科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(「STSフォーラム」)第22回年次総会開会式及びオープニングセッションにご臨席並びに地方事情をご視察、併せて2025年日本国際博覧会会場をご視察(京都府・大阪府)
【令和7年10月6日(月) 行幸啓3日目】
2025年日本国際博覧会会場ご視察(大阪市)
ご訪問最終日、天皇皇后両陛下は、京都府から大阪府へご移動され、2025年日本国際博覧会会場をご視察になりました。
両陛下が同会場をご訪問になるのは、今年4月以来2度目です。今回のご訪問では、国連パビリオン、国際機関館、いのちの未来の3か所のパビリオンをご視察されました。
両陛下は、国連パビリオンで、国連創設80年の歴史をたどる「タイムライン・ウォール」、日常の身近なオブジェクトを通じて国連と私たちの暮らしのつながりを感じられる「オーブ(球体)の部屋」、そして持続可能な未来を体感できる「イマーシブ・シアター」、週替わりの特別展示「災害は自然に起こるものではない」をご覧になりました。
両陛下は、国連の活動が、日常生活に幅広く関わりをもつことを感じさせるユニークな展示や、国連が目指す未来のビジョンを映し出した映像を関心深くご覧になりました。
次に両陛下は、5つの国際機関(ASEAN(東南アジア諸国連合)、ITER(国際核融合エネルギー機構)、ISA(太陽に関する国際的な同盟)、ISTC(国際科学技術センター)、万博博物館(World Expo Museum))の共同出展である国際機関館をご視察になりました。ASEAN(東南アジア諸国連合)のゾーンでは、「架け橋を築く(Building Bridges)」をテーマに、命を救い、コミュニティをつなぎ、人々に力を与えるASEAN(東南アジア諸国連合)の重要な役割について紹介された展示をご覧になりました。
両陛下は、国連パビリオン、国際機関館をご覧になり、国連と5つの国際機関が国境を越えて人類の発展に貢献していることについて一層理解を深められました。
いのちの未来では、アンドロイドなど高度な技術を活用して暮らす50年後の未来と、テクノロジーを融合し、身体的制約を超えて進化した1000年後の人間に関する展示を関心深くご覧になりました。両陛下は、石黒浩テーマ事業プロデューサーに、アンドロイド制作の経緯等について、興味深くご質問され、アンドロイドが人間らしいことに驚かれました。
説明をお聞きになる天皇皇后両陛下
両陛下は、2025年日本国際博覧会関係者とのご懇談で、半年にわたる会期中の会場の様子や、運用面での苦労、万博の遺産の社会の実装に向けて、今後どのように進めていくか等をお聞きになり、関係者にお労いのおことばをおかけになりました。両陛下は、2025年日本国際博覧会が連日大勢の来場者を迎えながら、盛況のうちに会期末を迎えようとしていることを嬉しく思われました。