2025年日本国際博覧会開会式ご臨席並びに同博覧会会場ご視察(大阪府)
令和7年5月8日
宮内庁総務課広報室
令和7年4月11日(金)から同12日(土)、天皇皇后両陛下は、2025年日本国際博覧会開会式ご臨席並びに同博覧会会場ご視察のため、大阪府をご訪問になりました。
天皇陛下が大阪府をご訪問になったのは10年ぶり、皇后陛下がご訪問になったのは22年ぶりとなります。
両陛下は、多くの大阪府民の皆さんに温かく迎えていただいたこと、関係者の方々が万全の準備を進めていただいたことに心から感謝されました。また、両陛下は、2025年日本国際博覧会の成功を願われています。
- 1日目:大屋根リングご視察、日本館ご視察、大阪ヘルスケアパビリオンご視察
- 2日目:2025年日本国際博覧会開会式ご臨席、国際赤十字・赤新月運動館ご視察
【令和7年4月11日(金)行幸啓1日目:大屋根リングご視察】
天皇皇后両陛下は、博覧会会場内にある大屋根リングをご視察になりました。
両陛下は、大屋根リングの大きさや、リングが伝統的な貫(ぬき)接合に現代の工法を加えて見事に造られていることにご感心になったほか、様々なパビリオンが大屋根リングの内に一つに集まり、「多様でありながら、ひとつ」であることが表現されていることを印象深く思われました。
【大屋根リング】
「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す大阪・関西万博会場のシンボルとなる建築物で、 日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築されています。 2025年3月に、「最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されました。
【令和7年4月11日(金)行幸啓1日目:日本館ご視察】
天皇皇后両陛下は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を開催国としてプレゼンテーションする拠点である日本館をご視察になりました。
両陛下は、「ごみ」から「水」が作られ、「水」から「素材」が生まれ、「素材」から「もの」が作られるという循環についての展示を興味深くご覧になりました。また、こうした循環を意識した生活やものづくりが、持続可能な社会の構築に貢献することを願われました。
【令和7年4月11日(金)行幸啓1日目:大阪ヘルスケアパビリオンご視察】
天皇皇后両陛下は、大阪ヘルスケアパビリオンをご視察になりました。同パビリオンでは、REBORNをテーマとしており、開催地である大阪が、iPS細胞をテーマにした再生医療の可能性の発信を行っているほか、未来に実現を目指すヘルスケアや都市生活を体験できます。
両陛下は、iPS細胞を用いた再生医療についての展示や、病気を早期に発見するための先進的な検査機器などをご覧になって未来の医療の一端をお知りになり、これらの取組が、医療の発展につながっていることを心強く思われました。
その後、両陛下は、万博の関係者とご懇談になり、万博の準備に込められた思いや願いなどについて、関心深くお聞きになりました。
【令和7年4月12日(土)行幸啓2日目】 2025年日本国際博覧会開会式ご臨席、国際赤十字・赤新月運動館ご視察へ