所蔵資料詳細

囲形埴輪・家形埴輪(かこいがたはにわ・いえがたはにわ)

囲形埴輪・家形埴輪
大阪府堺市に所在する百舌鳥(もず)陵墓参考地から出土した囲形埴輪と家形埴輪である。囲形埴輪とは塀(へい)をかたどったものであり,家形埴輪とセットで配置されていた。塀には円柱があり,くいちがっている部分には可動式の扉がついている。家形埴輪には,屋根に千木(ちぎ)と堅魚木(かつおぎ)が表現されており,現在の神社建築につながる特徴をもっている。家はおそらく祭殿(さいでん)を表したもので,囲部分は,中で行われていた儀式を見えなくする意図があったものと推測される。囲形の高さ38.0㎝,幅58.8㎝,奥行92.0㎝。家形の高さ44.8㎝,幅28.8㎝,奥行36.8㎝。