)に制定された「登極令(とうきょくれい)」にしたがい執り行われました。当時の記録や遺品からは、その壮麗な儀式の様子とともに「昭和」という新たな時代への期待が伝わってきます。本展示会では、昭和天皇記念館が所蔵・管理する昭和天皇のご遺品と、宮内庁宮内公文書館が所蔵する宮内省の公文書類などを展示し、100年という節目に昭和の御大礼を振り返ります。
8.関連行事
展示室にて展示会担当者が展示解説を行います。
- 令和8年12月19日(土)
- 令和9年1月16日(土)
- 令和9年2月20日(土)
各回14時から(30分程度) ※申込不要、当日の展示観覧券が必要です。
9.主な展示資料
1.京都御所紫宸殿の全景(昭和大礼記録のうち)
昭和3年(1928)11月10日の即位礼会場となった京都御所紫宸殿の全景である。承明門(じょうめいもん)下より紫宸殿を撮影したもので、前庭にあたる南庭(だんてい)に萬歳旛を始めとする調度品が並ぶ様子が見える。(宮内公文書館蔵)
2.黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)
天皇が即位礼や大嘗祭などの重要な儀式でお召しになる束帯装束の袍。黄櫨染は、黄櫨(はぜ)の樹皮などで染めた赤みを帯びた黄褐色で、古くから天皇の御袍に用いられてきた特別な色である。天皇のみが着用でき、天皇の位を象徴するものとされる。現在も即位礼正殿の儀など重要な儀式で用いられる公的な装束の一つ。(宮内庁蔵)
3.登極令(「皇室令録1明治42年」のうち)
登極(とうきょく)とは、天皇が位につくことをいう。登極令は、明治期の即位・大嘗祭が従来の慣例を踏まえつつ新たな形式で行われたことをうけ、旧皇室典範に基づき、その実施細則として明治42年(1909)2月に制定された皇室令である。史料はその原本であり、冒頭には明治天皇の御名・御璽がみえる。昭和の大礼は、細部の改正を経るものの、この登極令を基本として執り行われた。(宮内公文書館蔵)
4.即位礼および大嘗祭挙行時期の内定(「大礼録2昭和3年」のうち)
昭和大礼に先立ち、昭和3年(1928)の秋冬に挙行することを内定した決裁文書。内閣総理大臣・田中義一と宮内大臣・一木喜徳郎の花押がみえる。右上には「伺済」「皇后陛下伺済」の印がみえ、昭和天皇と香淳皇后にも時期の内定につき、伺い出ていることがわかる。(宮内公文書館蔵)
5.東京駅前の儀装馬車(昭和大礼記録のうち)
昭和3年(1928)11月6日、昭和天皇は京都御所で行われる即位礼と一連の儀式に臨むため、宮城(きゅうじょう)を出発された。本写真は東京駅前の鹵簿(ろぼ)に用いられた儀装馬車である。宮城を出た鹵簿は約594メートルに及び、沿道で奉迎した人たちは約6万人に達したという。(宮内公文書館蔵)
6.大礼鹵簿模型
「昭和大礼記録」などをもとに、宮城(きゅうじょう)から東京駅までの鹵簿のうち、御羽車(おはぐるま)から皇后がお召しの御料儀装車までを再現した模型。縮尺1/12で、昭和天皇記念館の開館時(平成17年)に製作された。(昭和天皇記念館蔵)
7.高御座の絵図面(昭和大礼記録のうち)
高御座は、奈良時代以来即位礼など重要な儀式に天皇の御座(みくら)として用いられる調度品。京都御所紫宸殿の中央に置かれ、昭和天皇の即位礼で登壇された。彩色を施された絵図面からは、細部にこだわった華やかな装飾がうかがえる。(宮内公文書館蔵)
8.大嘗宮平面図(昭和大礼記録のうち)
昭和3年(1928)11月14日・15日に挙行された大嘗祭のため、現在の京都御所に造営された大嘗宮(だいじょうきゅう)の図面。昭和3年8月1日に起工、同11月10日に竣工した。(宮内公文書館蔵)
9.大饗賜宴の献立帳(献立帳のうち)
大嘗祭後、2日間にわたり行われた大饗(だいきょう)の儀の献立帳。参列者に配布されたと思われる献立帳は、菊の御紋を中央上部にあしらい、意匠をこらしたデザインだった。大饗の儀参列者は、総勢約3,000名を数えた。(宮内公文書館蔵)
10.昭和大礼記録
御大礼の記録を後世に伝えるため、「正確詳密」を第一として、「昭和大礼記録」が編纂された。1冊あたり1,000頁を超えるような大部な昭和大礼記録は、完成までに約2年を要した。大礼に関係する法規や諸儀の様子、敷設の記録など大礼に関する事項が網羅的に取り上げられている。(宮内公文書館蔵)