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公表事項

皇后陛下のお誕生日に際しての医師団見解

令和7年12月9日

皇后陛下におかれましては、これまでも医師団が説明させていただいております基本的な考え方を踏まえながら、引き続き御治療を継続されていらっしゃいます。

皇后陛下には、天皇陛下をお支えになりながら、国民が直面している様々な困難に心を寄せられ、国民との触れ合いの機会を大切にされようと努めておられます。

本年は、戦後80年の節目にあたることから、4月の硫黄島を始め、沖縄県、広島県、長崎県へのお出ましをなさるなど、都内に23回、地方に13回に及ぶお出ましをなさいました。

7月には、国賓としてモンゴルを御訪問になりました。モンゴル御訪問に際しては、御訪問前から細やかに工夫をされながら御体調を調整され、それぞれの御訪問先で幅広い年代の方々と御交流になりました。

皇居では、2025年日本国際博覧会にあわせて訪日した多くの賓客と御交流になられたほか、宮殿などでの行事や御養蚕などの御活動を続けられました。

また、日本赤十字社の嘱託職員として勤務されている愛子内親王殿下が、社会人としての歩みを着実に進められながら、防災推進国民大会へのお出ましや、初めての公式外国御訪問としてラオスを御訪問になるなど皇族としてのお務めに励まれている中、必要な手助けをなさりながら、温かく見守っていらっしゃいます。

このように、皇后陛下には、工夫を重ねられ、御体調を整えられながら、努力されて御活動を続けていらっしゃいます。

一方で、皇后陛下には、御快復の途上にあり、依然として御体調には波がおありです。そのため、大きい行事の後や行事が続いた場合には、お疲れがしばらく残ることもあります。医師団としては、そのような中でお疲れが残らないよう、御散策などの御運動や気分転換のためのお時間を含め、十分な御休息をお取りいただきたいと考えております。また、かねてから皆様にお伝えしているところではありますが、公的なものに加え、私的な部分でも御活動の幅を広げていっていただくことが大切だと考えております。

皇后陛下には、これまで同様、皆様方の御理解と御支援をお受けになりながら御治療を続けていただくことが大切ですので、引き続き温かくお見守りいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。